老犬のニオイが気になるときの原因やケア方法を詳しく解説
歳を重ねた愛犬のニオイが気になるという飼い主さんは多いのではないでしょうか。ただ、老犬のニオイは体調をはかるバロメーターの役割をしてくれることもあります。気になるニオイは放っておかず、飼い主さんがこまめにケアをしてあげることでニオイの軽減・病気の発見につながることもありますので、まずは愛犬のニオイをチェックしてみましょう。
臭いがきになるときの原因|口臭
老犬の気になるニオイで多いのは、お口のニオイです。犬は口でハァハァと息をするため、身近にいる飼い主さんは、どうしても愛犬の口臭が気になってしまいます。
老犬のお口のニオイが気になる場合には、いくつかの原因が考えられます。
口が臭くなる歯周病
老犬のお口のニオイの原因として考えられるのは歯周病です。人間よりも犬の方が歯周病になりやすく、成犬のおよそ8割が歯周病だと言われています。
歯周病が原因の場合、お口のケアが重要になってきます。しかしながら、犬の歯みがきはなかなか大変で、子犬の頃からの習慣にしていれば問題はありませんが、お口のニオイが気になってから歯みがきを始めようと思っても、ほとんどのコは飼い主さんの思い通りにはやらせてくれません。
歯みがきでお口のケアをするのが理想ですが、できない場合はロープのおもちゃを噛んで遊ばせることで歯石を溜めにくくしたり、またデンタルケアのできるオヤツなども有効です。
歯周病は万病の元と言われ、歯周病が原因で他の病気につながってしまう事も多くあります。それを防ぐためにも毎日少しずつでもお口のケアをしてあげることが重要です。
口臭のその他の原因
老犬のお口のニオイの原因は歯周病の他に、内臓疾患や水分不足(口の乾燥)、フードの劣化などが考えられます。 愛犬の口臭がいつもと違ったり、強く感じられるようなら早めに動物病院での受診をおすすめします。
臭いがきになるときの原因|被毛やホコリ
老犬の体のニオイが気になったら、こまめにブラッシングをしてあげてください。
ブラッシングには、ムダ毛や抜け毛・ホコリを取り除き、ニオイの原因物質を取り除きキレイにするという目的以外にも、愛犬の体に触れることでスキンシップもはかれるほか、皮膚や体の異常を早く見つけられるという効果もあり、いいことずくしです。
ブラッシングが苦手なコには
ですが、ブラッシングが苦手というコもたくさんいます。いくらブラッシングが大切だからといって、嫌がるコに対して無理にしてしまうと、余計にブラッシング嫌いなコになってしまいます。毎日ちょっとずつ慣らしていって、いいコにできたら思い切り褒めてあげましょう。その際、ブラッシングスプレーなどを併用すると、さらにニオイ軽減に効果的です。
犬は歳を重ねても、飼い主さんに構ってもらったり、触ってもらったりするのは嬉しいものです。毎日のブラッシングで愛犬との絆を深めていきましょう。
臭いがきになるときの原因|尿のニオイ
上記以外の老犬のニオイの原因として、寝たきりのコの場合には漏れてしまった尿の臭いや、また考えたくはありませんが、死期の近づいたコ特有のニオイもあるようです。
その他、長時間同じ場所にいることによって、愛犬のベッドやマットなどが蒸れてしまい臭ってしまうという事もありますので、老犬の身の回りの物もこまめにお洗濯をしてあげてください。
老犬のニオイにはシャンプーが効果的
「もううちのコは歳をとっちゃったから、シャンプーするのはかわいそう」と考えている飼い主さんも多いかと思います。
確かにシャンプーは体力も使いますし、老犬には大変な作業です。そのため、一度に全身を洗うのではなく「今日は手足だけ」「お尻まわりだけ」など部分に分けて、こまめに洗うという方法も老犬の負担軽減には有効です。
また、スプレーをシュッシュとしてふき取るだけでOKの「ドライシャンプー」を使うという選択肢もあります。寝たきりの老犬のケアにはこのドライシャンプーがとても便利です。
老犬のニオイには日々のケアが大切
老犬になると、どうしても体やお口のニオイが気になってしまいます。ですがそれは、私たち人間も同じこと。 ここまで健康で暮らしてきてくれたことに感謝して、老犬を敬う気持ちを忘れないことが大切です。 愛犬と飼い主さん両方が快適に暮らせるよう、愛情を持って飼い主さんが今できるケアをしっかりとしてあげてくださいね。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。