ボストンテリアは抜け毛が多い?家庭で出来る被毛・皮膚ケアを詳しく解説
ブルドッグやブルテリアなどを掛け合わせて生まれたボストンテリア。愛嬌のある表情と仕草で人気がある犬種です。見た目は短めに見える被毛ですが、換毛期にはたくさん毛が抜けるのでしょうか?今回はボストンテリアの被毛のタイプから家庭での抜け毛・毛玉対策について解説していきます。
目次
ボストンテリアはどんな被毛タイプ?
まずは、ボストンテリアの被毛のタイプを確認していきましょう。
被毛の構造|ダブルコート
被毛はさほど分厚くない印象ですが、アンダーコートとオーバーコートのある二重構造(ダブルコート)です。 元になったブルドッグはダブルコート、ブルテリアはシングルコートですので、被毛に関して言えばブルドッグの遺伝を受け継いでいることになりますね。
年に2回ある換毛期にはアンダーコートがたくさん抜けますので、その時期には適切な抜け毛対策が必要になります。
コートタイプ|やや硬めの短毛
ボストンテリアは短くて艶のあるスムースコート。少々硬めの毛質ですが、毛並みに沿って触ると滑らかな手触りです。
代表的なカラー
ホワイトマーキングがあるブリンドル、シールまたはブラックがあります。シールとは濃茶もしくはビターチョコレートのような毛色で、見た目は黒っぽくても日光の下などでは赤く見えるカラーです。
その特徴的なマーキングとしては、頭頂からマズルにかけて縦に入ったホワイトや、前胸や前足の一部または全体、後足のホックから下の部分にホワイトが入ります。
ボストンテリアのスタンダードでは、ホワイトの割合が抑えめの方が望ましいとされていますが、それも特徴と考えればあまり気にならないところです。
ボストンテリアの家庭でのお手入れのポイント
ボストンテリアの抜け毛について、家庭でもしっかりケアすることは可能です。いくつかご紹介していきましょう。
ブラッシング
ブラッシングに関しては、毛が短いためにスリッカー等で優しく抜け毛を除去しましょう。また皮膚を傷つけないためにラバーブラシの使用もおすすめしたいところ。
ブラッシングの頻度は、抜け毛が多くなる換毛期には毎日、そうでない時期には2〜3日おきくらいがベストです。またブラッシングは皮膚のマッサージ効果もありますから、良いコミュニケーションの機会になるかも知れませんね。
シャンプー
家庭でできるシャンプーはとても大切なこと。抜け毛対策ももちろんそうなのですが、皮膚ケアとしても大変有効です。特にボストンテリアは皮膚の弱い子が多く、天然由来で刺激の弱いシャンプーの使用がおすすめです。
まず余分な抜け毛を取り除くために事前のブラッシングは必須です。またシャンプーはしっかり優しく洗い上げるようにして下さい。すすぎが不十分だとドライの際に乾きにくくなりますし、シャンプー成分が残ったままになるので好ましくありません。顔のシワの部分も丁寧に流してください。
またドライヤーでの乾燥もしっかりとしておきましょう。アンダーコートが湿ったままですと雑菌が繁殖する原因ともなります。 シャンプーの頻度は愛犬の状態(体調や年齢など)にもよりますが、月に1〜2回が目安になるでしょう。
注意すべき点
ボストンテリアの被毛は短いので、浴室などでシャンプーをした際、排水口から流れてしまう可能性があります。排水口には目の細かいネットを被せるなどの工夫が必要になります。
ボストンテリアの抜け毛・毛玉はどう対策する?
どれだけブラッシングやシャンプーをしても抜け毛は出てくるもの。そこで家庭での具体的な抜け毛・毛玉の対策方法をご紹介します。
毛玉対策
基本的に毛玉になることはないのですが、換毛期にはアンダーコートが絡まってフワっと部屋に落ちていることがあります。掃除機等で簡単に除去できるのですが、やはりこまめに掃除することが大切ですね。
抜け毛対策
最も簡単な方法としては、愛犬に服を着せるというものがあります。寒さ対策としても有効ですし、何より毛が飛び散らないため、お部屋の中の抜け毛は少なくなります。
●粘着ローラーを活用
抜け毛は比較的短いため、カーペットやソファなどに付いた毛は粘着ローラーなどでこまめに取りましょう。ただし、衣類などに付いた抜け毛は繊維の奥に入り込むこともあるため、気付くたびに取っておいた方が良いですね。
トリミングサロンは利用した方がいい?
サロンへ通う頻度の目安
年2回の換毛期に合わせてサロンを利用するのがおすすめです。もちろんご家庭の経済事情に合わせることが大切ですから、必要に応じて通うようにしましょう。
料金の目安
基本的にはシャンプーコースという形になるでしょう。オプションは必要に応じてオーダーするようにしてください。シャンプーコースであれば3,500〜4,500円程度の料金設定になります。
ボストンテリアにおすすめのメニュー
被毛が短いため全身の毛のカットは必要ありません。伸びすぎた足裏の毛をカットする程度となります。 そのためトリミングサロンでは、被毛や皮膚をケアするためのシャンプーが大切になりますね。また丁寧なブラッシングをしてくれますから、抜け毛が多い時期ほどサロンへ通う意味があると言えるでしょう。
短い毛でもこまめなお手入れが大切
抜け毛が少ないと見られがちなボストンテリアですが、思った以上に抜ける毛は多くなっています。そのため日々の被毛ケアは大事になりますし、合わせて忘れがちな皮膚のケアも怠らないようにしていきたいものですね。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。