犬の発情期について|発情を迎える時期や注意点を解説します
犬には発情期があり、メスは発情の時期になると生理のような陰部からの出血がみられます。 犬を飼育するにあたって、発情期についての知識をもっておくことは大切です。ここでは、犬の発情期に見られる行動の変化や注意すべきことを解説していきます。
犬が発情期を迎える時期はいつ?
子犬を飼育し始めると、いつ発情期が始まるのか気になりますよね。メスとオスに分けて、発情の時期についてご説明します。
メスが発情を迎える時期
メス犬が性成熟を迎える時期はその子によって固体差がありますが、小型犬では生後6〜7ヶ月で初めての発情期に入り、大型犬は遅めで1才以降になることが多いとされています。
一般的に発情周期は6〜8ヶ月になりますが、その子によって年に3回発情する子もいれば年に1回しか発情の時期を迎えない子もいます。 1回の発情周期は「発情前期」「発情期」「発情後期」から成り、その後に無発情期があります。
発情前期(約3~27日間)
陰部が赤く腫れ、出血が見られます。一般的には生理と呼ばれることが多いですが、犬では正式には発情出血と言います。 オス犬を引き寄せるフェロモンを出しますが、メスはまだ受け入れる態勢になっていません。
発情期(約5~20日間)
交尾を許容するようになります。陰部が腫れた状態が続き、発情期から約3日で排卵します。
発情後期(約2ヶ月間)
妊娠していると約2ヶ月後に出産します。妊娠が成立しなかった場合、多くの犬は偽妊娠を起こし、妊娠していないのに乳腺が発達したり、乳汁が出ることがあります。
無発情期(約4~8ヶ月)
繁殖に関係した機能は休止し、心身共に落ち着いた状態になります。
オスの発情期
オスの場合はメスと異なり、明確な発情期というものがありません。 性成熟した後、発情期を迎えたメス犬と出会うことでフェロモンに反応し、交尾可能な状態になります。
発情期の犬に見られる行動
犬によって程度の違いはありますが、発情期に入った犬の多くには行動に何らかの変化が見られます。主に次のような行動を取ります。
メス犬の行動
そわそわする、神経質になる、食欲不振、陰部を気にして舐める、頻尿、オス犬に近付きたがるといった行動が見られます。
オス犬の行動
興奮しやすくなったり、メス犬に近づきたがる行動が見られます。 交尾できないオス犬にはストレスがかかり、怒りっぽくなる、無駄吠えする、落ち着きがなくなるなどの様子が見られることもあります。
発情期における注意点は?
発情を迎えた犬は、身体も心も変化します。 飼い主さんは犬を見守るだけでなく、対策を講じる必要が出てくるかもしれません。 発情期の犬を管理する上での注意点には次のようなものが挙げられます。
体調の変化
メス犬は発情期になると外陰部の腫れや発情出血が見られるだけでなく、食欲不振や頻尿などの症状が現れることがあります。 通常はあまり心配ありませんが、発情による体調の変化が著しい場合には早めに動物病院を受診しましょう。
望まない妊娠を防ぐ
最も重要な注意点は、望まない妊娠を防ぐことです。 犬は発情期に交配すると高い確率で妊娠します。妊娠を望まないのであれば、 発情期のメスとオスの接触を防ぐ必要があります。
脱走したり迷子になった際に交配可能な相手に遭遇すれば妊娠しますし、屋外飼育の犬は柵越しに交配することもあります。 オムツをすれば安心と考える飼い主さんもいますが、尾を通す穴を通じて交配してしまうケースがあるので油断はできません。
周囲への配慮
発情期にあるメス犬はフェロモンを出しているので、散歩などで外出すると周囲のオス犬を興奮させてしまいます。 交尾ができないとお互いにストレスがたまったり、ケンカなどの事故に繋がることがあります。
発情期は、犬が多く集まるドッグランやドッグカフェに行くことを控える、散歩の時間帯を選ぶなどの配慮が必要です。
発情期に関する知識を身につけておこう
犬にとって、発情の時期は子孫を残すための大切な時期です。 メス犬は神経質になったり、オス犬は散歩でぐいぐい引っ張ったり言うことを聞かなくなるかもしれません。犬の様子の変化に戸惑うこともあるかもしれませんが、飼い主さんは発情期に関する知識をしっかり身につけ、周囲にも配慮できるようになりましょう。 また、妊娠させる予定が無いのであれば、早めに避妊や去勢の手術を検討することをお勧めします。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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