コートタイプや被毛の構造を理解しておくと、被毛のお手入れのポイントが分かりやすくなります。そこで、チワックスの被毛の特徴からご紹介します。 

 チワックスの被毛は、長さや毛質によって以下の3タイプに分けられます。

※耳や胸元、尻尾に飾り毛が生えている子もいます。

テリア種やミニチュアシュナウザーなどに見られるコートタイプであるワイヤーコートはバリバリと硬くゴワゴワしており、まるで針金のような毛質が特徴です。一般的には抜け毛が少ないと言われています。ただし、この毛質にしたい場合にはハサミではなくプラッキングナイフという道具を使ってのお手入れが必要になるので、定期的にトリミングサロンに行かなければいけません。

スムースコートは光沢があり、短くて滑らかな被毛が特徴です。基本的にトリミングは不要ですが、被毛が短いことで毛周期が短く毛が抜けるサイクルが短いので、抜け毛が多いということも留意しておく必要があります。

ロングコートは毛足が長く柔らかいです。絡まりやすく何も手入れしないとすぐに毛玉になってしまうので毎日のブラッシングは欠かせません。

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 犬の被毛の構造として「シングルコート」と「ダブルコート」の2つがありますが、チワックスはダブルコートです。外部の刺激から皮膚を保護する役割の上毛（オーバーコート）と、体温調節の役割をする下毛（アンダーコート）が生えており、下毛は春と秋に生え変わります。この年2回の換毛期には、普段よりもたくさんの抜け毛が発生します。

 チワックスの毛色は、以下のような種類があります。

 チワワもダックスフンドも毛色の種類が多いので、チワックスの毛色もバリエーション豊富です。 

 被毛のお手入れは美しい見た目になることはもちろん、皮膚疾患の予防にもなります。ここでは、チワックスの被毛のお手入れについて解説していきます。

 ブラッシングはできれば毎日するのが理想です。特にロングコートの場合は、毛がもつれやすいのでこまめにブラッシングをしてあげましょう。スムースコートにはラバーブラシが、ロングコートおよびワイヤーコートには、スリッカーブラシが向いています。

たくさんの毛が抜け落ちる換毛期は、抜け毛が体の上に残ったままになってしまうと通気性が悪くなり、皮膚トラブルの原因になります。普段よりも丁寧にブラッシングをして、抜け毛を取り除いてあげましょう。

 犬は頻繁にシャンプーをすると、必要な皮脂までが取り除かれてしまい、皮膚が乾燥してトラブルを引き起こしやすくなってしまいます。チワックスは体臭が少ないので、シャンプーの頻度は月1回で大丈夫です。

シャンプーをする際には犬用のシャンプーを使用するようにしましょう。犬の皮膚はとてもデリケートなので、人間用のシャンプーでは刺激が強すぎてしまい、皮膚の荒れなどを招くことがあるからです。洗い終わったらすすぎ残しがないよう、シャンプー液はしっかりと洗い流しましょう。

シャンプー後はタオルで水分よくを拭き取ったら、自然乾燥にせずドライヤーで完全に体を乾かすことが肝心です。濡れたままにしていると体が冷えてしまいます。特に子犬や老犬は体調を崩しやすいので、生乾きにしないよう気を付けましょう。また、生乾きの状態になると雑菌が発生して皮膚トラブルの原因になります。タオルドライをしたらドライヤーでしっかり乾かすようにしてくださいね。

 滑り止めの役割を果たす肉球に被毛がかかってしまうと滑りやすくなるので、伸びすぎた足裏の毛はカットするようにしましょう。カットの際はペット用のバリカンを使用するようにしてください。皮膚が弱く赤くなりやすい子の場合は深くまで刈らず、肉球からはみ出している部分をハサミで短くカットするだけでもOKです。 

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 チワックスの被毛はどこまでも伸び続ける性質ではないので、トリミングは絶対に必要というわけではありませんが、ロングコートの場合は汚れやすい肛門まわりの毛を定期的にカットしておくだけでもお手入れがしやすくなります。

部分カットは自宅でもできますが、カットの途中で犬が動いてうっかり皮膚を傷つけてしまう可能性もあるので、トリミングサロンでやってもらうのが安心です。

 チワックスにはシャンプー＋ブローの単体メニュー、もしくはシャンプーコースがおすすめです。シャンプーコースはシャンプーにプラスして、足裏や肛門まわりの毛のカット、耳掃除、爪切りなどがセットになっていることが多いです。自宅でこれらのお手入れが難しいという場合にはトリマーさんにお任せしましょう。 

 ミックス犬の料金は両親犬の価格が参考になると言われています。そのためチワックスの料金は、チワワとミニチュアダックスフンドの料金を参考にするとよいでしょう。店舗によって料金は異なりますが、シャンプーコースの料金の目安は、3,000～5,000円ぐらいです。 毛玉が多い、トリマーさんが2人がかりでの施術などその子の状況によっては追加料金がかかることもあります。

 トリミングサロンにお願いする頻度は、月に1回でよいでしょう。ほとんどのトリミングサロンでは、足裏や肛門まわりの毛の部分カットはオプションメニューとなっているので、お願いする場合は、シャンプーをするタイミングでやってもらうのがおすすめです。 

 ここでは、チワックスの抜け毛と毛玉対策について解説していきます。

 換毛期においては、掃除をしたばかりなのにまた抜け毛が落ちている、という状況に悩まされることがよくあります。抜け毛が飛び散るのをなるべく防ぎたい場合は、犬用の服を着せるのも1つの方法です。体にフィットしたタイプの犬服を着せれば、床に毛が落ちにくくなります。また、抜け毛が犬の体の上から床に落ちる前にブラッシングで取り除くのも抜け毛対策の1つです。

 ブラッシングをせずに抜け毛を放置していると、毛が絡まって毛玉ができやすくなります。そのため、こまめにブラッシングをして毛玉を防ぐようにしましょう。特にロングコートの子は注意が必要です。また、半乾きの状態も毛が絡まりやすいので、シャンプーの後はしっかりと乾かすようにしましょう。  

 チワックスの被毛は3種類ありますが、どのタイプであっても必ずトリミングしなくてはいけないというわけではありません。ただし、長毛の場合は定期的にトリミングサロンでカットしてもらうことで普段のお手入れが楽になるでしょう。

チワックスはダブルコートなので抜け毛は多くなります。換毛期はさらに抜け毛の量が増えるので、日頃からブラッシングやシャンプーをしたり、洋服を着せたりして、抜け毛対策しておきましょう。

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