【大田区】ペットの同行が可能な避難所はある?愛犬を守るためのルールとマナー
地震や台風などの自然災害が毎年のように起こっている昨今。ニュースで流れる災害報道は、自分とは関係ないと思ってしまいがちですが、決して他人事ではありません。
身近で災害が起きてしまった場合に備えて、ペットと一緒に避難できる避難所をあらかじめ確認しておきましょう。ここでは、大田区で愛犬と同行避難が可能な避難所情報と避難する際のルールなどをまとめてご紹介します。
目次
大田区はペットと一緒に避難できる?
大田区では、ペットと一緒に避難する『同行避難』が推奨されています。同行避難とは、避難所内でずっとペットと一緒にいられるという意味ではなく、災害発生時にペットを連れて安全な場所まで避難する行為を指します。大田区で愛犬と同行避難が可能な避難所は下記のとおりです。
大田区でペットと同行できる避難所は91カ所
大田区では、区立のすべての小中学校が避難所として指定されており、その他に、障がいのある方たちのための福祉避難所や、避難所を補完する補完避難所なども設定されています。
そのうちペットの同行避難が可能な避難所は、区立の小中学校87カ所と区の施設4カ所の合計91カ所になります。
愛犬と同行避難ができる主な避難所
ペットと同行避難可能な避難所の中で、医療救護所にも指定されている施設を一部ご紹介します。
- 馬込小学校 〒143-0025 大田区南馬込一丁目34番1号
- 入新井第二小学校 〒143-0024 大田区中央二丁目15番1号
- 矢口西小学校 〒146-0092 大田区下丸子一丁目7番1号
- 矢口東小学校 〒146-0094 大田区東矢口三丁目9番20号
- 蒲田小学校 〒144-0052 大田区蒲田一丁目30番1号
- 大森第四中学校 〒146-0082 大田区池上一丁目15番1号
- 東調布中学校 〒145-0076 大田区田園調布南29番15号
- 糀谷中学校 〒144-0034 大田区西糀谷三丁目6番23号
- 出雲中学校 〒144-0044 大田区本羽田三丁目4番15号
- 六郷中学校 〒144-0055 大田区仲六郷三丁目11番11号
避難所におけるペットのサポート体制は?
愛犬との同行避難が可能な大田区ですが、その際のサポート体制はどのようになっているのでしょうか?
ペットの避難ガイドラインはある?
大田区には、『ペットの災害対策ガイドライン』が定められており、飼い主としての対応や避難所へのペット受け入れの整備、またペットの同行避難に向けての区の取り組みなどについて詳しく記されています。
一緒に避難できる動物に制限はある?
犬や猫などの小動物が同行避難可能な動物として挙げられています。飼育動物でも、人に危害を加える恐れのある大型動物や危険動物(ニホンザル、ワニ、トラなど)は避難所への受け入れはしてもらえません。
災害備蓄品としてペットフードの用意はある?
ペットフードをはじめとするペットのための備蓄品は用意されていません。災害時の備えとして普段から最低でも1週間分のフードの用意をしておきましょう。
避難所でペットはどのように管理される?
人が生活するスペースとは離れた場所にペット飼育用のスペースを設け、そこで管理されることになります。犬はケージがあればケージ内で管理され、首輪とリードしかない場合は柱などにつないで管理されます。
大田区では、避難所にいる飼い主さん全員で『飼い主の会』を編成し、みんなで協力しあってペットの飼育や情報の共有などをするようガイドライン化されています。
避難所でペットがケガや病気をしたら診察を受けられる?
災害時には、獣医師会大田支部に所属する動物病院が負傷動物救護所となってケガなどをした動物の治療にあたります。
また、各避難所へ巡回して飼育相談なども行ってくれますが、その際に治療はしてもらえないため、愛犬がケガをしてしまった場合には、負傷動物救護所へ連れて行く必要があります。
ペットと一緒に避難する際のルールについて
大田区のペットの災害対策ガイドラインには、避難所におけるペット飼育の15のルールが決められています。その一部をご紹介します。
人の生活を第一に考える
多くの方が生活する避難所では、動物が苦手な方やアレルギーのある方などもいらっしゃいます。避難所内では人の生活スペースと動物の飼育スペースとが分けられますが、鳴き声やニオイなどはどうしても防ぎきれません。
ペットのために避難所の一角を使わせていただいているんだという謙虚な気持ちを忘れずに、周りの方への配慮をしましょう。
『飼い主の会』で協力し合う
ペットの飼育場所の設置や連れて来られたペットの名簿登録などはすべて、先述した『飼い主の会』で行います。周辺の清掃や救援物資の仕分けや配給なども全員で協力して行うことで、一人ひとりの負担の軽減にもつながります。
一時的な預け先を探す
長く避難所生活が続くと、愛犬たちにも大きな負担がかかってしまいます。ストレスで体調をくずしてしまう前に、遠方にいる友人や親戚などに愛犬の一時預かりをお願いするのも1つの方法です。
飼い主として用意しておきたい防災グッズ
非常時への備えとして愛犬用の非常持出袋も用意しておきましょう。その中に入れておくと便利なグッズをご紹介します。
どこでも使えるポータブルシャワー
災害時には水が自由に使えないことも。こちらのポータブルシャワーには40Lの水をためておくことができ、木や柱などに吊るして使用できます。
避難の途中で汚れてしまった愛犬の汚れを流したり、ちょっとした洗い物の際にも便利。また、容器が黒いので天気のいい日には太陽光のチカラで温水シャワーとしても使えます。
- 商品名:Latoo/ポータブルシャワー
係留場所に困ったらコレ
大型犬などの場合、災害時すぐにケージが用意できないこともあります。そんな時、こちらのアンカーを使えば支柱のない場所でも係留が可能になります。1つ9kgの重りになっていて、4枚まで重ねて使うことができるので力の強いコでも安心です。
- 商品名:OFT(オーエフティー)/K9アンカー
見つかった場所がメールで届く画期的な迷子札
愛犬とはぐれてしまった時に便利なのがこちらの迷子札。QRコードがついていて、保護してくれた方がコードを読み込むと事前に登録された飼い主さんの連絡先がわかるようになっています。
さらに、QRコードが読み込まれるとすぐに飼い主さんにメール通知がされ、リンクを開くとQRコードを読み込まれた場所の地図が見られるという画期的な迷子札です。
- 商品名:『にくQR』QRコード迷子札
たためるフードボウル
犬用アウトドアグッズのパイオニア、RUFFWEARのフードボウルは、布製でありながら防水加工もしっかりとされているので、フードだけでなくお水を入れても大丈夫。また折りたたみ可能なのでコンパクトに持ち運べます。
非常持出袋に入れておいてもジャマにならないので、いざという時のために備えておきましょう。
- 商品名:ラフウェア/クエンチャ―ボウル
万が一に備えて避難所情報を調べておこう
大田区ではペットの同行避難時のガイドラインもしっかりと用意されていて、防災に積極的な区と言えるでしょう。ですが、実際に災害が起こった時に多くの方が被災する中で、愛犬を守れるのは飼い主さんだけです。いつでも避難できる備えをして、いつ訪れるかわからない『いざ』に備えておきましょう。
参考文献
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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