【獣医師監修】フレンチブルドッグは飛行機に乗れるの?
コロナウイルスも収まってきて、愛犬を連れて旅行に行こうと検討されている方も多いのではないでしょうか。しかし、ペットを飼っている方の最大の問題と言えば、飛行機にペットを乗せることができるかどうかです。実際、ペットがいるからという理由で長距離の旅行を諦めている方も少なくはありません。また、ペットと一括りに言っても、中でもフレンチブルドッグは飛行機に連れ込むことはできないと聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。本記事では、フレンチブルドッグが飛行機に乗れるかどうかについて、そして旅行中のペットの預け方について解説していきます。フレンチブルドッグを飼っていて飛行機に乗れるかどうかご存じでないかたや、これからフレンチブルドッグを飼う予定の方、旅行好きのペットを飼っている方は是非参考にしてみてください。
フレンチブルドッグは飛行機に乗れる?
フレンチブルドッグを連れて飛行機に乗ることは可能なのでしょうか。気になっている方も多いと思いますが、結論から申し上げますと、フレンチブルドッグは飛行機に乗ることができないケースがほとんどです。
実際、ANAとJALのホームページにも、フレンチブルドッグの搭乗は受け付けていないと記載されています。では、なぜフレンチブルドッグは飛行機にのることができないのでしょうか。本項ではその理由について解説していきます。
フレンチブルドッグは短頭種に分類される
皆さんは「短頭種」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。短頭種とは名前の通りマズルの短い犬種のことを指し、主にフレンチブルドッグやパグ、ペキニーズ、シーズー、ボストンテリアなどが当てはまります。中でもフレンチブルドッグは短頭種の代表例です。
短頭種の特徴としては、鼻腔が他の犬種と比べても非常に狭く、骨格的に呼吸がしづらいと言われています。フレンチブルドッグがよくいびきをかいているのも、この短頭種という犬種に分類されるためです。フレンチブルドッグは飛行機に乗ってしまうと更に呼吸がしにくくなってしまうため、飛行機に乗せることが出来ません。
また、短頭種のワンちゃんが飛行機に乗ってしまうと、呼吸がしづらいあまり、最悪の場合死に至るケースも無くはありません。このような理由から、フレンチブルドッグをはじめとする短頭種のワンちゃんは、飛行機に乗せることを禁じられています。
フレンチブルドッグが飛行機に乗るとどうなる?
フレンチブルドッグは短頭種という犬種に分類されるため、飛行機に乗ることはできないとご説明しましたが、実際フレンチブルドッグが飛行機に乗ってしまうとどうなるのでしょうか。ここでは、短頭種が飛行機に乗ることができない理由について解説していきます。
低酸素症になる恐れがある
先ほども解説した通り、フレンチブルドッグは短頭種という犬種に分類され、マズルが短い骨格をしているため普段から呼吸がしづらいと言われています。通常時でさえも他の犬種と比べると呼吸がしにくいため、飛行機に乗ると更に呼吸はしづらくなってしまいます。
フレンチブルドッグは、飛行機に乗ることで低酸素症を起こす可能性もあり、低酸素症は最悪の場合死に至るケースもあります。実際、飛行機に乗せられたフレンチブルドッグが低酸素症が原因で死亡してしまったという事件があります。
死亡事件が実際にあるからこそ、日本全国の空港では、フレンチブルドッグの搭乗が禁止されているのですね。
また、低酸素症は後遺症が残るリスクもあるため、飛行機に乗っていない時でも十分に気を付けなければなりません。低酸素症はフレンチブルドッグにとって身近であることが分かります。
フレンチブルドッグを飼っていても旅行に行きたい…
ここまで、フレンチブルドッグが飛行機に乗ることの危険性についてご紹介しましたが、ではフレンチブルドッグを飼っている人が旅行に行くにはどうしたらいいのでしょうか。ペットを飼っている方はどこにも旅行に出かけることはできないのでしょうか。本項では、フレンチブルドッグを飼っている方でも旅行に行く方法についてご紹介します。
飛行機を使わない
ご説明した通り、フレンチブルドッグは飛行機に連れ込むことができません。そのため、フレンチブルドッグを連れて旅行に行きたい場合は、飛行機を使わないで行ける場所に限られてしまいます。飛行機での移動を伴う旅行に愛犬を連れて行くことができないのは、残念なことですよね。
飛行機以外の交通機関であれば、車や電車、船などがあります。車であればワンちゃんと一緒に自由に移動することができ、電車も専用のゲージに入れることでワンちゃんを乗せることができます。
愛犬と海外には行くことができず、行ける幅はどうしても狭まってしまいますが、フレンチブルドッグと一緒に旅行に行きたい方は、飛行機を使わず、車や電車、船などを利用しましょう。
空港のペットホテルに預ける
どうしても飛行機を利用する必要がある場合は、飼い犬は空港のペットホテルに預けましょう。ペットホテルは、日本全国のほとんどの空港にあるため、ペットを飼っている方の多くがペットホテルを利用しています。空港のペットホテルに預けるメリットとして、出発前ギリギリまで愛犬と一緒にいることができ、到着してからもすぐに会うことができるという点があります。
また、空港のペットホテルには屋外・室内のドッグランが併設されていることがあり、ゲージの中でずっと過ごすことがなく頻繁に運動ができるため、お留守番中のワンちゃんもストレスなく過ごすことができます。更には、預かってもらっている期間中にトリミングなどをしてもらえるペットホテルもあり、サービスはかなり充実しています。
ペットサロンに預ける
あまり知られていないかもしれませんが、ペットサロンも旅行中など一時的に預かってくれるサービスがあります。飼い犬をペットサロンに預けるメリットとして、普段自分のワンちゃんを通わせているサロンであれば、扱い方を既にサロン側が把握しているため安心できるという点が挙げられます。長年通っているサロンであれば、愛犬がサロンの方に懐いている場合もあるので、ワンちゃんにとっても精神的な負担はそこまで大きくはならないでしょう。
また、空港のペットホテルと同じように、預かってもらっている期間の間にトリミングなどをしてもらうことができます。面倒を見てもらえる上に、トリミングまで行ってもらえるのは一石二鳥ですよね。普段通っているペットサロンであれば、初めての環境ではないため飼い犬にとってもストレスはそこまでかけることなく預けることができ、飼い主も安心して旅行に行くことができます。
知り合いやペットシッターにお世話を頼む
空港のペットホテルや、サロンに預ける以外となると、知り合いやペットシッターに一時的に見てもらうという手段もあります。
長期間、ペットホテルやペットサロンに飼っているワンちゃんを預けることに抵抗がある方も多いのではないでしょうか。知り合いに飼い犬を代わりに見てもらうことのメリットとして、関係性にもよりますがお金をかけずに預けることができます。
また、気軽に要望を伝えることができるという点もメリットですよね。例えば、今の愛犬の様子を写真で撮って送って欲しい時や、散歩や遊びの時間など、細かい要望も伝えることができます。更に、ペットシッターは飼い犬が家から出る必要はないため、いつもの落ち着いた環境で生活できる点は、飼い犬にとっては大きな利点になります。
まとめ
今回は、フレンチブルドッグが飛行機に乗ることができるかどうかについて解説し、旅行の間ペットを預ける手段についてもご紹介しました。
残念ながら、フレンチブルドッグは短頭種のため、飛行機に乗せることはできません。フレンチブルドッグを飼っていて、飛行機を利用する旅行を検討されている方はその点十分に気を付けなければなりません。
また、ワンちゃんを飼っていると、気軽に旅行に出かけることができなくなってしまいますが、一時的に預かってくれる場所はあります。これから飛行機での移動を伴う旅行に行こうと検討されている方は、是非参考にしてみてください。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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