banner

banner

犬の「おへそ」はどこにあるの?「でべそ」は臍ヘルニアという病気の可能性も

お気に入りに追加

人間のおへそは場所がわかりやすいですが、犬は被毛で覆われていることが多く目立ちません。そのため犬のおへそはどこにあるのか、そもそもおへそがあるのか疑問に思ったことはありませんか?哺乳類である犬にもおへそはあり、まれに「でべそ」な子もいます。犬の「でべそ」には病気が潜んでいる可能性もあるので注意が必要です。今回は、犬のおへそについて解説していきます。

犬の「おへそ」はどこにあるの?「でべそ」は臍ヘルニアという病気の可能性も
【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

あわせて読みたい

【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

目次

  1. 犬の「おへそ」はどこにある?
  2. 犬の「おへそ」の役割は人間と同じ!
  3. 犬の「でべそ」は注意が必要
  4. 「へそ天」はリラックスしている証
  5. 犬の「おへそ」を見てみよう

犬の「おへそ」はどこにある?

犬 仰向け

犬のおへそは胴体の真ん中あたり、お腹の毛が薄い場所にあります。なかにはへその緒が切られた時の傷跡が残っている子もいるので、よく観察すれば見つけることができます。しかしお腹はデリケートな部分であるため、嫌がる場合は無理に探さないようにしてください。

犬の「おへそ」の役割は人間と同じ!

犬 仰向け

おへそは赤ちゃんが母犬のお腹の中にいた時に、母犬と赤ちゃんを繋いでいたへその緒の跡です。母体から栄養を貰う道として活用されていました。お腹面にあるためなかなか見る機会はありませんが、犬のおへそは平なため見つけにくいです。

「へその緒」は栄養の通り道

へその緒の役割は人と同じく、母犬から赤ちゃんへ栄養や酸素を血液によって運ぶ器官です。犬の妊娠期間である2ヶ月ほど活躍してくれます。

生まれた時の「へその緒」

子犬は羊膜に包まれて生まれます。母犬は羊膜を口で破ると、へその緒を歯で噛んで切り、胎盤を食べます。母犬がへその緒を噛み切らず放置してしまうと赤ちゃんが危険な状態になりますので、そのような場合は飼い主が子犬のへそから1、2cmほどの位置でへその緒を縛り、清潔なハサミで切ってあげる必要があります。その際、短く切りすぎると血が止まらなくなることがあり、長いと赤ちゃんや母犬が気になっていじってしまいます。

また、まれに母犬がへその緒を噛みちぎりすぎて子犬の皮膚まで噛み傷つけてしまうトラブルもあるそうです。

へその緒は獣医師やブリーダーさんに処理してもらうのが安心ですね。

犬の「でべそ」は注意が必要

犬 お腹

臍ヘルニアの臍とは、へそのことです。でべそだからと言って必ずしも臍ヘルニアであるというわけではありませんが、臍ヘルニアだった場合、放っておくと重篤な病気を引き起こす可能性もあります。

臍ヘルニアとは

出産後、噛みちぎられた「へその緒」は、その後乾燥していき1週間ほどでとれます。だいたい生後半年までには自然に閉じていきますが、臍ヘルニアはへその部分が開いたまま、本来身体の中にあるべき内臓や脂肪などの一部が外に飛び出してしまっている状態で、一見するとでべそのように見える病気です。

ヘルニアが大きい場合、放置してしまうと腸閉塞を引き起こしたり締め付けられて血行不良になることもあるため注意が必要です。

原因は特定されておらず、生まれつき臍ヘルニアになってしまうことが多いようです。子犬のときにヘルニアであっても、小さければ成長するにつれ治ることも少なくありません。穴が塞がらなかったり、心配な方は獣医師に相談しましょう。

臍ヘルニアになりやすい犬種としては、プードル、チワワ、ペキニーズやキャバリア、シーズー、日本テリア、アメリカンコッカースパニエル、バセンジーなどがあります。発症しやすい犬種のなかでも特にメスに多く見られるようです。

後天的に臍ヘルニアになることもある

まれに後天的に臍ヘルニアになる子もいます。後天性臍ヘルニアは症状がなかった臍ヘルニアが成長や肥満、外傷、妊娠などで腹圧が上昇して発生するケースがほとんどです。厳密には先天性とほぼ同じですが、発生時期の区別のためにそう呼ばれています。

臍ヘルニアの治療は手術

臍ヘルニアの治療には手術を行います。犬への負担を減らすため避妊手術などと同時に行うこともでき、手術後は1週間から10日で抜糸が行われます。

臍ヘルニアのチェック

臍ヘルニアをチェックする方法はいくつかありますが、最終的には獣医師の判断となります。へその中心を押してみた時に、奥に穴の淵を感じる、腹圧がない時に凹んでいる時がある、大勢により膨らみが変化するなどの場合は臍ヘルニアの可能性が高いようです。

そうはいっても素人目に判断するのは難しいので、愛犬が「でべそ」かもしれないと不安に思ったら、一度問題がないか動物病院で診察を受けてみましょう。

「へそ天」はリラックスしている証

犬 仰向け

お腹面を上にして寝ている状態をへそ天といいます。リラックスしている証なので、飼い主としては嬉しい仕草ですよね。その無防備さからも可愛いと大人気なポーズですが、お腹は大切な部位なので、慣れていてもへそ天で寝てくれない場合もあります。

インスタグラムやツイッターなどにはへそ天姿のペットの写真がたくさん投稿されているので、癒されたい方、気になる方は検索してみてくださいね。

へそ天に関する記事はこちらもチェック!

犬が「へそ天」する理由ってなに?愛犬が仰向けになる時の気持ちや教え方をご紹介

あわせて読みたい

犬が「へそ天」する理由ってなに?愛犬が仰向けになる時の気持ちや教え方をご紹介

犬が仰向けになってお腹を出している姿は「ヘソ天」と言われ、犬と暮らしている方なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。 ヘソ天は野生の動物では滅多に見れない無防備な姿。その理由は何でしょうか。理由を知れば、大切な愛犬のことをさらに深く知ることができます。 今回は、犬が仰向けになっているときの理由や仰向けを嫌がる犬の心理、そして仰向けの教え方などをご紹介します。

【クイズ】「へそ天」ポーズに秘められた犬の気持ちとは?

あわせて読みたい

【クイズ】「へそ天」ポーズに秘められた犬の気持ちとは?

犬が無防備にお腹を見せる、通称「へそ天」と呼ばれているポーズはとっても可愛いですが、どんなときにこのポーズをするのでしょうか。 今回はクイズ形式で、この仕草の裏側に隠されている犬の気持ちを探っていきたいと思います。

犬の「おへそ」を見てみよう

犬 仰向け

犬にとってお腹には大事な臓器が詰まっており、守らなければならない場所です。そんなお腹を見せるのは信頼してくれている証です。お腹を触って嫌がらないのであれば、観察のチャンス!毛をかき分けておへそを探してみてくださいね。

banner

nao

この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

あわせて読みたい

【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

関連記事

【獣医師監修】犬の急性すい炎とは|再発率が高い?発症の原因や予防法もご紹介

健康管理/病気

【獣医師監修】犬の急性すい炎とは|再発率が高い?発症の原因や予防法もご紹介

愛犬の食欲が急になくなったり、元気がない、嘔吐を繰り返す、などの症状が見られたことはありません...

2024年4月22日

【獣医師監修】犬がご飯を食べないときに考えられる理由は?原因ごとの対処法も併せて解説します

健康管理/病気

【獣医師監修】犬がご飯を食べないときに考えられる理由は?原因ごとの対処法も併せて解説します

愛犬がご飯を食べないと、体調が悪いのではないか、どこか病気なのではないかと心配になりますよね。...

2024年4月18日

【獣医師監修】犬の鼻水は病気ということも。併発していたら要注意な症状と対処法を解説

健康管理/病気

【獣医師監修】犬の鼻水は病気ということも。併発していたら要注意な症状と対処法を解説

愛犬が鼻水を垂らしているところを見たことはありますか?通常、犬が鼻水を出したとしても少量であり...

2024年4月17日

【獣医師監修】犬の鼻は健康のバロメーター。乾燥・鼻水・鼻血などの症状から考えられる病気を紹介

健康管理/病気

【獣医師監修】犬の鼻は健康のバロメーター。乾燥・鼻水・鼻血などの症状から考えられる病気を紹介

皆さんは愛犬の鼻が“乾いているな”または“湿っているな”と気にされたことはありますか?犬の鼻は...

2024年4月16日

【獣医師監修】犬のヘルニアに関する基本情報まとめ|発症しやすい5種類のヘルニアの症状や治療費などを解説

健康管理/病気

【獣医師監修】犬のヘルニアに関する基本情報まとめ|発症しやすい5種類のヘルニアの症状や治療費などを解説

人間と同じように犬もヘルニアになることがありますが、一言でヘルニアと言っても、複数の種類が存在...

2024年4月15日

もっと見る

カテゴリー

人気記事ランキング

Petan独自調査

獣医師監修記事

おすすめ記事

人気のキーワード