シェットランドシープドッグのすべて!特徴や性格、大きさなど基本情報まとめ
シェルティの愛称でも知られるシェットランドシープドッグは優雅な外見とふわふわの被毛をもつ犬種で、ラフコリーに似ていますが小型犬です。飼いやすい犬種ではあるものの、集合住宅には不向きな面もありますので、ご家庭での飼育に向いているかどうかについてしっかり学ぶことが大切です。
本記事では、シェットランドシープドッグの基本的な情報をご紹介します。
シェットランドシープドッグの歴史や特徴は?
シェットランドシープドッグは学習能力、判断能力がある犬種で飼育しやすい犬種ですが、吠え癖があるためアパートなどでの飼育には注意が必要となります。犬を飼育する場合にはその犬種の歴史や性格、特徴などを理解し無理なく楽しく飼育できるかしっかり判断する必要があります。飼い方のポイントなどを理解し、人も犬も楽しい生活を送れる環境を用意してあげてください。
シェットランドシープドッグの歴史
シェットランドシープドッグはその名の通り、スコットランド本土から北東150kmほど離れた島の集まりであるシェットランド諸島で飼育されていた牧羊犬です。
見た目はラフコリーの小型犬のようですが、血縁ではありますが別の犬種となります。飼育されていた牧草地は狭く土地も痩せていたため、家畜のサイズも小さく家畜のまとめ役であるシェットランドシープドッグのサイズも小型で十分でした。家畜を集めて誘導するボーダーコリー のような牧羊犬と違い、家畜が畑などに侵入しないよう吠えて警戒する牧羊犬として活躍していたのがシェットランドシープドッグです。
19世紀にイギリス海軍の水兵たちが家族のお土産にシェットランドシープドッグを持ち帰り、有名になったという歴史があります。1909年にはシェットランド・コリーの名で犬種として公認されましたが、ラフ・コリーと混同されるためシェットランドシープドッグに改名されたといいます。
シェットランドシープドッグの特徴
シェットランドシープドッグは筋肉質で体高より体調がやや長く、耳の先端が前に折れている「半立ち耳」が特徴的な犬種です。首回りには襟巻きのような飾り毛があり、体型のバランスがよい犬種です。一見ラフ・コリーの小型犬のようですが、骨格の作りが違うためコリーを小型化してもシェットランドシープドッグにはなりません。
被毛と抜け毛について
シェットランドシープドッグの毛色はセーブル、トライカラー、ブルーマール、ブラック&ホワイト、ブラック&タンの5色あります。被毛はダブルコートのためシェットランドシープドッグの抜け毛は多く毎日のブラッシングが重要となります。
体型や体質
シェットランドシープドッグの体型はオスで体高37cm、メスで35.5cmが理想とされており、体重は9kgほどです。シェットランドシープドッグの見た目は大きめに見えますが、見た目に比べ体重が軽いのが特徴です。
寿命とかかりやすい病気
シェットランドシープドッグの寿命は12歳ほどで、かかりやすい病気としては皮膚疾患や関節系の疾患などがあげられます。遺伝的にてんかんが起こりやすい犬種でもありますので注意が必要です。
皮膚疾患は毎日のブラッシングで早期発見を心がけ、関節に負担のかからないよう高いところからの飛び降り、フローリングなどの滑りやすい床などに注意してください。またシェットランドシープドッグはイベルメクチンなど特定の薬物に対し副作用を起こしやすい傾向にあるため、投与前には獣医師に検査をしてもらうと安心です。
シェットランドシープドッグは警戒心が強い?
シェットランドシープドッグの性格は利口で飼い主に従順な子が多く、頑張り屋さんです。一方で警戒心が強く神経質な一面もあるため吠えやすい犬種でもあります。社会化トレーニングによりシェットランドシープドッグが物怖じしないようしつけることが大切です。
警戒心が強く神経質な一面も
シェットランドシープドッグは警戒心が強く神経質な面もあるため、集合住宅などでは無駄吠えトラブルが多く発生しています。臆病な子にならないためにもシェットランドシープドッグが子犬のころから社会化トレーニングを行い楽しい経験を積ませてあげるのも大切です。
利口で飼い主に従順
シェットランドシープドッグは活発な子が多く、感受性も豊かで飼い主への服従性も高い利口な犬種です。判断能力もあるため、トレーニングを通してさまざまなことを学んでいきます。家庭のルールを覚えるのが得意で、飼いやすい犬種ともいわれています。
シェットランドシープドッグの育て方
シェットランドシープドッグを飼育する場合、環境や運動量、しつけやケアに注意が必要になります。シェットランドシープドッグは小型犬ではありますが牧羊犬のため運動量は多く、ロングコートの被毛のケアも大切です。飼い主と犬が快適に過ごせるよう適切な飼育を心がけるようにしてください。
早めのしつけが吉
シェットランドシープドッグは頭のよい犬種ですので、上下関係が築ければしつけが行いやすいのが特徴です。興奮すると吠えやすくなりますので、性質を理解し最適なしつけを行う必要があります。社会化トレーニングも重要でさまざまな経験を積むことでおおらかで物怖じしない性格の子に育ちます。シェットランドシープドッグのしつけは、あまり強くしかるのでなく褒める時は褒めて、しかるときはビシッと一言だけと心がけることでメリハリのあるしつけを行うことができます。
皮膚疾患に注意して毎日のケアを
シェットランドシープドッグは皮膚疾患にもなりやすい犬種ですので被毛のケアは大変重要です。毎日のブラッシングはもちろん、定期的にシャンプーを行い汚れを落としてあげる必要があります。シェットランドシープドッグのふわふわの被毛を維持するには高品質なシャンプーを使用するのがオススメです。毎日ブラッシングすることで皮膚疾患の予防にもなりますし、皮膚疾患の早期発見も期待できます。
毎日2回の散歩と運動を
シェットランドシープドッグは牧羊犬として活躍していたため、1日2回、30分程度の散歩が必要となります。ボール遊びやドッグランなどでたくさん走るのも運動不足解消に役立ちます。成長期は関節に負担がかからないようシェットランドシープドッグの運動量を調節することも大切です。夏場の運動は熱中症に注意し早朝や夜中など散歩時間に気を配ってあげてください。アジリティなども得意ですので遊びながら運動するのもオススメです。
室温や湿度に注意が必要!
シェットランドシープドッグはダブルコートですので、暑さには注意が必要で、室温は夏場は23〜25度、冬場は26〜28度程度に設定しておくことが大切です。また夏場は冷感マットなどを活用し、快適に過ごせる環境を提供してあげてください。シェットランドシープドッグは関節系が弱いため、カーペットを敷くなど床材にも気を配ることが大切です。
シェットランドシープドッグとかけがえのない毎日を
シェットランドシープドッグは頭がよく、人に寄り添うことが得意な犬種です。しっかりしつけを行えれば、利口な子ですのでドッグカフェやドッグラン、アジリティなどさまざまな場所に出かけることが可能です。シェットランドシープドッグが健康で長生きできるよう適切に飼育してあげてください。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。