犬の無駄吠えどうしたらなおる?何故無駄吠えをするのか、愛犬の気持ちを理解して対策を考えよう!
犬の無駄吠えが酷く、正直うるさい...と悩んだ経験がある方は多いのではないでしょうか?犬が吠える理由はいろいろあるのですが、集合住宅や密集地の中で愛犬がうるさくしていると、ご近所トラブルに発展しかねなかったりと飼い主さんの頭を大いに悩ましている問題ですよね。
今回は、犬の無駄吠えが軽減できるように、犬が吠える理由と対策をご説明していきます。
犬がうるさい理由は何?
犬は、人との長い歴史の中で、番犬や牧羊犬として飼育され、吠えることを仕事にしてきたため、実は犬にとって吠えるのは正常な行為です。そうは言っても、現代と昔では生活環境が変わり、飼い主やご近所のストレスになるような場合は、トラブルを回避するためにも吠えないようにトレーニングする必要があります。犬が吠える理由によって対処の仕方が変わってきますので、まずは一緒に愛犬が吠える理由がどれに当てはまるか考えていきましょう。
興奮して吠える
楽しい時や嬉しくて気分が上がって吠えてしまうことがあります。飼い主が外出から帰ってきたり、来客があった時など嬉しさを吠えることで表現しているのです。全身で喜びを表現してくれるのは、とても愛らしく思えますが、そこで飼い主も過剰に反応すると、ますます興奮して収まらなくなってしまいます。帰宅後すぐに犬のもとへ行くのではなく、ぐっと堪えて犬が落ち着いてから、かまってあげるようにしましょう。
要求を伝えるために吠える
飼い主にかまってほしい、お腹がすいた、散歩に行きたいなど、要求を伝えることが吠える理由のひとつでもあります。これは、過去に吠えたことによって自分の欲求が満たされたという成功体験から、吠えればお願いを聞いてもらえると思ってしまっているためです。体調が悪かったり、トイレの催促の場合もあるので飼い主がしっかりと判別しながら、犬が要求吠えをしても徹底的に無視し、犬のおねだりには応じないようにしましょう。
警戒心から吠える
チャイムの音や物音、気配を感じて激しく連続して吠える犬は、警戒心が理由です。散歩中に出会った人や犬に吠える場合は、嬉しさからという場合もありますが、警戒心から吠えることが多いです。また、人間からすれば用事が終わったのでその場からいなくなったと分かりますが、犬は、家や自分に近寄ってきた人が、自分が吠えたことによっていなくなった!と思い、吠えれば追い払えるという行為を自分の任務として習慣にしてしまうのです。
このように犬が、警戒心や不安を抱いて吠えているときに叱るのは逆効果ですので、吠えるのをやめて落ち着いたらご褒美をあげるなどして、吠えなければいいことがあると教えるようにしましょう。
犬の無駄吠えをしつけるときの注意点
犬の吠え癖の対策や接し方を紹介しましたが、どれもすぐに効果が出るわけではありません。飼い主も犬も忍耐が必要になってきます。最後に、即効性はあっても長期的な解決にはならない対策や絶対に行わないでほしい方法などの注意点を紹介していきます。
叩くことは絶対にだめ!
犬の無駄吠えがずっと続けば、「うるさい!」とイライラしたり、近所迷惑になるのではないかという焦りから、犬を叩いてしまうのは絶対にNGです。
叩くことによって教え込むのは、絶対にやめましょう。飼い主との信頼関係が崩れるだけでなく、余計に犬がストレスや恐怖心を感じて無駄吠えが増える可能性もあります。
自分ではどうにもならないと感じるのであれば、プロの力を借りるのもひとつの手です。ドッグトレーナーはハードルが高いという方は、かかりつけの獣医でもいいので、アドバイスをしてもらうようにしましょう。
無駄吠え防止グッズや天罰形式は効果が薄れていく
吠えることがすでに習慣として身についてしまった犬を訓練するには、時間がかかります。それでも、近所迷惑になるほどの激しい無駄吠えであれば、今すぐに辞めさせたいと思い、無駄吠え防止グッズにも頼りたくなりますよね。
大きな音を立てて驚かせる天罰形式のしつけもそうですが、最初はびっくりして効果があるでしょう。しかし、犬が刺激に慣れてくれば、またうるさい状態に逆戻りしてしまう可能性も高いのです。その場しのぎで、どちらも本質的な解決にはなりません。
加えて、飼い主との信頼関係が崩れてしまう可能性もあるため、できれば使用したり、行うのを控えた方がいいでしょう。無駄吠え防止グッズは、無駄吠えがあまりにもひどく立ち退き命令や警察からの通報を受けたときなど、どうしようもならなくなった場合の最終手段として使用してください。
愛犬がうるさい。無駄吠えを減らすための対策とは
犬が吠える理由を紹介しました。ここでは、くせになってしまった無駄吠えを減らすための対策方法を紹介していきます。
飼育環境の見直し
犬の無駄吠え対策として、犬が普段過ごしている環境が落ち着いて安心して眠れるようになっているかチェックしてみてください。
犬のケージは、窓側にありませんか?お留守番中退屈なんじゃないかと、外の様子を見ることができる場所にハウスを置いておくと、気配がするたび警戒して吠えるようになってしまいます。ハウスの場所を移動させるか、カーテンで遮断するなどして、犬が落ち着いて快適に過ごせる環境を作ってあげましょう。
特に外飼いの場合は、鎖で繋がれて自由が効かない上に、気配を室内よりも過敏に感じ取れてしまうので、不安や恐怖を強く感じるため警戒して吠えることが多いです。外で飼っている場合も、歩道に面した落ち着かない場所ではなく、なるべく人の気配を感じない場所に置いてあげましょう。
犬のエネルギーを発散してあげる
犬は、エネルギーが有り余った状態でいると、無駄吠えや破壊行動などの問題行動に走る傾向にあります。対策として散歩の時間を増やしてあげたり、犬の本能である噛んだり追いかけたりとおもちゃを使って遊ぶ時間を増やしてあげるなどして犬のエネルギーを発散させてあげましょう。犬種や個体によって運動量は様々なので、飼い主の見極めが必要ですが、散歩から帰ってきてもまだ動き回っているようなら、運動量が足りないということです。
落ち着くまでとことん無視する
犬が吠え始まったら、対策として「だめ!」と叱るために声をかけるのも、犬にとってはかまってもらえたと感じてしまうため、叱らずに無視するようにしてください。他のことをして犬を視界に入れないか、犬のいる部屋からいなくなるなどして、犬が落ち着くか諦めて吠えるのをやめるまで待ちましょう。犬が吠えるのをやめたら、しっかりと褒めてご褒美をあげてください。
吠えずにおとなしくしていればご褒美がもらえて、吠えれば飼い主に無視されて退屈だと犬が学ぶまで根気強く続けましょう。
犬の気持ちを理解してストレスフリーに暮らそう
犬の目線で物事を見ると、犬が吠えるのにも、ちゃんとした理由があることが理解できるようになりませんか?犬が吠えるときの気持ちを考えてあげると、正しい対策や接し方をしてあげることができます。うるさいと感じるほどの無駄吠えは、すでに癖になっているので、しつけの道のりは長く、楽なものではないと思います。
ですが、犬も飼い主もストレスフリーに楽しく暮らすために、忍耐強く接してあげるようにしましょうね。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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