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【希少犬種】ブリアードの特徴って?性格や飼い方など基本情報まとめ

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ブリアードという犬種をご存知でしょうか?フランスのナポレオン・ボナパルトや元アメリカ大統領のトマス・ジェファーソンなど、数々の偉人も愛した犬種で、日本では「フレンチ・ローランドシープドッグ」という名前でも知られています。しかし国内での登録件数が極めて少なく、あまり馴染みのない珍しい犬種の1つです。

フランスやその周辺の国では、家畜を守る牧羊犬として、また伴侶犬としても、大変人気のある犬種となっています。今回はフランス原産の大型犬『ブリアード』の歴史や特徴、性格と基本的な育て方のコツをご紹介していきます。

【希少犬種】ブリアードの特徴って?性格や飼い方など基本情報まとめ
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目次

  1. ブリアードの歴史
  2. ブリアードの性格としつけるときのコツ
  3. ブリアードの特徴
  4. ブリアードの被毛タイプ
  5. 忠実なブリアードと良きパートナーになろう

ブリアードの歴史

ブリアード

ブリアードの歴史は、大昔の8世紀頃より、家畜をオオカミなどから守るシープドックとして人間と共に共生していたことから始まります。身体の大きかったブリアードは、単純に羊を追って集めるだけでなく、山岳地帯から侵入するオオカミを追い払う役割も与えられていましたが、長い間、正式な犬種名は付けられていませんでした。

犬種名の由来はチーズ?

犬種名「ブリアード」には、フランス原産の犬種ならではの名前の由来があります。チーズの名前にもなっていることで知られているフランスの農村部に“ブリー”という地名がありますが、この地名がブリアードという犬種名の由来と考えられています。歴史が深い犬種ほど、地名の全部または一部が犬種名として採用されることが多くなっていますが、正式な犬種名のなかったブリアードは、1898年にようやく「ベルジュ・ド・ブリー(ブリーにすむ牧羊犬)」と呼ばれ、のちにブリアードという犬種名が定着していきました。

フランス革命を機に徐々に関係性が変化

ブリアードの歴史は、1700年代後半に起きたフランス革命を境に、フランス北部の牧場地帯が耕地に変わったことで徐々に牧羊犬から家庭犬として変化を遂げていきます。これまで牧羊犬として必要とされてきたブリアードは、徐々に一般家庭で育てられるようになり、やがてフランスを代表する家庭犬の地位を得ることになりました。

また、ブリアードはオオカミをも追い払う、その勇敢な性格と逞しい身体つきから、第二次世界大戦時には、軍用犬として戦地において弾丸を運ぶ危険な仕事をしたり、人間を助ける運搬犬として活躍した歴史もあります。そのため他の犬種のように絶滅の危機には陥っていません。ブリアードは、このように役割を変化させながらも、昔から人々の生活をサポートし、人類と共に生きてきた歴史を持つ犬種です。

「毛皮に包まれた心」と呼ばれることも

役割を変化させながら人との関係性を育んできたブリアードは、その見た目と性格から「毛皮に包まれた心」と揶揄されることもあるほど、人間の良きパートナーになる犬種です。戦後は原産国のフランスからアメリカなどの諸国へ輸入され、その名を広めていきました。ブリアードは大型犬で力のある犬種であるために戦争などで活躍をしたという歴史もありますが、14世紀頃の事件をきっかけにご主人への忠誠心のある愛情深い犬種としても知られていきます。

14世紀頃の殺害事件の目撃犬

14世紀頃にフランスで「オーブリ」という男性が殺害される事件が起きました。このとき事件の唯一の目撃者がオーブリの相棒『ブリアード』で、この犬はまるで主人の仇を取るぞ!と言わんばかりに、犯人を追いかけ回して吠え続けました。毎日、健気に吠え続けるブリアードのその姿に心を動かされ、周囲の人々も吠え続けられた犯人を疑ったり、殺害の証拠を集めたりするようになり、その結果、ご主人を殺害した犯人を確保することに至りました。この事件をきっかけに、ブリアードという犬種の飼い主に対する忠誠心の高さが知られるようになりました。

ブリアードの性格としつけるときのコツ

ブリアード

ブリアードは、飼い主への忠誠心が強く、従順で愛すべき性格をしています。牧羊犬としてオオカミなどの外敵から羊を守る役目をこなしていたため、勇敢で行動力もあり、かつ覚えたことは忘れない賢さも持ち合わせていると言われています。また、ブリアードは優しい性格で人が大好きな犬種として知られており、特に子供との相性が良いと言われています。

しつけは褒めるが肝心

ブリアードには、家庭犬として暮らす上でのしつけなどの訓練も必要です。

牧羊犬であった本来の気質から、群れを守ろうとする気質を持つため警戒心が強く、よく知らない相手に吠えることもあります。そのため、飼い主に従順で優しい性格だとしても、幼少の子犬期より十分なしつけをしていく必要があります。ブリアードは忠誠心が強く、愛情を注げば、たっぷりの愛情を返してくれる傾向がありますので、上手に褒めながらトレーニングを続けましょう。

ブリアードは、賢く学習能力の高い犬種ですが、独立心が強いため、しつけをする上で悩むこともあるかもしれません。大型犬で力も強いため、悩む場合にはブリアードとの信頼関係を築き、愛犬との生活をより楽しいものにするために、専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。自宅に迎える前に育て方のシミュレーションを十分にしてみてくださいね。

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ブリアードの特徴

ブリアード

ブリアードは大型犬に分類され、リードを引っ張る力などは小型犬とは比べ物にならないほど強くなっています。そのため生半可な気持ちで飼ってみよう!と気軽に考えることはおすすめできません。まずはブリアードの身体的特徴を見ていきましょう。

体重や体型

ブリアードの理想的な体高は、オス62〜68cm、メス56〜64cmとなります。体重は30kg前後でがっしりとした大型犬の体型をしています。

また、他の多くの牧羊犬と同様に、ブリアードの後脚には狼爪(デュークロー)が2本あります。ショードッグとして活躍する場合、この狼爪が必要な要件の1つになっています。この狼爪によってブリアードは、まるで浮かんでいるかのように速足で歩くことができます。ブリアードの歩き姿がエレガントな雰囲気なのはこういった理由もあります。

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耳のタイプ

ブリアードの耳は立ち耳タイプと垂れ耳タイプがいます。かつては断耳されることも多かったようですが、現在は動物虐待のために断耳することも少なくなってきています。ブリアードの場合、断耳している耳のことを立ち耳、断耳せず自然のままの状態の耳のことを垂れ耳と呼びます。

多めの運動が必要

ブリアードは飼い主さんへの忠誠心が高く、愛情深い性格をしていますが、決して初心者向きとは言えない犬種です。まず、多くの運動が必要な犬ですので、その覚悟が必要になります。

朝夕など1時間以上のお散歩を1日2回はしてあげてください。そのほかにも、ランニングや遊びなど、ブリアードの必要な運動量をかなえてあげる必要があります。

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平均寿命とかかりやすい病気

ブリアードの平均寿命は、他の大型犬と同じ10〜12年ほどです。大型犬に注意が必要な病気として「股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)」「胃捻転(いねんてん)」などがかかりやすい病気として挙げられます。また、ブリアードは特徴的な被毛をしていることから皮膚が細菌感染して炎症を起こす病気「膿皮症(のうひしょう)」にも注意が必要です。

ブリアードの被毛タイプ

ブリアード

ブリアードの外見的特徴の魅力は、なんといってもその長毛のオーバーコートにあります。ブリアードと同じく長い被毛が顔を覆う特徴を持つオールド・イングリッシュ・シープドッグと良く似た外見をしているために比較されることもありますが、悪天候やオオカミから身を守るために、この風貌に変化を遂げたと言われています。

毛色や被毛タイプ

ブリアードの毛色は、フォーン・ブラックグレーといった色合いがあり、ブルーやブラックのマスクを持っているコもいます。単色が多い傾向にありますが、複数のカラーが混じり合っている犬種もいます。

また、そのボリュームある毛質は、ゆったりとしたウェーブがかかっており、それが何ともエレガントな雰囲気を醸し出しています。ブリアードの被毛タイプは、ダブルコートの長毛で、アンダーコートは少なめですが、オーバーコートは非常にもつれやすいため、できれば毎日コーミングやブラッシングで毛を解きほぐして、抜け毛を取り去ってあげるといいでしょう。ブリアードは毛が伸びる犬種のため、定期的なお手入れが必要ですね。

ブリアードの長い毛の下にはどんな顔が?

長毛におおわれた顔には、ブリアードの大きな丸い目が隠れています。

目の色は、賢そうな黒色または優しい茶色の瞳。ちょこっと覗く鼻は黒色です。 ブリアードの表情は柔らかく、とても愛嬌深い顔をしていて、その優しい性格が醸し出されている印象です。

ブリアードのお手入れは念入りに

ブリアードは毛が伸び続ける犬種のため、前髪は目に入らないようにカットしたり、リボンで止めてあげるといいかもしれません。

また口ひげのある大型犬のため、水を飲んだ後は口元を拭き取ってあげないと周囲に蒔き散らしてらしてしまうこともあります。ブリアードの被毛が汚れた場合は、軽く濡らしたタオルなどでやさしく拭いてあげて、清潔感を保ってあげてくださいね。また、長毛のダブルコートですので、小まめなブラッシングは欠かせません。

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忠実なブリアードと良きパートナーになろう

ブリアード

ブリアードは牧羊犬の中で最も古い歴史を持つ犬種とされており、人間の生活スタイルに合わせて、その役割を柔軟に変化させてきた賢い犬種となります。日本の高温多湿な気候では育てる上では十分な温度管理が必要になりますが、飼い主さんが頼れるリーダーになれば、ブリアードは忠実な良きパートナーになってくれることでしょう。生活スタイルに合わせて様々な過ごし方が出来る犬種と言えますので、お互いが幸せになれる過ごし方を見つけてみてくださいね。

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この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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