もしものときのために備えよう。犬用迷子札の必要性と選び方
皆さんは愛犬に迷子札を付けていますか?うちの子は大丈夫!と思っていても、雷や大きな物音に驚いて家から飛び出してしまったり、散歩中にリードが外れて逃げてしまったり、災害時にはぐれてしまったりなど、いつどんな時に大切な愛犬を見失ってしまうか分かりません。そんなときのために役立つのが「犬の迷子札」です。
今回は、犬の迷子札の選び方のポイントやおすすめの迷子札をタイプ別にご紹介します。
犬の迷子札の必要性について
もしも犬が迷子になってしまった時、愛犬と再会できる手段の一つが犬の迷子札です。
犬の迷子札とは、檻札とは異なり、犬の名前や飼い主の連絡先を明記し、首輪に取り付けておくものです。犬が脱走してしまった時や災害などではぐれてしまった時に、犬が迷子札をつけているかどうかで再会できる確率が大きく変わります。
特に、近年では大きな地震や水害が増えてきています。地震の混乱の最中にパニックになって走り出してしまったり、避難する際に飼い主とはぐれてしまうこともあります。
2016年に起きた熊本地震では、約1094頭もの犬が飼い主とはぐれ、被災ペットとして保護されました。その中で、犬の迷子札など飼い主がわかるものを装着していた犬はわずかに368頭でした。(※1)
環境省では、ペットが行方不明にならないための対策として鑑札、迷子札、マイクロチップなどによる所有者表示を「人とペットの災害対策ガイドライン」の中で明記しています。(※2)
迷子札を選ぶ時のポイントって?
種類・デザインともに豊富な犬の迷子札。何を基準に選べばいいのか迷ってしまうことが多いはず。そこで、まずは犬の迷子札の選び方のポイントについてご紹介します。
愛犬の体に合うサイズかどうか
まずは、愛犬の体に合うサイズかどうかをチェックしましょう。犬の迷子札には、犬のサイズに合わせたものや犬種別に作られているものがあります。
デザインが可愛いからといって、小型犬に大きなサイズの迷子札をつけてしまうと、歩く時に引きずってしまったり、小型犬には重すぎたりします。
また、長毛種に小さな迷子札をつけてしまうと、毛の中に隠れてしまい迷子札をつけていることに気づいてもらえない可能性もあります。
まずは犬の体のサイズに合った大きさで、犬がつけていることが気にならない軽いものを選ぶことがおすすめです。
耐久性のあるもの
迷子札をつける最大の目的は、記載されている文字がはっきり見えることです。迷子札は、外出以外の時でも常に身につけておきたいため、錆などの劣化に耐えられる素材のものや水に強い素材であること、また濡れても文字が消えにくい印字がされているものを選ぶことがポイントです。
犬用迷子札にはどんな種類がある?
現在、市販されている迷子札は大きく分けると、首輪に直接取り付ける首輪一体型、首輪着脱タイプ、首輪にぶら下げるタイプの3タイプです。それぞれ豊富なカラーが揃っているので、使い勝手の良いものを選びましょう。
首輪一体型
首輪一体型とは、首輪に直接取り付けることができるプレート状の迷子札です。日常で使う首輪に取り付けられるタイプ、首輪とは別に迷子札だけを取り付けたチョーカータイプの2タイプがあります。
首輪に取り付けるタイプ
首輪一体型は、首輪やハーネスに迷子札をつけることができ、散歩にも使えるタイプです。首輪に直接印字するタイプ、金属や皮の迷子札を後付けできるタイプが人気です。
〈迷子プレート付きのチョーカータイプ〉
チョーカータイプは、常に犬につけておくことができるように細めのものや軽いものが主流です。ハーネス派の方にもおすすめの迷子札です。
- 迷子札 チョーカー
首輪ぶら下げタイプ
首輪ぶら下げタイプは、首輪のタイプを選ばない迷子札です。首輪にリングやナスカンで取り付けられるため、お気に入りの首輪もそのまま使用できます。また、革ひもやチェーンに取り付けられ、ハーネスを使用している犬にも使用できます。
〈超軽量のぶら下げタイプ〉
使用しているアクリル板はわずか2gと超軽量が魅力の迷子札です。文字はレーザー加工で彫刻されているので、消える心配もありません。
- 迷子札(サークルリンク / クリア / 1円玉サイズ)重量わずか2g 超軽量で気にならないアクリル製
迷子札を活用する際の注意点
愛犬とはぐれてしまった時に役に立つ迷子札。熊本の災害の事例でもわかるように、迷子札の付いていなかった犬は、飼い主と再会できる確率が格段に減ってしまいます。常に身につけさせておきたい迷子札ですが、使用するには幾つかの点に注意することが大切です。
迷子札を付ける場所に注意
また、迷子札を装着した首輪にリードを付けてお散歩することはあまりお勧めできません。なぜなら、迷子の犬の多くは首輪が外れた状態で保護されているからです。少し面倒かもしれませんが、迷子札が付いた首輪とは別の胴輪などにリードを付けて散歩することが理想的です。
個人情報の流出に注意
迷子札には犬の名前、飼い主の住所・電話番号といった連絡先を記載しますが、住所や電話番号は大切な個人情報の一つ。いざという時には必要不可欠な迷子札ですが、日常のお散歩では注意が必要です。
特に、愛犬の写真をSNSなどに投稿する時は、個人情報が写り込まないように気をつけてください。
また、スーパーなどで外に迷子札を付けた愛犬を係留することは、個人情報の流出につながる可能性もあります。気になる方は、迷子札と一緒に鑑札も付けておくと良いでしょう。もしくは、カプセル型の迷子札を付けるという方法もあります。カプセル型の迷子札は、中に電話番号や住所を書いた紙を入れることができるため、長い文章を書きたい時や個人情報を保護したい人にお勧めです。
いざというときのために迷子札を付けておこう
犬を飼育していると、いつどのようなタイミングで愛犬が迷子になってしまうかわかりません。飼い主さんの元に戻るには、マイクロチップや鑑札だけでは不十分な場合もあります。大切な家族を守るためにも、逃走に注意するだけでなく、迷子札を正しく装着するといいでしょう。
参考文献
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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