ドッグフードの種類は?愛犬のためにこだわりたいドッグフード選び
ドッグフードは愛犬が毎日食べるものなので、安全で健康なフードを選びたいですよね。
しかしドッグフードはペットショップや通販を見てみても取り扱いが多すぎて、結局どれを選んだらいいのかわからない飼い主さんもいるのではないでしょうか。
今回は3種類のドッグフードについて、いろいろな基準からの選び方を紹介します。
ドッグフードの種類と特徴に関する理解を深め、より愛犬に合ったドッグフードを選びましょう。
ドッグフードの種類・特徴・保存方法
ドッグフードは水分量の違いによって以下の3つの種類に分けられます。
- ドライフード
- ソフトドライフード
- ウェットフード
それぞれの種類について特徴や保存方法をみていきましょう。
ドライフード
ドライフードは水分量が10%以下のフードで、「カリカリ」と呼ばれることもあります。
ドッグフードといえばドライフードを思い浮かべる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ドライフードの特徴と保存方法は以下のとおりです。
特徴
ドライフードは水分が少ないため、腐敗しにくい特徴をもっています。
必要な栄養素を凝縮して粒状にしているため、少量でカロリーを摂取することが可能です。
総合栄養食のものも多いため、主食に向いているといえるでしょう。
ただし水分の少なさから、愛犬の水分補給は欠かせません。
またこの後紹介するソフトドライ・セミモイストタイプやウェットタイプと比べて風味が落ちるため、食いつきが悪い場合もあります。
保存方法
ドライフードは高温多湿になる場所を避け、直射日光が当たらない冷暗所で保管しましょう。
このとき乾燥剤や虫除けを入れておくと、カビや虫の発生を抑えられます。
虫除けについては、最近ではペットショップでもフードに一緒に入れて大丈夫なものが販売されていますので、ぜひ試してみてくださいね。
また保存する際は、しっかりと密閉することが大切です。
ドライフードは開封前であれば長期保存が可能ですが、開封して空気に触れると酸化し、劣化してしまいます。
なるべく空気にあてないよう、ジッパー付きの保存袋や真空保存ができる容器などを使用するとよいでしょう。
上記のように適切な保存方法を行ったとしても開封してしまうと少しずつ酸化は進んでいきます。
一度開けたフードは1カ月程度を目安に使い切ってください。
ソフトドライフード・セミモイストフード
ソフトドライフード・セミモイストフードは、水分量が25〜35%程度含まれているドッグフードです。
「半生」と呼ばれ、ジャーキーもこのタイプに含まれます。
ソフトドライフードとセミモイストフードの特徴と保存方法をみていきましょう。
特徴
ソフトドライフードとセミモイストフードは似ていますが、加工方法によって区別されています。
ソフトドライフードは加工工程で空気を含ませているため、指でつまんで力を入れると崩れてしまうほど柔らかいのが特徴です。
一方でセミモイストフードは空気を含んでいないため、ソフトドライフードと比べてしっとりして、弾力があります。
どちらのフードもドライフードよりも柔らかく香りや嗜好性が高いので、多くの犬は好んで食べるでしょう。
ただし、ソフトドライフードやセミモイストフードは一度封を開けてしまうと、酸化が進みやすい傾向にあります。
酸化を防ぐために添加物が多く使われている製品も多く、健康に問題のある犬の場合は主食には向いていないといえます。
総合栄養食ではなく一般食のものも多いので、ご褒美やドライフードのトッピングとして使う位置づけと考えておきましょう。
保存方法
ソフトドライフードやセミモイストフードの保存方法は、ドライフードと同じく開封後はしっかりと密閉することです。
保存場所としては、常温の場所ではなく冷蔵庫が適しています。
ソフトドライフードやセミモイストフードは水分量が多いので、保存方法に気をつけなければすぐに水分が抜け、風味も落ちてしまいます。
使うぶんだけ冷蔵庫から取り出して、適量を与えるようにしてください。
ウェットフード
ウェットフードは水分量が75%程度のフードで、缶詰やトレー、パウチ容器に入って販売されています。
ウェットフードの特徴と保存方法についてみていきましょう。
特徴
ウェットフードは紹介したフードのなかで一番嗜好性が高いといえます。
フードを食べると同時に水分補給もできるので、愛犬があまり水を飲まなくなってしまう冬場だけ使う方法もおすすめです。
また未開封の状態では長期保存も可能のため、災害時の非常食にも役立ちます。
総合栄養食のウェットフードも多くありますが、値段的に高価のため、健康な犬であればウェットフードだけ与えず、ドライフードと一緒に使うとよいでしょう。
またウェットタイプは柔らかく食べやすいものですが、汚れが歯に付きやすいフードでもあります。
ウェットフードを与え始めたら、歯のケアもしっかりと行いましょう。
保存方法
ウェットフードは開封後、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。
冷蔵庫に入れておいても傷むのは早いので、2日以内には使い切るよう意識してください。
また愛犬が口をつけてしまったウェットフードは、衛生的によくないため破棄しましょう。
ウェットフードを食器に盛り付ける際は清潔な箸やスプーンを使い、菌の繁殖を抑えてください。
ドッグフードの選び方
ドッグフードを選ぶ際には多くの基準があります。
具体的には以下の点を意識して、愛犬に合ったフードを選んでみてください。
- 年齢
- 犬種や体格
- 原材料
- 内容量
- 価格
順番にみていきましょう。
年齢で選ぶ
ドッグフードはライフステージによって、適したカロリーや栄養が摂れるように配合されています。
フード選びに迷ったら、まずはフードに表示された対象年齢を見て、ドッグフードを選ぶとよいでしょう。
犬種や体格で選ぶ
犬種や体格ごとに特化したフードを選ぶ方法もおすすめです。
たとえば小型犬を飼っている方であれば、小型犬用フードと表示された商品を選ぶことで、食べる量が少なくても必要な栄養がしっかりと摂れるようになっています。
また肥満傾向にある犬や、太りやすいといわれる去勢・避妊後の犬向け、カロリー制限されたフードもあるので、いろいろと見てみるとよいでしょう。
原材料で選ぶ
ドッグフードに使われている原材料で選ぶ方法もあります。
チキンやビーフ、ターキー、ラム、サーモンなどの主原料をはじめ、全粒粉や果物、小麦、大豆など、ドッグフードにはさまざまな成分が配合されています。
アレルギーの有無や愛犬の好みによって食いつきが変わってくるため、試供品などを利用していろいろなフードを試してみるとよいでしょう。
またドッグフードの成分表は、配合されている原材料の多い順番で表記されています。
一番目に表示されている原材料が肉や魚ではなく、ミートミールやパウダー、粉などの曖昧な表現をしているフードは質のよくない肉を使っている可能性があるため、避けた方がよいでしょう。
また小麦やトウモロコシなどの穀物が多く使われているドッグフードは、消化不良を起こしてしまう可能性もあります。
穀物が絶対悪いというわけではありませんが、食べさせてみて下痢や嘔吐、便秘など体調の変化があればフードを変更しましょう。
内容量で選ぶ
ドッグフードは1kg以下から10kg、20kgなどさまざまな内容量で販売されているため、使いやすい量で選ぶ方法もあります。
もちろんドッグフードの内容量が多ければ多いほど、1kgあたりの価格としては安いです。
お得感はありますが、前述したとおりドライフードであっても開封してから1カ月程度で食べきれるものを目安に購入しましょう。
大袋に入っていてもあらかじめ少量ずつ小分けされているフードもあるので、そちらを利用するのもおすすめです。
価格で選ぶ
ドッグフードは毎日食べるものなので、継続できるよう無理のない価格のものを選ぶことも重要です。
しかしどんなに価格を抑えたくても、安すぎるフードは避けましょう。
安かろう悪かろうと一概にいえるわけではないですが、低価格だけを追求したドッグフードは原材料を見てもおすすめできない成分が使われていることがあります。
最低でも800〜1,000円/kg程度の予算を考え、選んでくださいね。
高くても良い商品を選びたいならこうやって選ぶ
上記で価格について触れましたが、逆に価格の安さは重視せず、高くても良い商品を選びたいのであれば以下の2点を重視して選んでください。
- 原材料の50%以上に良質な動物性タンパク質が含まれている
- 香料や着色料、防腐剤、化学合成保存料が無添加である
もちろん価格関係なく愛犬の健康のため、上記はなるべく押さえていただきたいポイントです。
しかし値段は高くてもとにかく愛犬にとって安全で安心なフードを与えたいと考えている飼い主さんは、ぜひ良質なタンパク質と無添加の点にこだわって選んでみてください。
ドッグフードを食べないときの対処法
ドッグフードを食べないときは、以下の4点を試してみてください。
- 食事の量や回数を減らす
- 種類を変える
- 香りを変える
- 温度を変える
ただし、ドッグフードを食べないといっても、体調不良で食べられないのか、好き嫌いによって食べないのかの判断は難しいです。
普段と変わった様子がなく、なにも症状が出ていないのに食べない場合、まずはこちらの方法を試してみましょう。
食事の量や回数を減らす
ドッグフードを食べなかったりいまいち食いつきが悪かったりする場合、食事の量や回数を減らしてみましょう。
小型犬に多くみられますが、1回のフードの量が多い場合や食事までの間隔が短い場合、消化が追いつかず胃に負担がかかっている可能性があります。
量や回数を減らしてみて食いつきがよくなれば、愛犬のペースを見極めて、負担のない程度の量を与えられるようにしていきましょう。
ドライフードの種類を変える
これまで紹介したようにドライフードは多くの種類が販売されているため、あまりにも食べない場合、種類を変えてみてもよいでしょう。
ただし食べないからといってすぐにほかのフードに変えることを繰り返してしまうと、犬は「出されたフードを我慢して食べなければ、もっと美味しいフードがもらえる」と勘違いしてしまいます。
種類を変えるのは最終手段と考えて、まずはウェットフードやオヤツをトッピングするといった工夫を行い、食べやすいようにしてみてください。
ドッグフードの香りを変える
犬は嗅覚が鋭いので、ドッグフードを食べない場合、香りを変えることで食いつきがよくなる場合があります。
香りを変えるには、市販の犬用ふりかけを利用することや、かつおぶし、肉の茹で汁などを加える方法があります。
かつおぶしは保存もきき、肉の茹で汁も冷蔵庫で一週間程度、冷凍では一ヶ月程度保存ができるので、食べないときの対策としてストックしておくとよいでしょう。
ドッグフードの温度を変える
愛犬がフードを食べないとき、ドッグフードを温めることも効果的です。
上記の香りにも関係しますが、ドライフードを温めることで匂いが立つため、嗅覚の鋭い犬は食欲をそそられる場合があります。
お湯を少量かけたりレンジで温めたりと、工夫して与えてみてくださいね。
まとめ
今回はドッグフードの種類や特徴、さまざまな選び方について紹介しました。
ドッグフードはショップや通販を見てもとても多くの種類がありますが、愛犬が毎日食べるもののため簡単に選ぶことはできません。
年齢、犬種や体格、原材料など今回紹介した選び方を参考に、愛犬に合ったフード選びをしてみてください。
この記事のライター
nana
泳ぎも走りも得意な運動神経抜群のゴールデンレトリバーと暮らしています!今は愛犬とタンデムサーフィンの練習中。いつまでもアクティブに楽しく過ごせるような情報を発信していきます。
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