ボストンテリアはどんな性格?上手なしつけ方や得意な遊びをチェック
ボストンテリアは同じ短頭種のフレンチブルドッグと共に、鼻ぺちゃでユニークな風貌が人気の犬種です。身体は筋肉質で引き締まった体型をしており、タキシードを着たような模様が特徴的です。ボストンテリアは、おっとりとしていて穏やかな性格で、とても頭が良く賢い犬種でもあります。今回はボストンテリアの性格にふまえたしつけ方や遊び、得意なスポーツなどについてご紹介します。
目次
ボストンテリアについて
誰にでもフレンドリーなボストンテリアの性格や特徴を知るために、まずはボストンテリアの歴史から見てみましょう。
ボストンテリア誕生の歴史
ボストンテリアは、1860年代にアメリカ・マサチューセッツ州のボストンで生まれた「フーパーズジャッジ」という犬が原種だとされています。
ブルドッグとイングリッシュテリアを交配させて生まれた「ジャッジ」と、白くて小柄な「バーネッツジップ」という犬を交配して、「エフ」という子犬が生まれました。成長したエフはさらに小さな「トビンズ・ケイト」という犬と交配し、より軽い体重の子犬が生まれました。その子犬が現在のボストン・テリアの基礎犬となっています。
現在、世界中にいるボストンテリアは、すべてこの4頭の犬がルーツとなっています。
ボストンテリアの特徴
顔立ちは大きな耳・大きな目・短いマズル、身体は小さいですが筋肉質な見た目をしています。もともとは闘犬ですが、人懐っこく、どんな人や犬でもフレンドリーに接することができる穏やかな性格の持ち主です。
前述でお伝えした通り、徐々に小柄な犬の組み合わせで生まれてきていることから、大中小の3サイズに分類することができます。一般的には以下のようなサイズです。
- 大サイズ:9.1kg~11.4kg
- 中サイズ:6.8kg~9.1kg未満
- 小サイズ:6.8㎏未満
ボストンテリアの被毛
ボストンテリアは白色と黒色の配色から、タキシードを着ているみたい、とよく言われます。
被毛の色としてはホワイトのマーキングに、「ブリンドル」「シール」「ブラック」のいずれかとの組み合わせになっています。
▽ブリンドル: ホワイトやベージュの色
▽シール:赤みがかっている黒色
▽ブラック:純粋な黒色
ボストンテリアの食事
ボストンテリアに限らずですが、成長過程にあわせて犬用の「総合栄養食」のフードを選ぶとよいでしょう。個体差があるので、どのフードがカラダに合っているかは「食いつき」と「健康的な排便」で判断してみてください。
もしも皮膚疾患やアレルギーがある場合は、かかりつけの獣医師に相談してから、症状に適したフードを与えてください。
ボストンテリアの性格からわかる「得意なこと」
ボストンテリアはそのおおらかで優しい性格から、人や他犬に攻撃することなく穏やかに接することができます。誰にでもフレンドリーなので小さな子供とも仲良く遊ぶことができます。
ボストンテリアの性格からわかる「苦手なこと」
人見知りの少ないボストンテリアですが、意外と怖がりなところがあり自分より大きな犬を怖がることがあります。また、やや繊細なところがあり、家族の声の変化にも敏感に反応し大声で叱ったりすると萎縮してしまうこともあります。一人にさせられるのがとても苦手なので、一人での長時間の留守番は極力避けるほうがいいでしょう。
ボストンテリアの性格をふまえたしつけ方
ボストンテリアは性格は基本的におおらかですが、反面活発でやんちゃな性格も持っています。そんなボストンテリアの性格に合ったしつけ方とはどのようなものなのでしょうか。
基本的なしつけの考え方とは?
ボストンテリアは基本的にはおおらかで優しい性格をしていますが、一方で活発で遊びが大好きなやんちゃな性格も持ち合わせています。時には落ち着きがなくわちゃわちゃすることもありますが、それもボストンテリアの愛すべきところです。無理に押え込むといじけてしまうことがあるので注意しましょう。
ボストンテリアに限りませんが、犬のしつけの基本は「してほしい事が上手くできたら大げさなくらいに褒める」と「してはいけない事をしたら完全に無視をする」の2つです。犬の行動習慣は、この行為をしたらいいことがある(かまってもらえる・ご褒美がもらえる)、この行動をしたらいやなことが起こる(無視されて相手にされない)という認識で決まります。
できなかったときに中途半端に叱ることは、犬にとってはただ単にかまってくれているだけにしかならないので効果はありません。
ボストンテリアの個性を伸ばして育てる
同じボストンテリアであってもその子によって個性は違いますし、それぞれの家庭によってしてもらっては困ることや伸ばしてやりたいことも違ってきます。
ボストンテリアを迎えたら行動をよく観察して、その子の伸ばしてやりたいことやこれだけは守らせたい我が家のルールなどを家族でしっかりと決めましょう。一度決めたルールは家族全員がぶれることなく、愛犬に対して同じ姿勢で接することが大切です。
ボストンテリアが好きな遊びや得意なスポーツ
筋肉質でしっかりした肢体を持っているボストンテリアは、活発で元気な犬種なので飼い主と遊ぶことが大好きです。ボストンテリアに合ったスポーツや遊びをご紹介します。
ボストンテリアが大好きな遊び
飼い主さんが大好きなボストンテリアは「ボール持ってこい」遊びが大好きです。
広い公園やドッグランなどで思いっきり走ることでストレスも解消され、ボールを持って帰ることで飼い主さんに褒められる満足感も得ることができます。
ただし、ボストンテリアは短頭種のため夏場の暑いときには熱中症になりやすいので注意が必要です。 また、大きな目は怪我をしやすいので、ボールで遊ぶときは投げるスピードや周囲の物に気を付けてあげてください。
ボストンテリアとスポーツ
ボストンテリアは遊ぶことが大好きですが、皮膚疾患や関節疾患などを起こしやすく、また短頭種のため体温調節が苦手で呼吸器の疾患も出やすいので、スピードを競うような激しいスポーツには向いていません。
若く元気なときはフリスビーなどを楽しむボストンテリアもいますが、暑い季節を避け無理をしないように必ずしっかりと体温調節をするようにしてください。
ボストンテリアに適した環境・お世話
家族でいることが大好きなボストンテリアに、心地よい環境をつくってやるにはどのようなことに注意するといいのでしょうか。
室内の空調管理が大切
ボストンテリアは短頭種のため体温調節がとても苦手です。季節に関わらずエアコンなどで常に適温管理をしておく必要があります。
適度な運動が必要
ボストンテリアは性格は穏やかですが、行動は活発で遊びが大好きな犬種です。運動不足は肥満やストレスの原因になりますので、散歩は1日30分か1時間、夏の暑いときは体温調節が上手くできないため、室内で軽い運動をさせるといいでしょう。
コミュニケーションとしてのブラッシング
短い毛の犬種ではありますが、ダブルコートなので、抜け毛の量は多めです。換毛期が、年に2回(春~夏、秋~冬)あるので、定期的なブラッシングを心がけてください。
ブラッシングは愛犬との大切なコミュニケーションの時間でもあるので、週に1回程度を目安に、習慣として続けていくことをおすすめします。
トリミング
前述でお伝えした通り、短い毛の犬種なので、基本的にカットは必要ありません。ただ、他の犬種に比べて顔にしわが入りやすいため、しわに汚れがたまってしまうことも…。定期的に汚れをふき取り、清潔な状態をキープしてあげてください。
【余談】フレンチ・ブルドッグとの違いは?
ボストンテリアとフレンチ・ブルドッグはとても似ていますよね!ぱっと見たときにどちらの犬種か分からない場合は、以下の方法で見分けることができるので試してみてください。
↑ フレンチ・ブルドッグ
↓ボストンテリア
- 耳の形:フレンチ・ブルドッグの耳は先端が丸みを帯びていますが、ボストンテリアの耳はフレンチ・ブルドッグよりもとがっていて細めです。
- 体型:両犬種とも筋肉質ではありますが、ボストンテリアの方は足が長くスラっとした体形なのに対して、フレンチ・ブルドッグは足が短く、よりがっちりとした印象があります。
ボストンテリアは穏やかだけど元気いっぱい!
ボストンテリアの魅力は、ブルドッグの持つ穏やかなおおらかさと、テリアの持つ元気印のいたずらっ子のような可愛さのアンバランスさが一番の魅力でしょう。それだけにボストンテリアのしつけには繊細さと大胆さををコントロールする難しさもあります。ボストンテリアの性格の特徴を上手く引き出してやることができれば、お互いにとってのベストパートナーとなれることでしょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!