子犬の甘噛みをやめさせる方法が知りたい|しつけの必要性と注意点
子犬の甘噛みはそれほど痛くないうえに、カミカミする姿がかわいいからと、つい許してしまいがちです。しかし、そのままにしていると噛み癖がついてしまい、人を怪我させたりする恐れがあるので、なるべく早いうちからしつけをしておく必要があります。
今回は、子犬が甘噛みをする理由と、甘噛みをしないようにするためのしつけ方について解説します。
子犬が甘噛みをする理由って?
子犬の甘噛みは本能によるもので、飼い主の手やクッションなどをカミカミするのはよくあることです。では、なぜ甘噛みをするのか、その理由から見ていきましょう。
歯がむずがゆい
歯の生え変わり時期に、歯がむずがゆくて飼い主や物を甘噛みをすることが多くあります。子犬の乳歯は生後4ヶ月頃から抜け始め、多くの場合において生後7ヶ月~1年頃までに永久歯へと生え変わります。この生え変わりの時期は、歯茎がムズムズしてかゆいので、それが気になりなんとか解消しようとして甘噛みをするのです。
飼い主の気を引こうとしている
飼い主の気を引こうとして、甘噛みをしていることも考えられます。手などを甘噛みをしたときに飼い主に構ってもらえたり撫でてもらえたりなど、嬉しい反応が返ってきた経験をしたことがあると、飼い主の気を引こうとして甘噛みをすることがあります。
退屈に感じている
退屈に感じていると、甘噛みをしやすくなる傾向にあります。子犬は好奇心旺盛で遊び盛りなので、十分に遊ばせないと退屈に感じてしまい、退屈しのぎに甘噛みをしたりします。
また、活発な犬種の場合は、運動量が足りないと体力を持て余してしまい、それを紛らわせるために甘噛みをすることもあります。
噛む行為が楽しくて遊んでいる
噛む行為が楽しく、遊びの一環として甘噛みをすることもよくあります。好奇心旺盛な子犬は、いろいろなものに興味を示し、噛んで感触を確かめながら遊んでいるのです。また、噛んだときの感触が気にいると、別のときもまたその同じ物に対して甘噛みをすることも少なくありません。
子犬が甘噛みする場合のしつけ方
飼い主の手を甘噛みをする子犬の姿は無邪気でとてもかわいいですが、そのまま放っておくと本気噛みに発展しかねません。とはいえ、犬は本能的に噛みたいという欲求があるので、噛みたい欲求を満たしながらも、人の手を噛むのはよくないことだというのを教える必要があります。 ここでは、子犬の甘噛みのしつけ方・直し方について見ていきます。
噛んで遊べるおもちゃを与える
噛んで遊べるおもちゃを子犬に与えてあげましょう。歯の生え変わりの時期は、どうしても噛まずにいられなくなるので、コングやロープのおもちゃなどがあると人の手を甘噛みせずに済みます。
また、おもちゃで一緒に遊んであげるのも甘噛み対策に有効です。なかでも飼い主と遊べるロープのおもちゃは、噛みたい・遊びたい・構ってほしいという犬の欲求を満たすことができるのでおすすめです。 ロープのおもちゃは、少し長さがあるタイプがよいでしょう。ロープが短いと飼い主の手を噛む気がなくても、遊んでいるときに手を噛んでしまうことがあるので、長さには注意が必要です。
ダメな行為だと意思表示をして立ち去る
手を甘噛みしてきたときは「ダメ」と伝え、やってはいけないことだと教えましょう。そして、手を引っ込めてその場から立ち去ります。遊びたい、構ってほしいという思いから甘噛みする子犬にとって、飼い主に相手にされないのは「つまらないこと」です。
そのため、甘噛みをするたびにダメな行為だと意思表示をしてその場から離れると、「甘噛みをするといいことがない」と学習し、やらなくなっていくはずです。
子犬の甘噛みをしつける際に注意すること
しつけのやり方を間違えると、かえって甘噛みを助長させる結果になることもあります。そのため、以下のことに気をつけてしつけをするようにしましょう。
大げさに反応をしない
手や足を甘噛みをしたときは、大げさに反応しないように気をつけましょう。「ちょっとやめてよ~」と大声を出したり、「噛まないで~」と言いながら手をバタバタさせてよけたりすると、子犬は遊んでもらえていると勘違いし、構ってほしいときに甘噛みをするようになってしまいます。必要以上に反応しないように注意してください。
一貫性を持ってしつけをする
甘噛みのしつけは、一貫性を持って行うようにしましょう。甘噛みをしたときに叱ったり叱らなかったりと矛盾した態度を取ると、やってはいけない行動だということを認識できなくなってしまいます。
また、「ダメ」や「噛まない」などというように、家族の中でコマンドがバラバラだと、やってはいけない行為だということを子犬は理解しづらくなります。家族間でコマンドを統一しておくようにしましょう。
強く叱らない
甘噛みのしつけに限りませんが、強く叱るのは絶対にNGです。大きな声で怒鳴ったり、マズルを掴んですごい勢いで叱ったりすると、過度に臆病な性格になり信頼関係を築くことが難しくなります。
また、恐怖心から甘噛みどころではなく、威嚇して本気で噛んでくる可能性もあり、かえって逆効果です。叱るときは、低めの声で冷静に「ダメ」と禁止のコマンドを出すだけにしましょう。
子犬の甘噛みは早いうちにしっかりしつけを
子犬の甘噛みは本能によるものなので、どの子犬も甘噛みをします。しかし、「甘噛みくらいならいいだろう」と軽く考えていると噛み癖がついたり、誤飲の事故を招いたりする恐れがあるので、しつけをしておくことが大切です。
なかなか甘噛みが直らなくても強く叱ったりせず、おもちゃなどを活用しながら、噛んでいいものといけないものを覚えさせていってくださいね。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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