泳ぎが得意なポーチュギーズ・ウォーター・ドッグってどんな犬種?性格や特徴、飼い方もご紹介します
オバマ元アメリカ大統領が飼っている犬種としても有名な、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ。日本ではあまり聞き馴染みありませんが、家庭犬としてとても優れた素質を持っています。
本記事では、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの基本情報に加え、飼育の際に必要なお手入れやしつけのコツについても紹介していきます。
目次
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグが誕生した歴史・ルーツ
ポルトガルで誕生したポーチュギ-ズ・ウォーター・ドッグは、主に漁師たちの間で猟犬として飼われていた犬種です。 泳ぎが得意であったことから、海に入って落とし物を拾ったり、魚を捕まえたりしていました。しかし、技術の発展と共に、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの仕事が無くなってしまいます。
猟犬としての役割は失ったものの、現在ではその賢さから家庭犬として愛されるようになりました。
猟犬としての活躍の歴史
元々は海の猟犬としての役割を持っていましたが、現在では人懐っこさと賢さを活かし、介助犬やセラピー犬として活躍しています。 水を使った競技大会に参加していることも多く、人との関わりが絶えない犬種です。
名前のルーツは特技の泳ぎから
名前にあるポーチュギーズを直訳すると「ポルトガルの」という意味です。これは、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの原産国を表わしています。 ウォーター・ドッグというのは、海や川の猟で活躍していた泳ぎの得意な犬種の呼び名です。ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは海を活動場にしていたことから、この名前が付けられました。
分類される犬種グループは「8G」
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの犬種グループは「8G」です。8Gとは、フラットコーテッドレトリバーや、フラッシング・ドッグといった鳥猟犬に属するグループのことを指します。
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの性格の特徴
ここでは、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの性格の特徴を紹介していきます。
ウォータードッグの特徴①落ち着いている
落ち着いた性格であることから、比較的飼育がしやすいといわれています。感情的になることが少ないので、人間の生活に寄り添った行動がとれます。
ウォータードッグの特徴②飼い主に従順
人を喜ばせることが好きなので、飼い主の指示をよく聞く従順さを持っています。とても賢いことからも、しつけの面で苦労することも少ないでしょう。
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグのしつけ方
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは問題行動の少ない犬種です。しかし、しつけの際に押さえておくべきポイントがいくつかありますので、それぞれ解説していきます。
しつけのコツ・注意点①しつけができたら喜んであげる
飼い主の喜びがポーチュギーズ・ウォーター・ドッグにとっての喜びでもあるので、しつけが上手くいったときには一緒に喜んであげましょう。飼い主の期待に応えようと、しつけに対しても積極的になってくれます。
しつけのコツ・注意点②子犬期から噛み癖を治す
猟犬としての歴史があることから、噛み癖を持っている場合があります。成犬になってから噛み癖を治すのは時間がかかるので、できれば子犬期の内に噛み癖を治しておきましょう。
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの外見の特徴
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの外見の特徴は、見た瞬間に目を惹く分厚い被毛です。足首からしっぽの先まで満遍なく生えています。 被毛の下は筋肉質で締まった体型をしています。水場に適応できるように、他の犬種に比べて指の間のひだが発達し、水かきのようになっているのも特徴のひとつです。
適正体重・標準体高
ジャパンケネルクラブに登録されている標準体高と適正体重は以下の通りです。
標準体高
メス:16~22kg
オス:19~25kg
適正体重
メス:43~52cm 理想は46cm
オス:50~57cm 理想は54cm
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの被毛の特徴
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの被毛はウェーブやカールがかかっており、モコモコとした印象を与えます。密接して生えているため、水をはじくといった特徴があります。
お手入れ方法と注意点
できれば毎日のブラッシングと、月1回程度のシャンプーを行ってあげてください。ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは被毛が長く、古い抜け毛がいつまでも体に残っていることがあるからです。 さらに、トリミングも月に1回程度行うと、見た目にもスッキリします。
コートタイプはシングルコート
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグのコートタイプは、下毛が無いシングルコートです。シングルコートの犬種は季節ごとの換毛期が無いことから、比較的抜け毛が少ないといわれています。
毛色には様々なバリエーションがある
ブラックやホワイトといった単色の個体もいれば、ホワイトにブラックやブラウンが組み合わさった個体もいます。
まん丸な目がチャームポイント!
被毛に隠れて見えづらいですが、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの目はぬいぐるみのようにまん丸で可愛らしいです。瞳の色はブラウンかブラックの暗色で、親しみのある眼差しを向けてくれます。 普段は見えづらいからこそ、ふと見えたときにキュンとすること間違いなしです。
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの平均寿命と気をつけたい病気
一緒に生活していく上で、最も気を付けなければいけないのが病気です。ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの平均寿命とかかりやすい病気を解説していきます。
平均寿命は約13年
中型犬に分類されるポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの平均寿命は約13年です。個体差はあるものの、大型犬に比べると長生きします。
気をつけたい病気
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグが気をつけておくべき病気を3つにまとめました。必ず発症するというわけではありませんが、知っておくことで、万が一の時に早期発見ができるようになるでしょう。
- 股関節形成不全
- 進行性網膜萎縮症
- 外耳炎
気をつけたい病気①股関節形成不全
股関節形成不全とは、股関節が緩み、股関節の形成が上手くいかなくなる病気です。 痛みが伴うことから、歩き方が変だったり、段差を嫌がるといった異常を見かけたら注意が必要です。
気をつけたい病気②進行性網膜萎縮症
進行性網膜萎縮症とは、目の網膜に異常が起き、最悪失明にまで至ってしまう病気です。原因のほとんどは遺伝によるものなので、発症を防ぐことは難しい病気です。 ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグを購入する際は、ブリーダーやペットショップから親犬の病歴を聞いておくことをおすすめします。
気をつけたい病気③外耳炎
外耳炎とは、耳の表面や内部で炎症が起き、痒みや痛みを伴う病気です。ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグのような垂れ耳の犬種がかかりやすいといわれています。 耳の中に異常がないかを普段からチェックしておくことが大切です。
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグとはアウトドアを楽しめる
猟犬として海で活躍していたポーチュギーズ・ウォーター・ドッグはとても泳ぎが得意です。川や海で一緒に泳いだりもできるので、アウトドアな趣味に向いている犬種だといえます。 飼い主に従順で賢く、飼育がしやすいのもポーチュギーズ・ウォーター・ドッグの魅力です。落ち着いた人生のパートナーとして、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグを迎えてみるのもいいかもしれませんね。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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