【老犬の震え】まずは原因を特定。震えの理由に応じて対策してあげよう。
老犬が寒い季節でもないのに体をブルブルと震えさせているのを見たら、どこか具合でも悪いのかと心配をしてしまいますよね。
もちろん寒くて震えていることもありますが、そうではない場合も実はあります。
そこで、老犬が震える原因や、震えている時の家庭でできる対処法を紹介しますので、是非参考にしてください。
老犬が震える原因
老犬が震える主な原因を紹介します。
筋力の低下
老犬になって以前よりも運動量や散歩量が減ってくると、自然と筋力も落ちていってしまいます。筋力が落ちれば、立ちあがる時や坂道を上がる時に、足がどうしても震えてしまうことが出てきます。
体の冷え
老犬になってくると、成犬の頃には当たり前のようにできていた体温調整が上手にできなくなっていきます。これは老犬になり段々と筋力が落ち、さらに基礎代謝も衰えてくることが原因だとされています。
また、動きも少しずつゆっくりになることで、運動などによって自ら体温を上げて体を温めることも少なくなっていきますので、より体が冷えやすい体質になっていきます。
体調が悪い
何か体に不調があり、それが原因で震えてしまうこともあります。
震えの出てしまう体調不良の種類は様々あり、心臓や脳に異常のある場合や関節に異常を来たしている場合だけでなく、適切な栄養素をバランスよく摂取していない時にも震えが出ることがあります。
暖めても震えが止まらないなど異変を感じたら、早めにかかりつけの獣医師に相談してみるのが良いでしょう。
不安が募っている
老犬になってくると、聴覚や視覚の機能が段々と衰えてくることがあり、それに伴って生活に多少なりとも不便さや違和感を覚える老犬もいます。それが精神的な不安となり、些細なことにも驚いたり過剰な反応を示したりするようになった結果、そのたびに体に震えが出てくるようになることがあります。
老犬が震える時はまずは動物病院に相談、原因を特定しよう
老犬が頻繁に震えているようであれば、一度動物病院にて何か異常がないのか診察をしてもらうのがおすすめです。体の震えが何から来ているのかは素人ではなかなか判断はできませんし、老犬になると体に少しずつ不調が出てくるものですので、定期的に健診を受けるのもいいでしょう。
無理のない範囲で運動
ゆっくりでもお散歩に行く元気があるのであれば、無理のない範囲で散歩に連れ出し歩くことを日課とするのもおすすめです。老犬になってから筋力アップをすることは難しいですが、毎日歩くことを習慣付けておくことで今ある筋力を維持していくことが可能になります。ただし、老犬は一見元気そうに見えても、成犬の頃と比較すると確実に体力は落ちてきていますので、絶対に無理はさせないようにしてください。
食事面での対策
また、食欲が少し落ちて十分な栄養素を摂取できていない場合もありますので、老犬になって食が細くなったようであれば、少しでも栄養価の高いフードに変更するなどの対策も必要となってきます。
老犬の震えの原因に応じて生活環境を見直そう
震えている老犬に対して家庭でできる対処法としては、まずは生活環境の温度設定を確認することです。
保温対策
冬場は室内が適切な温度に保たれていたとしても、老犬の寝ている床は意外と冷えていることもあります。愛犬が寝ているベッドには保温性のあるマットを敷いてあげるなど、保温対策をしっかりとしてあげてください。
床材は滑りにくい素材に
室内の床がフローリングなどの滑りやすい素材の場合には、筋力の落ちてきている老犬はうまく足に力を入れて立つことができず、立ち上がった時に足が震えて転倒してしまう恐れもあります。愛犬が生活をする部屋は、コルク素材の足に優しいマットや、滑りにくい素材のカーペットなどに変えておくのがおすすめです。
老犬が震えるときは、まずは原因を特定して適切な対応を
老犬が震えてしまう原因は、単純に寒い場合や体調不良の場合などがありますので、まずは何故震えているのかその理由をきちんと理解してあげるようにしましょう。
その理由次第で飼い主さんのできる対策も変わってきますので、老犬の様子をよく確認し適切な対応をしてあげるようにしてください。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!