スパニッシュ・ウォーター・ドッグについて!性格・特徴・育て方を解説!
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは、モコモコな毛が特徴的なスペイン原産の中型犬です。古くからスペインの険しい山間部で牧羊犬として活躍していましたが、ヤギや羊を追うだけではなく、独特な被毛を活かした水辺での仕事も得意としています。日本ではほとんど見かけないスパニッシュ・ウォーター・ドッグがどんな犬なのか、犬種誕生の歴史や特徴・性格、育て方のポイントをご紹介します。
目次
スパニッシュ・ウォーター・ドッグってどんな犬?
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは活発で作業意欲が高く、昔から人々のパートナーとして様々な仕事をおこなってきた犬種です。原産国であるスペインのアンダルシア地方では、農夫や牧夫、そして漁師の仕事を手伝ってきました。それらの仕事は過去形ではなく、現在でも牧羊犬や回収犬として活躍するスパニッシュ・ウォーター・ドッグは多く存在しています。
さらに、近年ではその作業意欲と多彩さが評価され、災害救助犬や爆発物探知犬として活躍するスパニッシュ・ウォーター・ドッグも増えてきました。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグの歴史
スペイン原産のスパニッシュ・ウォーター・ドッグは、何百年も前から牧羊犬として険しい山間部で活躍してきました。また、猟師の撃った鳥を回収したり、水辺では漁師と共に海へ出て魚を回収したりと、作業においてはマルチな才能が認められてきました。
古くからスペインで人々の仕事に携わってきた犬種ですが、日本でJKCに登録されたのは2005年とつい最近のことです。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグの交配過程は明らかになっていませんが、見た目や特徴からバルビーやプードルの血が入っているのではないかという説もあります。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグの特徴
スパニッシュ・ウォーター・ドッグの体型は、体高に対して体長がやや長めですが均等のとれたバランスの良さがあります。運動量の多い犬種のため、筋肉質な体をしているのも特徴です。
体重・体型
体高40〜50cm、体重14〜22kgが標準体型となります。オス・メス共にバランスの良い体型であれば最大2cmの逸脱が許容されています。
毛色・被毛・抜け毛
毛色は大きく分けて、単色(ブラック・ホワイト・チェスナット)、バイカラー(ホワイト&ブラック、ホワイト&ブラウン)の2種類です。ブラック&タンやトライカラー、ヘーゼル&タンはスタンダードとして許容されていません。
被毛は巻き毛でウールのような手触りをしています。水を弾くための巻き毛は、伸びすぎると互いに絡まって縄毛になる可能性もあるので定期的なカットが必要になります。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグはこんな性格!
スパニッシュ・ウォーター・ドッグはとても活発で仕事好きな犬種として知られています。プードルのような見た目をしていますが、愛玩目的ではなく作業犬として交配されてきた犬種なので、体育会系の飼い主さんに向いている性格と言えるでしょう。
賢く作業能力に長けているので一見独立心が旺盛のように聞こえますが、しっかりと主従関係が出来ていれば独断で行動するような犬にはなりません。
トレーニングにはちょっぴりコツが必要?
大変賢く作業能力に長けているので、一見独立心が旺盛のようにも聞こえますが、しっかりと主従関係が出来ていれば独断で行動するような犬にはなりません。ただし、トレーニングにはちょっぴりコツが必要そう。知的好奇心や探求心が満たされないと、たくさん走ってみたり、おもちゃを使ってみたりと、人間からするとイタズラ?と思うような行動をすることもあります。
とても活発で仕事好き
スパニッシュ・ウォーター・ドッグはとても活発で仕事好きな犬種として知られています。適応能力があり、賢く、人間の役に立ちたい!という意欲がある犬種です。プードルのような見た目をしていますが、愛玩目的ではなく作業犬として交配されてきた犬種なので、体育会系の飼い主さんに向いている性格と言えるでしょう。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグの飼い方・育て方について
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは名前の通り水が大好きで「水遊びが趣味」とも言える犬種です。そして持来欲が旺盛で人の役に立つことを好むので、しつけや運動をおこなう際は、スパニッシュ・ウォーター・ドッグの性格を活かすとうまく進めることが出来るでしょう。
仕事が大好きなので、やることが無いとイタズラを始めることがあります。家の中で過ごす時には「頭を使って中のおやつを取り出すおもちゃ」などを与えると良いかも知れません。
しつけ
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは昔から様々な仕事をこなせる能力を持っており、絶えず頭を回転させているような犬種です。しつけやすい賢さはありますが、飼い主さんがしっかりとルールを示してあげないと自分の意志で行動する犬になってしまいます。
良いことと悪いことは、ブレずに一貫したルールを教えましょう。 また、常に動いていたい性格でもありますので、しつけの中で「落ち着いて過ごす」ということも教えてください。
運動
1日2回、各60分ほどの散歩は欠かせません。スパニッシュ・ウォーター・ドッグの運動量は、他の犬種と比べても「普通」ですが、運動不足になると問題行動を起こしやすくなってしまいます。散歩以外にも運動の時間を取るようにしてください。平坦なランではなかなか体力を消耗しないので、起伏のあるドッグランやアジリティを取り入れるのがおすすめです。
得意な泳ぎを活かしてプールでボール遊びも良いですね。また、体を使った運動だけではなく、ノーズワークや飼い主さんの指示に従った動きをする遊びなど、頭を使った運動も合わせておこないましょう。
ケア
スパニッシュ・ウォーター・ドッグの被毛はプードルのように柔らかくフワフワした巻き毛ではありません。ブラッシングも飾り切りもしてはいけない犬種とされていますが、伸び続ける巻き毛を放っておくと縄状になって毛玉や皮膚炎の原因となってしまいます。絡まりがちな耳の後ろや脇は定期的に指でほぐしてあげましょう。
そして、年に2回ほど全身を丸刈りするのがスパニッシュ・ウォーター・ドッグの被毛ケアです。日本ではあまり馴染みの無い犬種なので、トリミングサロンで断られてしまうこともあると言います。その場合飼い主さんが自らバリカンを持つことになるので、飼育を検討する際はケアの面もよく考えてから迎え入れることをおすすめします。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグの飼育は環境づくりとケアをしっかりしよう!
可愛らしい見た目なのに高い作業意欲と活発性。アウトドアが好きな方や、犬と共に仕事やアクティビティを楽しみたい方にはぴったりな犬種です。しかし、「泳ぐことが趣味」とも言えるスパニッシュ・ウォーター・ドッグは、泳げない環境で飼育されるのは向いていません。そうなると飼育出来る方は限られてしまいますが、犬種の持つ特徴を理解し、適した環境を与えてあげるのも飼い主さんの役目ではないでしょうか。スパニッシュ・ウォーター・ドッグの飼育を検討する際は、環境やケアの面もしっかり考えてから迎え入れましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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