初めて子犬と散歩するまでの流れは?散歩時の注意点も紹介
犬にとって散歩は重要です。
特に子犬のときは散歩をすることが社会性や運動機能の発達などに関わってきます。
しかし、子犬を飼い始めたばかりで散歩に悩んでいるという飼い主さんも多いでしょう。
そこでこの記事では、犬を飼い始めてからお散歩デビューするまでの流れや、散歩に必要なアイテム、注意点などを紹介します。
目次
子犬にお散歩はなぜ必要?
子犬が散歩することには、以下のような様々なメリットがあります。
- ストレス解消になる
- 食欲が増し、筋肉量も増えるので健康管理に適している
- ほかの犬や飼い主に触れ合うことで社会性が身につく
- 季節感を感じられるのでホルモンバランスを調整できる
- 脳内神経が活性化される
室内で飼うような小型犬の場合「散歩は必要ないのでは?」と考える人もいるでしょう。
しかし散歩に行くことは、運動不足の解消だけではなく、上記のような様々なメリットがあります。
小型犬、大型犬に関わらず、愛犬は散歩に連れて行きましょう。
子犬のお散歩デビューのタイミング
子犬を家に迎え入れると、気持ちとしてはすぐにでも散歩に行きたくなるでしょう。
しかし迎え入れてすぐの場合でも、すぐに散歩に連れて行かないほうがよいケースもあります。
子犬が散歩できるのは、ワクチンを接種した2週間後以降にするのがよいです。
子犬はまだ免疫力が弱いので、ワクチン未接種で散歩に行くと、細菌やウイルスに感染してしまう恐れがあります。
犬のワクチンは、生後6〜8週目に1度目のワクチンを、その後16周目頃までに追加で2回のワクチンを接種します。
ワクチンを接種したら2週間ほど様子を見て、その後に散歩に連れて行きましょう。
お散歩デビューの前に必要な準備
ワクチンの接種から2週間以上が経てば、ついにお散歩デビューです。
お散歩デビューの前に以下のことを準備しておきましょう。
- 首輪やハーネス・リードに慣れさせる
- 室内で散歩の練習をする
- 外の騒音やにおいに慣れさせる
それぞれ準備するものについて紹介します。
首輪やハーネス・リードに慣れさせる
子犬は首輪やハーネス・リードを初めてつける子がほとんどなので、散歩に出かける前に慣れさせておくことが重要です。
慣れさせるためには、おやつを見せながら首輪やハーネス・リードによい印象を与えるようにします。
実際に装着させたら、部屋の中を一緒に歩いてみましょう。
何度も繰り返し行うことで、徐々に首輪やハーネス・リードへの抵抗感がなくなり、慣れていきます。
室内で散歩の練習をする
室内で散歩の練習をすることも重要です。
リードに繋がれた状態で、勝手に歩かずに飼い主さんと一緒に歩けることは犬の安全のためにも必要になります。
室内で練習するときは、飼い主さんの横をしっかりと歩けたり、飼い主さんが止まったときに一緒に止まれたりしたら、おやつをあげたり褒めたりしてあげましょう。
外の騒音や匂においに慣れさせる
いきなり散歩に行く前に、まずは騒音やにおいなど、外の環境に慣れさせておきましょう。
突然知らない世界に行くのは、犬も人間同様、恐怖心を抱きます。
まずは犬を抱っこして安心させた状態で、外の空気に触れさせるとよいです。
少しずつ慣れてきたら、ベランダや庭などで遊ばせるとよいでしょう。
子犬のお散歩のポイント
子犬とお散歩に行く際は、ただ歩かせればよいというわけではありません。
子犬のお散歩のポイントを紹介していきます。
場所
子犬の散歩は、慣れないうちは特に、交通量が少ない場所や騒音が少ない場所に行くべきです。
なぜなら、犬の聴覚は人間よりも優れており、音に敏感だからです。
どうしても交通量が多い場所を通る場合には、慣れるまで抱っこして歩くとよいでしょう。
回数・時間
子犬はまだ骨が成長段階であるため、散歩の回数や時間は、20〜30分を1日2回がよいです。
慣れてきて散歩の時間が足りていないと感じたら、徐々に増やしてあげる形にしましょう。
成犬になると散歩の量は増えて、大型犬の場合は60分を1日2回、中型犬の場合は30分を1日2回、小型犬の場合は20〜30分を1日2回というのを一つの基準としておくとよいです。
時間帯(夏)
犬はアスファルトを素足で歩くため、地面の温度の影響を受けやすいです。
そのため夏と冬で散歩する時間を変えるとよいでしょう。
夏や気温が高い日は、気温が上がる前の7時前か、下がる19時以降にするとよいです。
時間帯(冬)
反対に冬は温かい時間に散歩に行くとよいです。
1つの基準としては、太陽が出ているときに散歩してあげましょう。
時間帯でいうと8時〜17時の間に散歩をしてあげるとよいです。
お散歩に必要な持ち物
初めて散歩に行くときは、何を持っていくべきかわからないですよね。
散歩中に必要なものがなかったり、色々と準備をしすぎて散歩バッグが重くなってしまったりすることもあります。
以下では、子犬を散歩する際に、最低限必要な持ち物を紹介します。
首輪
首輪は犬の首につけ、飼い主の意思を伝えるときにも使用します。
つける際は、緩すぎて首輪が抜けてしまったり、反対に締めすぎて、きつくなったりしないようにしましょう。
また首輪と同じ役割をするのがハーネスです。
ハーネスは首ではなく胴体に付けるため、首への負担が少ないです。
犬の種類や性格によって、どちらが合うかが変わってくるので、両方試してみて愛犬に負担がない方を選びましょう。
リード
リードは子犬の安全を守るために必要です。
たまにリードなしで散歩をしている犬を見かけることがありますが、危険なのでマネをしてはいけません。
リードにはいくつかの種類があります。
- スタンダードリード:一般的なリード
- ロングリード:長いリード
- 伸縮性リード:飼い主さんの手元で長さを調整できるリード
- ハンズフリーリード:飼い主さんの胴体につけるリード
初めて子犬と散歩に行く際は、スタンダードリードでよいでしょう。
慣れてきたら伸縮性リード、公園に行く際はロングリード、一緒にランニングする際はハンズフリーリードなどと、徐々に使い分けるとよいです。
肩掛けバッグ
お散歩に必要な物を入れておくために、お散歩バッグを用意しましょう。
必要な物が入るバッグなら何でも構いませんが、おすすめは肩掛けバッグです。
肩掛けバッグは手で持つことがないため両手が空きますし、必要なものもスムーズに取り出せます。
また犬に突然引っ張られた際に、手が空いていないと上手く受け身をとれずにケガをしてしまうこともあります。
もし、お散歩バッグをこれから購入するという方は、肩掛けバッグの購入を検討してみてください。
迷子札
子犬と散歩をしていると、何かに驚き、急に犬が走り出して迷子になることもあります。
愛犬に限ってそんなことはないと思うかもしれませんが、迷子になってからでは遅いので、あらかじめ用意しておきましょう。
水と折りたたみタイプのトレイ
水は犬が飲むときと、おしっこをした場所にかけるときの2つの場面で使用します。
夏場は犬も喉が渇くので、折りたたみタイプのトレイを一緒に持っていき、適度に水分補給をさせながら散歩しましょう。
またおしっこをした場所に、水をかけて流すのもマナーです。
おしっこを流す際に使用する水は、ペットボトルに入れてもよいですが、食器用洗剤で使用していたボトルを使うと便利です。
トイレグッズ
犬が散歩中にうんちをしても片付けられるように、トイレグッズを用意しましょう。
犬のお腹の調子が悪いときは、一度や二度でなく数回うんちをする場合もあります。
そのため、多めに持っていって、いつでも片付けられるようにしておくと安心です。
お散歩のお悩みと解決策
子犬と散歩に行くようになると、様々な悩みも出てきます。
次にお散歩の悩みと解決策について解説していきます。
散歩に行きたがらない
犬が散歩に行きたがらないのには理由があります。
- 首輪があっていない
- 散歩中に怖い思いをした
- ケガや関節炎などで歩くと痛い
- 体調がよくない
散歩に行きたがらない理由を1つずつ確認して、解決するようにしましょう。
リードを引っ張る
子犬がリードを引っ張る際は、自分の興味がある方向へ行こうとしているときです。
興奮して飼い主の言うことを聞かなくなってしまっているので、散歩中の歩き方を再度教えてあげる必要があります。
最初の散歩の練習と同じように、一緒に横で歩き、飼い主さんと同じように止まったり、興味がある方へ引っ張らなくなったりしたら、褒めてあげましょう。
ほかの犬や人に吠える
ほかの犬や人に吠えるのは、警戒心があるときです。
対処法としては、リードを引っ張ってやめさせる方法や、撫でたり抱っこをして落ち着かせる方法があります。
しつけが済んでいるのであれば、お座りをさせて興奮を落ち着かせるのも効果的な方法です。
もし吠えるのをやめたら、おやつをあげたり褒めてあげたりしましょう。
そうすることで、次第に慣れていき吠えることもなくなります。
拾い食いをする
道路には、腐った食べ物やタバコの吸殻、ビニールなど犬にとって毒になるようなものがたくさん落ちています。
もしそれらを見つけて口にしようとしたら、注意しましょう。
注意するタイミングは、においを嗅いでいるときではなく、口に入れる直前です。
注意して拾い食いをしなかったら、おやつをあげたり褒めてあげたりしましょう。
歩かない
子犬が散歩中に歩かなくなる場合は、何かに怯えているときです。
例えば、交通量が多い場所に行く手前で歩かなくなったり、以前に怖い思いをした場所に行く手前で歩かなくなったりすることがあります。
対処法としては、子犬を安心させることが重要です。
まずはその場から少し離れて、落ち着くまで時間をかけて寄り添ってあげます。
それでもダメなようであれば、回り道をしたり散歩を中止したりして帰宅しましょう。
段々と慣れていくので、辛抱強く克服を待ちます。
雨の日のお散歩は必要?
雨の日は、必ずしも散歩に連れていかないといけないわけではありません。
数日経てば雨が上がりますし、1,2日ほど散歩に行かないだけで影響が出ることはありません。
しかし、梅雨や秋雨などの時期は雨が続く場合があるので、そのようなときには連れて行ってあげるとよいです。
もし雨の日に散歩に行くのであれば、以下の点に注意してください。
- 濡れた毛を拭く
- 肉球を洗う
- 肉球に傷がないかチェックする
- 体調を観察する
寒い時期は、体調を崩しやすくなるので温かい部屋を用意してあげましょう。
犬のお散歩のマナー・注意点
子犬を散歩する際には、マナーや注意点があります。
このマナーや注意点を守らないと近隣の人とのトラブルになり、散歩しづらい環境になってしまいます。
愛犬にとっても飼い主さんにとっても過ごしやすくなるように、これから紹介するマナーや注意点を守りましょう。
排泄物はきちんと片付ける
排泄物は当然のマナーとしてきちんと片付けます。
うんちを拾うのはもちろんのこと、おしっこをしたら水で流してにおいを消すようにしましょう。
飼い主同士で挨拶をする
散歩をしていると、同じ飼い主さんと度々遭遇することがあります。
犬同士でコミュニケーションをとることはもちろん、飼い主さん同士も挨拶をしましょう。
挨拶をすれば、今後のコミュニケーションがとりやすくなります。
夏場の散歩はアスファルトに注意する
夏は太陽の照り返しがきつく、アスファルトの温度が60度以上になるといわれています。
犬は地面からの距離が近く、地面からの熱気を直接的に感じてしまいます。
熱中症の危険もあるため、散歩をする際は朝の少し涼しい時間や日が落ちた夜などの時間を選ぶとよいでしょう。
周囲への気配りを忘れない
犬同士が触れ合うのを嫌がる飼い主さんもいるので、犬同士が遊ぶ前にまずは「遊ばせてもよいですか?」と一言声をかけるとトラブルを事前に回避できます。
また、犬だけでなく人に寄っていく場合もあります。
なかにはアレルギーで触れない人もいるので、必ず声をかけて周囲への気配りを忘れないようにしましょう。
まとめ
散歩中は家では見せない表情が見られたり、愛犬の新しい一面が見られたりする素敵な時間です。
毎日の散歩となると大変かもしれませんが、犬とコミュニケーションを取りながら楽しい時間にしてみてください。
この記事のライター
nana
泳ぎも走りも得意な運動神経抜群のゴールデンレトリバーと暮らしています!今は愛犬とタンデムサーフィンの練習中。いつまでもアクティブに楽しく過ごせるような情報を発信していきます。
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