愛犬の発信しているサインに気づこう|カーミングシグナルから読み取る愛犬の気持ち
犬は人のように言葉で気持ちを伝えることはできません。そのため、愛犬の気持ちを完璧に理解してあげることは難しいですよね。しかし、犬はボディーランゲージやカーミングシグナルを通して、周りの人や動物に自分の気持ちを伝えるサインを発信しています。
本記事では、犬のカーミングシグナルについてや、カーミングシグナルの種類、気づくためのコツをご紹介していきます。
目次
カーミングシグナルとは
カーミングシグナルは犬のコミュニケーション方法の一つです。犬はカーミングシグナルを用いて、不快感や落ち着かない気持ちを相手に伝えたり、自分の気持ちを表現することで空気の緊張感を和らげ、喧嘩を避けようとします。
また、カーミングシグナルは相手に善意を示すために使われることもあります。
様々な犬種とカーミングシグナル
犬はどんな犬種にも関わらずカーミングシグナルを用いたコミュニケーションをします。しかし、犬種によって体のサイズや形が異なるので、カーミングシグナルに気付きにくい犬種もいます。
例えば、柴犬は尻尾を巻いているため、他の犬のように尻尾を動かすことができません。そのため、尻尾を用いたカーミングシグナルが相手に伝わらない場合があるのです。
愛犬のカーミングシグナルに気づくことの重要性
飼い主が犬の行動をよく観察し、カーミングシグナルに気づいてあげることは非常に大切です。
カーミングシグナルを見つけて犬をその環境から避難させることで、犬がより安心できるだけではなく、犬への理解が深まり、信頼関係を強めることにもつながります。
さらに、犬同士で遊んでいる場合は、カーミングシグナルを発見して、必要に応じて犬同士を引き離すことで、犬と犬の間にある緊張感や不快感が喧嘩へ発展するのを防ぐこともできます。
カーミングシグナルに気づくコツ
様々な種類がありますが、カーミングシグナルは非常に些細で、気付くのには少しコツがいるかもしれません。また、ストレスの度合いによってカーミングシグナルの大胆さにも差があると言われており、ストレスが少ない場合には、さらに気が付きにくいと言われています。
犬のカーミングシグナルを見逃さないためには、犬を日頃からよく観察し、通常時の行動を知っておく必要があります。犬の表情やちょっとした仕草を見逃さず、しっかりと頭に入れておくことで、いつもと様子が違うということに気がつきやすくなりますよ。
カーミングシグナルの種類について
カーミングシグナルには様々な種類があり、犬がみんなすべてのカーミングシグナルを使いこなすわけではありません。そのため、なるべく多くのカーミングシグナルを頭に入れておくと、発見しやすくなります。ここではカーミングシグナルの種類をいくつか紹介していきます。
お腹を見せる
犬は相手に敵意がないことを伝えようとする時に、お腹を見せることがあります。これは犬同士でよく見られるカーミングシグナルで、その場を和ませる効果があります。
耳の位置が変わる
雰囲気を和らげようとしている犬は耳を後ろに倒す場合がよくあります。また、犬によっては耳を立たせる場合もあります。耳の変化でカーミングシグナルを読み取る場合は、日頃から犬の耳の位置に注意を払う必要があります。
耳がいつもとは違う位置にあったり、違う動きをしている場合はカーミングシグナルの可能性があります。
鼻を舐める
ストレスを感じた時に鼻を舐める犬がいます。舌を少しだけペロッと出して舐める場合もあれば、何度も大きく鼻を舐める場合もあります。
眠たくないのにあくびをする
多くの犬は心地悪い時にあくびをします。これは眠いからではなく、自分がストレスを感じていることを相手に伝えるためです。
顔が強張る
これは見逃しやすいカーミングシグナルの一つですが、犬はストレスを感じていると顔を強張らせる場合があります。顔を強張らせるのは非常に些細な変化なので、日頃から犬の表情を注意深く観察しないと見逃してしまうかもしれません。
視線をそらす
犬は不安や緊張感を感じる際に相手から視線をそらす場合があります。犬にとって目を直視することは挑発のサインと勘違いされる場合もあるので、目をそらすことで、相手に敵意がないことを伝えます。
尻尾を追いかける
犬は不安を感じている時に尻尾を追いかけることがあります。これは犬のストレスがたまった状況でよく見られるカーミングシグナルで、尻尾を追いかけて動くことで、ストレス発散しようとしているのではないかと言われています。
体を震わせる
体を震わせるのは犬が不安を感じている時によく見られるカーミングシグナルです。まるで何かを怖がっているかのように震える姿を見ると、とても心配になりますが、まずは安心できる環境を整えましょう。
足を持ち上げる
足を持ち上げるのは小型犬に特に多いカーミングシグナルです。足を地面につけずに少しだけ浮かす犬もいれば、胸下の高さまで持ち上げる犬もいます。しかし、ポインターなどの犬種が足を持ち上げるのは本能であり、カーミングシグナルではないので、注意が必要です。
毛を逆立てる
犬が毛を逆立てているのは非常に緊張感が高まっている時に見られるカーミングシグナルです。犬同士で毛を逆立てている場合は喧嘩に発展する可能性が高いので、注意するようにしましょう。
愛犬からのカーミングシグナルに気づいたら
カーミングシグナルに気が付いたら、犬のストレスを和らげることが大切です。人の行動で犬が不快感を覚えているのであれば、できる範囲でその行動をやめるようにしましょう。
また、犬が他の犬と遊んでいる時にカーミングシグナルを出している場合は、犬同士で解決する場合があるので過剰に心配する必要はありません。しかし、一方の犬のカーミングシグナルに相手の犬が気づかず、緊張感が高まっているのであれば、犬同士を離すことをおすすめします。
ストレスが溜まりすぎると犬同士の喧嘩の原因になってしまう危険性があります。
愛犬のカーミングシグナルを見逃さないようにしよう
人と犬はコミュニケーション方法が異なり、犬の気持ちを理解するのを難しいと感じる方がたくさんいらっしゃいます。しかし、人が犬のカーミングシグナルを学ぶことで犬の気持ちを理解し、信頼関係を深めることができます。
はじめのうちはカーミングシグナルを見つけることが難しいですが、根気よく犬を観察し、カーミングシグナルを見つけられるように練習してくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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