マルチーズの相場について|値段が変わる要因ってなに?
良き家庭犬としての素質を兼ね備えているマルチーズは日本でも高い人気を誇る小型犬です。しかし、同じ犬種であってもペットショップやブリーダーさんによって価格が変わることもあるので、何が違うんだろう?と気になったことがある人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、マルチーズの相場と、価格が変わる要因として考えられるものをご紹介していきます。
マルチーズの相場について
日本でも高い人気を誇るマルチーズ。お散歩している姿を見かけることも多く、いつかマルチーズを飼いたいなと思っている人もいるのではないでしょうか?そこで気になるのが、一体どれくらいの価格なのかということ。ブリーダーサイトでマルチーズの価格を見てみると約15~60万ほどと幅広く、1番多い価格帯は約20~30万でした。
- 【参考】マルチーズの価格分布(121件:2024年2月20日現在)
価格帯 | 該当する個体 |
---|---|
~15万 | 1件 |
15万1円~20万 | 15件 |
20万1円~25万 | 32件 |
25万1円~30万 | 48件 |
30万1円~35万 | 9件 |
35万1円~40万 | 4件 |
40万1円~45万 | 7件 |
45万1円~50万 | 2件 |
50万1円~55万 | 2件 |
55万1円~60万 | 1件 |
※上記の価格は時期や地域などによって変動する可能性があるので、現時点での参考程度に留めてくださいね。
犬種によって価格が異なるのは、なんとなく「需要が高いからかな」と推測できますが、一体なぜ同じ犬種であるにもかかわらずこのような差があるのでしょうか?
犬の価格に差があるのはなぜ?
犬の価格は様々な要因によって左右されます。そのため、ペットショップ間だけでなく、同じペットショップ内でも「同じ犬種なのに価格が違う・・」ということが起こりますが、一体なぜなのか気になったことはありませんか?ここでは犬の価格が異なる要因として考えられるものをご紹介します。
価格が変わる要因①月齢
犬は生後2~3ヶ月の子犬の時期が最も需要があるため、この時期は最も高い値段がつけられています。これは子犬期特有の可愛さやしつけなどの理由から、できるだけ早い段階でお迎えしたいと考えている人が多いことが関係していると言われています。同じ犬種でありながら販売価格が異なるという場合、月齢の違いが影響しているかもしれません。
価格が変わる要因②顔立ちやサイズ
マズルの長さや目の大きさ、体型、歯並び(噛み合わせ)、目と鼻の位置のバランスなど、見た目から価格が変わることもあります。身体が小さい子は人気の傾向にあるため、高値がつけられていることも多いです。同じ犬種であっても、サイズや好まれる外見などの要素から価格が異なることも珍しくないのです。
価格が変わる要因③毛色
毛色によっても価格は変わります。人気のある毛色や希少な毛色は高値がつけられていることが多いです。マルチーズの毛色はピュアホワイトの他に淡いアイボリーや淡いオレンジが入った子も存在しますが、JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種標準では許容されるものの望ましくないとされていることや、純白以外のマルチーズがあまり流通していないことなどから(多少他の色が混ざっていてもピュアホワイトとして販売されている)、マルチーズの場合は毛色で価格が異なるケースはあまりないかもしれません。
価格が変わる要因④性別
メスとオスで比較すると、妊娠・出産できることや生まれる確率が低い(出生数が少ない)ことからメスの方が高値の傾向にあります。また、メスは繁殖のためにブリーダーさんが抱えていることが多いため市場に出回る頭数が少ないことも価格が高くなる理由の1つです。さらに、メスはオスよりも縄張り意識が低く比較的大人しい性格である子が多いことや、身体が小さく可愛らしいことも関係していると言われています。
価格が変わる要因⑤血統
両親またはそのどちらかがチャンピオン犬である場合、子犬の価格は高くなります。チャンピオン犬になるにはドッグショーで優秀な成績を何度か収めている必要があり、この称号を得ることは容易ではありません。犬の価格はJKCの犬種標準に近ければ近いほど価格も高くなる傾向にあるため、その犬種の理想的な見た目(犬種標準)で生まれる可能性の高いチャンピオン犬の子犬は価格が高くなるのです。
お迎えする場所はペットショップ?ブリーダー?
犬をお迎えする場合、多くの人がペットショップまたはブリーダーさんから迎え入れることが多いと思いますが、どちらから迎え入れた方がよいのか迷ってしまったことはありませんか?どちらにもメリット・デメリットがあるのでそれぞれ見ていきましょう。
ペットショップから迎えるメリット・デメリット
ペットショップはさまざまな場所にあるため比較的アクセスしやすく、好きなタイミングで立ち寄ることができます。予約も必要ありません。必要な飼育グッズも売られていることがほとんどなので、同時に購入して一式揃えることが可能です。
ただし、ペットショップは母犬や兄弟犬たちと引き離される時期が早いため、母犬に怒られたり、遊びを通して犬同士のルールを学ぶことが難しく、他の犬との接し方を知らないまま家庭にやってきて、お散歩中に威嚇してしまったり、近づきすぎて相手に吠えられてトラウマになってしまうケースがあります。
また、親犬の情報が分からないため、遺伝性疾患があるかどうかも分からないことが多いです。さらに狭い空間で飼育されているため運動不足になりやすく、ストレスから毛艶が悪くなったり常同行動が見られることもあります。
常同障害についてはこちらの記事をチェック!
ブリーダーさんから迎えるメリット・デメリット
ブリーダーさんから子犬を迎える場合、親犬や兄弟犬との生活の様子やどのような環境で飼育されているかを確認することができます。豊富な知識を持っているため、飼育にあたって分からないことがあれば解消することができるかもしれません。
ただし、犬舎が遠いことも多く、基本的には予約が必要になるので気軽に訪れることは難しいです。中には悪徳なブリーダーも存在しており、後ろめたい理由から犬舎の見学を断るブリーダーや劣悪な環境で無理な繁殖を繰り返しているブリーダーもいます。そのため、優良なブリーダーなのか悪徳なブリーダーなのか見極める力が必要です。
ブリーダーの見分け方についてはこちらの記事をチェック!
里親という選択肢も
上記の他にも、保護犬の里親になるという選択肢もあります。日本の犬猫の殺処分数は年々減ってきてはいるものの、依然として0ではありません。小型犬は大型犬と比べると値段が安いことに加え、飼いやすいという言葉を鵜呑みにした人間が安易に迎えることも多く、結果的に「思いの外お金がかかる」、「しつけられず手に負えない」などの理由で手放されることが多いです。犬を迎えることができる場所はペットショップやブリーダーだけではないことを知っておいてください。
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犬に定価は存在しない
一般的に、ペット、生体には「定価」が存在しません。人気のある犬種や血統、健康状態、飼育環境、さらには需要と供給、市場の動向、地域差なども価格に影響するため、販売場所によってさまざまな値段がつけられているのです。
稀に、高ければ価値があると思っている人も見受けられますが、犬の価値は値段で推し量ることができるものではありません。悪徳な業者は健康状態が悪い犬であっても健康であると偽って高値をつけることがありますし、身体が大きくならないよう十分なえさを与えず他の子よりも身体が小さくてかわいいと触れ込み高値をつけることもあります。
犬を迎える際には、価格の安い・高いではなく、犬との相性はもちろん、信頼できるところから迎えることも意識するようにしてください。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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