イタリアングレーハウンドの平均寿命は？健康的な運動量やかかりやすい病気を知っておこう
スレンダーな体型に、穏やかな性格で人気の高いイタリアングレーハウンド。性格もよく育てやすいとして初心者の方にもおすすめの犬種と言われています。子犬を迎えるにあたって、愛犬とどれぐらい長く一緒にいられるのか、病気にはかかりやすいのかなどの点も気になりますよね。そこで今回は、イタリアングレーハウンドの平均寿命やかかりやすい病気、運動量などについて紹介していきます。
イタリアングレーハウンドの平均寿命は？
イタリアングレーハウンドの平均寿命は、13歳前後と言われています。
しかし、2016年にアニコム損害保険が発表した犬種別の平均寿命データによるとイタリアングレーハウンドの平均寿命は15.1歳で、最も寿命が長かった犬種に選ばれています。犬の寿命は、大型犬の方が平均寿命が短く、小型犬の方が長くなる傾向にあります。そんな小型犬の平均寿命14.2歳を超えていることをみると、イタリアングレーハウンドが長寿犬であることが分かりますね。
イタリアングレーハウンドの運動量
イタリアングレーハウンドに健康に長生きしてもらうには、毎日の運動が欠かせません。我慢強い性格で、ストレスを溜め込みやすい犬種のため、散歩や遊びなどによってしっかりと発散させてあげましょう。
1日2回30分程度の散歩を
コンパクトなイタリアングレーハウンドは、運動能力が高く飛ぶように素早く走ることを得意とします。30分程度の散歩を1日2回行うと共に、ドッグランや広い公園などで、全力で走り回れる機会を作ってあげましょう。
イタリアングレーハウンドは皮膚が薄く怪我をしやすいために、体が障害物に当たったりしないよう注意が必要です。また、ドッグランで走らせる場合は、猛スピードで他の犬と激突する事故が起こることもあるため、周囲にはよく注意しましょう。
イタリアングレーハウンドのかかりやすい病気
イタリアングレーハウンドを迎える前に、最低限かかりやすい病気についての知識は必要です。愛犬に異変があった時、慌てずに対処して早期治療ができるよう理解しておきましょう。
骨折
イタリアングレーハウンドは、鹿のように華奢な足の骨が細い犬種です。さらに体重が軽く身体能力も高いため、狭い室内を素早く走ったりジャンプしたりと動き回ることで、骨折が起こりやすくなります。
イタリアングレーハウンドが行動する範囲には危険な物を置かないことや床を滑りにくくさせるなど対策を取って、未然に防ぐよう努めましょう。
CDA脱毛症（カラー・ダイリューション・アロペシア）
CDA脱毛症とは、遺伝性疾患の脱毛症でブルーやフォーン、グレーなどの淡色の毛が正常に育たなくなる遺伝性疾患の脱毛症です。
イタリアングレーハウンドの他にドーベルマンやミニチュアピンシャーなどに起こりやすく、3～12ヶ月齢までに発症することが多いようです。遺伝性の疾患なため有効的な予防法はなく、完治させるのも難しい病気です。
緑内障・白内障
眼圧が高くなってしまう緑内障や水晶体が白濁してしまう白内障などの目の病気が起こりやすいと言われています。
緑内障による視覚障害によって、壁や物などによくぶつかり、段差につまずくなどの症状がでてきます。また、痛みが強いと食欲も元気もなくなり、頭を触られるのを嫌がるようになり、症状が進行すると失明に至ることもあります。
白内障は、カメラレンズと同じ役目をする水晶体という器官が、何らかの原因で変性して、白く濁る病気です。進行すると視覚障害が起こり、緑内障と同じように柱や壁にぶつかったり、ちょっとした物音にも敏感になるなどの行動が現れます。
どちらも早期発見・早期治療が大事になりますので、定期的に健康診断を受けたり、愛犬の目の色・行動を注意深く確認しましょう。
パターン脱毛症
パターン脱毛症とは、命に関わる病気ではありませんが左右対称に脱毛が起こる脱毛症です。 6ヵ月～3歳頃に発生して、歳をとると共に脱毛が進行します。イタリアングレーハウンドは、耳介外側全体や胸～お腹にかけて、内股の尾側、首の腹側面などの脱毛が発生する場合があります。
イタリアングレーハウンドは平均寿命は長いが骨折など注意が必要
イタリアングレーハウンドは、平均寿命が長い犬種ですが骨折などの怪我が起こりやすいため、日常的に注意してあげる必要があります。ストレスを溜めないことも長生きの秘訣のひとつですから、たっぷりと愛情を注ぐとともに毎日の運動を欠かさず行ってあげましょう。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます！
