日本では希少な「アラスカン・クリー・カイ」はどんな犬種?性格や特徴、飼い方など
シベリアンハスキーにそっくりだけど、体は小型犬!このような姿をしているのは、日本ではまだまだ珍しい犬種「アラスカン・クリー・カイ」です。海外では徐々に人気が高まり、最近では著名人によるメディア露出によって更に注目が集まっています。今回は、そんなアラスカン・クリー・カイの歴史や性格に加え、特徴について解説します。
アラスカン・クリー・カイの歴史
アラスカン・クリー・カイは、アメリカ合衆国のアラスカ州出身です。より幅広い家庭環境でコンパニオンドッグとして暮らせるよう、アラスカンマラミュートを小型化する目的で、1970年ごろからリンダ・スパーリンという女性とその家族のもとで交配が始まりました。
最初は、アラスカンマラミュートとシベリアンハスキーを親に持つ子が誕生し、その後スキッパーキなどとの交配がおこなわれた結果、1988年に原産地のブリーダーたちのもとでアラスカン・クリー・カイは誕生しました。1997年にはUKCにも承認され、知名度を少しずつ高めています。
リンダ・スパーリンは、1995年にアラスカン・クリー・カイの交配から手を引きましたが、現在でも犬種の発達を見守り、アラスカン・クリー・カイの犬種クラブのアドバイザーとして活躍しています。
アラスカン・クリー・カイは名前を変えた
1970年頃、当時はイヌイット語で「小さな犬」という意味のクリー・カイという名前でしたが、1995年に生まれた地を明らかにするために名前の前に「アラスカン」が付くようになりました。
アラスカン・クリー・カイの特徴
アラスカン・クリー・カイが世界中の人の注目を集めた最大の理由は、シベリアンハスキーに似た風貌に小型の体格をしている点でしょう。アラスカン・クリー・カイはスピッツ系の外見で、尖った立ち耳と目鼻立ちをしています。また、黒っぽい濃いカラーをした被毛と、白い被毛のコントラストが美しく、人目をひくシャープな印象を与えます。尻尾は分厚く豊富な毛で覆われ、自然な巻尾になっています。アラスカン・クリー・カイの鼻は毛色によって黒色とレバー色のいずれかが好ましいとされています。
被毛タイプについて
アラスカン・クリー・カイは寒冷地出身なので被毛は全体的に厚く、換毛期には抜け毛が多くなるダブルコートです。そのため、とくに抜け毛が多くなる時期はブラッシングを入念におこない、被毛や皮膚を清潔に保つようにしましょう。また、防寒性にすぐれた被毛の持ち主なので冬の寒さには強い一方で、日本の夏は彼らにとって暑すぎます。アラスカン・クリー・カイが過ごす室内の空調管理を徹底し、水分補給など熱中症対策が必要でしょう。
アラスカン・クリー・カイの性格
アラスカン・クリー・カイは好奇心が旺盛で活発、新しいことにも積極的な犬種です。そのため、飼い主と新しいことをしたり、冒険したりするのが大好きです。また、アラスカン・クリー・カイは高い知能をもち、非常にアクティブな犬種です。アラスカン・クリー・カイのこの性格を活かして、ドッグスポーツを楽しむ飼い主がたくさんいます。
アラスカン・クリー・カイは忠実で、家庭犬として好まれる性格をしています。そのため、最近ではコンパニオンドッグとしての人気を集めています。
警戒心が強く、番犬にも向いている
アラスカン・クリー・カイは家庭犬やコンパニオンドッグに向いていますが、一歩で知らない人を容易に信用せず、素っ気ない印象を与えるかもしれません。アラスカン・クリー・カイは小型犬ですが、警戒心が強く番犬に向いているからです。
アラスカン・クリー・カイは日本で希少犬種
アラスカン・クリー・カイは非常にユニークでクールな犬種です。徐々に知名度は高くなっているものの、現在日本ではほとんど知られていない希少犬種と言えるでしょう。アラスカン・クリー・カイを家族として迎え入れるなら、その歴史や性格、身体的な特徴をしっかりと理解して、過ごしやすい環境を作ってあげましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!