なぜ犬はおしりを向けて寝るの?愛犬の行動に隠された心理を知ろう
飼い主さんのそばにやってきて眠る子は少なくないですが、そのときに「なんだかいつもおしりを向けられているかも」と思ったことはありませんか?おしりもキュートではありますが、せっかくなら顔が見たいし、なぜわざわざおしりを向けてくるのか気になりますよね。そこで本記事では犬が飼い主さんにおしりを向ける理由について解説します。愛犬の行動に隠された気持ちを知ったら、ますます愛おしくなること間違いなしですよ。
犬にとっておしりは大事な部分
お腹は柔らかく内臓が集まっていることから犬にとって急所であるということをご存知の方は多いと思いのではないでしょうか。丸くなって寝ることが多いのは内臓を守るためだとも言われていますよね。
しかし、お腹以外にも急所と言われる部分があります。それはおしりから後ろ足にかけてです。後ろ足は走る際に重要な部位ですが、負傷してしまうと命に関わることから本能的に守ろうとするんだとか。そのため、野生で暮らしていたころは仲間と背中やお尻をくっつけあって眠ることで死角をなくし、外敵に襲われそうになっても順応しやすいようにしていたようです。
ちなみに、マズルも犬の急所だと言われています。
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犬がおしりを向けるのはなぜ?
愛犬に日頃からおしりを向けられ、「嫌われているのかな?」と少し寂しい思いをしている方もいらっしゃるかもしれません。ですが実際には全く異なる理由が隠れているのです。犬が飼い主さんにおしりを向ける行動の意味についてさっそく見ていきましょう。
飼い主さんに心を許している
前述した通り、犬のおしり付近は急所の1つです。そのため、犬は信頼できない相手に対しては背中やおしりを向けることはありません。
そんな大事なおしりを向けるという行動は、「あなたを信頼しています」という意味になります。無防備なおしりを見せ、さらに眠ってくれるのは、愛犬からの信頼の証なのです。
安心したい
「心を許している」という意味以外にも、気持ちを落ち着かせたい場合におしりを向けてくっついてくることがあります。引っ越しや結婚、出産で家族構成が変わるなど環境が変化した際に愛犬がそばにやってきておしりをピトっとくっつけてくるのであれば、安心感を得ようとしているのかもしれません。少なからず不安やストレスを感じている可能性があるので、そんな時には声をかけたり撫でたりして落ち着かせてあげてください。
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犬が他の犬におしりを向けるのは別の意味も?
飼い主さんにおしりを向けるのは信頼しているサインであったり、安心感を得ようとしているということが分かりましたが、相手が犬であった場合にはまた別の意味になるようです。
犬はストレスや不安を感じて自分を落ち着かせたいときや相手に敵意がないことを伝えようとするときに「カーミングシグナル」と呼ばれるボディランゲージを使って相手に自分の気持ちを伝えようとします。これはわたしたち人間に対して使われることもありますが、他の犬に対しても使われることがあるもので、「目を逸らす」、「あくびをする」、「お腹を見せる」、「鼻を舐める」などさまざまな種類があります。
中でも他の犬に対して背中を見せるときには、「敵意はないよ」、「落ち着いて」という意味があるようです。喧嘩をしているときに背中やお腹を見せた場合には「降参」と同じような意味を持つと言われています。
犬のカーミングシグナルについてはこちらの記事をチェック!
おしりを身体に乗せてくることも?
おしりをくっつけてくるだけではなく、飼い主さんの身体の上にドシンっと乗っかってくる子もいますよね。SNSでも座っている飼い主さんの足の甲の上に座っていたり、中には横になってくつろいでいる飼い主さんの顔の上におしりを乗せてまったりしている子も見かけます。
弱点とも言えるおしりをくっつけるだけに留まらず乗せてくるのは、「飼い主さん大好き!」というアピールなのかもしれませんね。
犬の愛情表現にはおしりを向ける以外にも
愛犬からの愛情表現はおしりを向ける・くっつけるという行動以外にもたくさんあります。一例をご紹介しましょう。
コツンとしてくる
頭でコツンとぶつかってきたり、鼻でグイグイ押してくるのは飼い主さんに構ってほしい、甘えたいという気持ちからくる行動だと言われています。おもちゃを持ってくるようであれば遊んでほしいのかもしれません。また、信頼しているという意味もあるようです。
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あごや前足を乗せてくる
ソファやベッドでくつろいでいるときに、愛犬があごや前足を乗せてきたという経験がある飼い主さんは多いのではないでしょうか。前足を乗せてくるときには遊んでほしい、お散歩に行きたい、おやつが食べたいなどといった要求であることが多いです。一方であごを乗せてくるのはリラックスしており、心を許しているサインだと言われています。
詳しくはこちら!
耳を後ろに倒している
犬が耳を後ろに倒している仕草は「ヒコーキ耳」とも呼ばれていますが、笑っていたりしっぽを振っているなどの様子と一緒に見られる場合にはとても安心している状態です。その子によっては撫でてほしいという気持ちから耳を倒してることもあります。
ただし、顔がこわばっている、しっぽをさげている、歯をむき出しにしているといった場合には、警戒や不安・緊張などのネガティブな感情を表している可能性が高いです。うかつに触ろうとすると噛まれてしまう恐れもあるので、愛犬の様子をよく見て判断しましょう。
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お腹をみせる
先述しましたが、お腹は犬にとって急所の1つです。そんなお腹を自ら見せてくれるのは飼い主さんを信頼し安心している証拠だと言えます。
またお腹を見せるのは遊んでほしいときのサインでもあり、飼い主さんに対してお腹を見せてアピールすることもあれば、遊びに誘うために他の犬に対してお腹を見せることもあります。
ただし、その子の性格によってはお腹を見せるのが嫌いな子もいるので、お腹を見せてくれないからといって信頼されていないわけではありません。愛犬からの愛情表現は表情や耳、しっぽの動きなどからも分かるので、個性として受け止めてあげてください。
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じっと見つめてくる
犬は目を逸らすことで相手に敵意がないことを伝え、じっと見つめるのは警戒しているときや威嚇の意味があると言われていますが、穏やかな表情で飼い主さんを見つめてくるときには愛情や信頼の表れだとされています。
麻布大学の研究によれば、見つめ合うことが多かった飼い主さんと犬は、あまり見つめ合わなかった飼い主さんと犬と比べると、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の濃度が上昇していたという結果もあります。
愛犬が笑顔で見つめてくるという場合には良い信頼関係が築けている証拠だと言えるでしょう。
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犬がおしりを向けるのは信頼されている証!
愛犬におしりを向けられたら嫌われているのかと心配になってしまうかもしれませんが、急所であるおしりを向けてくるのは信頼しているよという愛犬からのサインであることが分かりました。
もしもあなたの愛犬がおしりを向けてくるのであれば、飼い主さんのことが大好きで信頼しているという気持ちが隠れているので、愛犬からの気持ちに応えて愛情をたっぷり返してあげてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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