秋田犬について知ろう!しつけはいつからするべき?吠える・噛むの対処法をご紹介!
忠犬ハチ公として世界的に有名な秋田犬。ロシアのスケート選手ザギトワさんが飼ったことでさらに有名になりましたよね!しかし、秋田犬は可愛いからという理由だけで飼えるほど飼育が楽な犬種ではありません。今回は、秋田犬の性格や特徴を知りながら、秋田犬に対するしつけをご紹介します。
秋田犬のしつけは、まず性格を知ることからはじまる!
秋田犬のしつけ方を知るまえに、まずは秋田犬特有の性格や特徴を知りましょう。秋田犬は、日本犬らしい性質をもった犬種であり、洋犬とは性格も育て方も違ってきます。性格や特徴を理解してあげることで、起こりやすい問題行動や力を入れて行うべきしつけが分かりますので、要チェックです!
警戒心が強い
秋田犬は、落ち着いており、温厚な性格をしています。凛々しい見た目とは違い、心を許した相手にはとことん甘える一面もあります。また、非常に頭のいい知性を持った犬種のため、飼い主の指示によく従う忠実な性格です。
しかし、飼い主には非常に従順で甘えん坊な一面を見せる反面、誰にでもフレンドリーなわけではなく、よく知っている相手以外に対しては強い警戒心を抱くことがあります。元々猟犬だったため、強い警戒心と勇敢さを持っており、攻撃性を見せる場合もあるため注意が必要です。
攻撃的な一面も
秋田犬は、温厚な性格をしていますが、信頼関係がない相手には、噛み付いたり暴れたりと攻撃的な一面を見せることがあります。 秋田犬の先祖犬は、熊や鹿などの大型動物の狩猟犬であり、それから闘犬として品種改良されました。
現在は、その性質が薄れてきたと言えど、アニコム損害保険のデータによると賠償責任事故発生率は秋田犬が最も多く、地域によっては噛みつきやすい犬として「特定犬種」に指定されているところもあります。決して飼いやすい犬種ではなく、しつけに真剣に向き合う必要があると言えます。
秋田犬のしつけの仕方について
秋田犬が攻撃性を見せたり、強い警戒心を抱いて他の人や犬に噛み付いたり暴れたりという問題行動を起こさないために飼い主さんにできることはあります。怪我をさせてしまったり、事故を起こしてしまってからでは遅いですから、秋田犬が子犬の頃のしつけが入りやすい時期から対処していきましょう。
子犬のころから社会性を身につけさせる
警戒心の強い秋田犬は、社会性を子犬の頃から身につけさせることが最も大切なことのひとつになります。
生後14週齢程度で終わってしまう犬の社会化期に、世の中のいろんな音や物事を体験させ、他の人や犬、動物などと触れ合える機会をたくさん作ってあげましょう。そうすることで、成犬になってから初めて会った人や犬に過敏に反応することなく、問題行動を起こしにくくなります。
散歩の時間は十分に
秋田犬は、大型なことに加えて狩猟犬として山の中を動き回っているため、多くの運動量を必要とします。運動不足になるとストレスを溜め込んでしまい、普段はしないような無駄吠えや攻撃性などが高まってしまう原因にもなりかねません。
1回1時間の散歩を朝夕行い、他にも可能であればドッグランなどで自由に走らせる機会を作ってあげるなどして、充分に運動量を確保してあげましょう。
秋田犬が吠える・噛むときの対処とは
秋田犬は体が大きく力も強いため、問題行動をそのままにしておくと大きな事故やトラブルなどに繋がりかねません。一緒に暮らせなくなるなど最悪の事態にならないよう早めに解決できるようにしましょう。
吠えるクセへの対処法
犬は、嬉しかったり、痛かったり、警戒心からやなにかを要求するときなど、様々な理由で吠えます。また、神経質だったり、臆病な性格だと吠えやすい傾向にあります。まずは、愛犬がどんなときに吠えているのか観察して、原因を探りましょう。吠える前に原因を取り除いてあげることで、無駄吠えがなくなります。
ご飯だったり、散歩などの要求であるならばとことん無視するのが大切です。犬が主導権を握るのではなく、飼い主が物事を決めるということを覚えさせましょう。
また、警戒心から吠え始めたら、犬が不快に感じる大きな音を愛犬に見られないように出しましょう。大きな音に驚いて鳴きやんだら、おやつをあげるなどして褒めてあげるようにしましょう。
他にも吠えだしたら「おすわり」や「ハウス」などの覚えているコマンドを出して、落ち着かせてご褒美をあげる方法もあります。
噛むことへの対処法
子犬が甘噛をするのは、歯の生え変わりでむず痒いという理由に加えて、退屈だったり構ってほしかったりと様々な理由があります。しかし、子犬のうちは可愛らしかった甘噛みでも、成犬になるまで放っておくとどんどん力が強くなりとても危険です。
遊んでいるときに興奮して人の手や足を噛むようなら、すぐに遊びを中断して無視するようにしましょう。落ち着いたら遊びを再開するようにして、噛んだら構ってもらえなくなるというのを教えるためです。
また、噛まれては困るものや危険なものを手の届かない場所において、噛みたい欲求を他のもので満たせるよう噛むおもちゃなどを与えるといいでしょう。色んなしつけの方法を試しても、甘噛みが直らない、酷くなってきているというときには無理せずにプロの手を借りることも視野に入れてみましょう。
秋田犬のしつけは、しつけ教室も視野に入れよう!
秋田犬は、信頼する飼い主や家族にはとても愛情深く従順で、頼もしいパートナーになってくれます。しかし、日本犬の性質が色濃いため頑固な性格で、しつけには苦戦するかもしれません。特に初心者の方が秋田犬をしつけするのは難易度が高いため、手に負えないと感じるならドッグトレーナーなどプロの方に相談することも視野に入れておきましょう。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。