日本スピッツは無駄吠えがなくなった?性格の変化と育て方のコツ
日本スピッツといえば真っ白でふわふわな被毛が特徴的ですよね。その昔、番犬として飼われていたこともある日本スピッツは、無駄吠えの多い犬種だと言われていましたが、現在では穏やかな性格となり、人気が回復してきました。今回は、日本スピッツの歴史や性格、育て方のポイントなどをご紹介します。
日本スピッツの歴史について
日本原産の日本スピッツは「小さな番犬」として人気がありました。現在の穏やかな性格になるまでの歴史と特徴についてご紹介します。
日本スピッツの歴史
日本スピッツの祖先は、1920年頃に、白い大型のジャーマン・スピッツが日本に入ってきたことが始まりと言われています。ロシア原産のサモエドとも交配されたという説もあります。
1950年代に日本スピッツは小さな番犬として、ジャパンケネルクラブの犬種別登録数1位になるほどの人気でしたが、乱繁殖やしつけ不足により、警戒心の強い、無駄吠えの多い犬と言われるようになり、その人気は低迷していきました。
日本スピッツの犬種名の由来
スピッツとはドイツ語で尖っているという意味で、日本スピッツの尖った耳や口先をあらわしていると言われています。
体型、体質
日本スピッツの標準体高は30〜38cm、体重5〜10kgの小さめの中型犬です。
メスはオスよりやや小さいサイズです。体高よりも体長が長く、純白のやわらかい長毛に、飾り毛のあるシッポを背負っています。
毛色、被毛、抜け毛
日本スピッツの毛色はホワイトのみです。
真っ白で、やわらかい長毛が魅力ではありますが、ダブルコートのため年中抜け毛はあります。特に、春先になると大量に毛が抜けますので、毛玉予防や発毛促進のため毎日のブラッシングが必要です。
寿命、かかりやすい病気
日本スピッツの平均寿命は11〜14歳と言われています。
手足が細いため、膝蓋骨や肘関節の脱臼が多いので、しっかりと筋肉がつくよう毎日運動させてあげましょう。また、皮膚病にかかりやすく、重度になると自己免疫疾患なども起こしますので、こまめなケアが必要です。
現在の日本スピッツは温厚な性格に?
日本スピッツはもともと警戒心の強い、無駄吠えの多い犬と言われていましたが、愛好家により、警戒心や無駄吠えの少ない、穏やかな性格の日本スピッツとなり、人気が回復してきています。
陽気で温厚
現在の日本スピッツは陽気で温厚な性格となりました。活発で遊び好きなところもあるので、一緒にドッグランや公園で走ったり、ボール遊びをするのもいいですね。
神経質で警戒心の強さが残っている一面も
番犬としての神経質で警戒心の強さが残っている部分もあり、不審な物音へは素早く反応しますが、信頼している飼い主に対しては安心して甘えてくれます。
日本スピッツの飼育ポイント
しつけ
日本スピッツはもの覚えがいいので、しつけがしやすい犬種です。小さいころから色々いな経験をさせ、刺激を与えることで、神経質で警戒心の強い面を改善することができます。 日本スピッツの性格から、叱ってしまうと神経質になってしまいますので、褒めてしつけることをおすすめします。
ケア
真っ白な毛を維持するためにはこまめなケアが必要です。 もつれや毛玉にならないよう毎日のブラッシングをし、皮膚病になりやすいところがあるので、月に1~2回はシャンプーをしてあげ、清潔を保ちましょう。
運動
活発な日本スピッツには、毎日1回30分以上の散歩を、1日2回以上連れて行ってあげましょう。遊ぶことも大好きなので、ドッグランでたくさん走らせてあげるのもいいですね。
環境
日本スピッツは環境の変化にとても敏感です。落ち着けない場所では神経質になりやすいため、落ち着ける環境を整えてあげましょう。 また、寒さには強いですが、暑さに弱いため、温度管理を徹底し、夏場の熱中症対策が必要です。
性格に合わせた育て方で心優しい穏やかな家庭犬に
乱繁殖やしつけ不足により、無駄吠えの多い犬種と呼ばれる時代もありましたが、育て方次第で、日本スピッツの性格は穏やかになり、飼い主に忠実なコに育ってくれると思います。性格に合わせた生活環境やしつけをしてあげることで、信頼関係が生まれ、よりよい関係を築くことができます。甘えてくれる姿を見せる日本スピッツは、きっと愛らしい存在となることと思います。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!