犬の妊娠期間について|妊娠期間中の症状や出産の準備の仕方とは
愛犬がどのように生まれてきたのか、可愛い我が子だからこそ気になるものですよね。保護施設やペットショップから愛犬を迎えた場合には、母犬のことを知る機会は少なくなりますが、ブリーダーさんから犬を迎える場合、親の情報が分かることもあります。今回は、犬の妊娠期間や妊娠期間中に見られる症状、事前にしておきたい準備などを簡単に紹介していきます。
犬の妊娠期間ってどれくらい?
犬の妊娠期間はおよそ63日で、人の出産予定日が多少前後するのと同じように、実際には1週間程度ずれることがあります。犬のサイズなどによる違いはありません。妊娠期間を初期・中期・後期に分けて見ていきましょう。
妊娠初期(交配~約21日目)
妊娠初期は、受精卵が子宮に着床する大切な時期です。過度な運動や旅行は避け、なるべく今まで通りの犬が落ち着ける環境で過ごさせてあげましょう。
妊娠中期(約21~42日目)
受精卵が子宮に着床し、安定期に入ります。この時期に入るとエコー検査で胎児の心拍が確認できるようになります。適度に運動したり、シャンプーをしても問題ありませんが、なるべくストレスをかけないよう注意します。
妊娠中期には食餌を普段与えているものから妊娠授乳期用のフードに切り替えても良いでしょう。フードの急変は消化不良を起こす原因になるので、1週間~10日くらいかけて今までのフードに少しづつ混ぜながら切り替えます。
妊娠後期(約42日目~出産)
腹部が大きくなるので、階段など段差のある場所や、足を滑らせる危険のある場所には近づけないようにしましょう。エネルギー要求量が増えるので食欲旺盛になりますが、一度にたくさん食べられなくなるので食餌の回数を4〜5回くらいに分けてあげると良いでしょう。
妊娠期間に見られる症状とは
妊娠期間中は、犬の身体や行動に変化が見られます。どのような症状が現れるのでしょうか。
妊娠初期
妊娠によって最も早く表れる変化の一つが、乳首の色が変化することです。普段よりも赤みがかったピンク色に変化して少し腫れたように目立ってきます。
妊娠中期
お腹が少しずつ大きくなり、体重が増加し、乳房が隆起してきます。個体差はありますが、人と同じように食欲の低下・元気消失・運動量の低下などの症状が現れることもあります。
妊娠後期
出産予定日が近づくにつれ、お腹はより丸く膨らみ、乳腺が発達し始めます。営巣本能が見られるようになり、そわそわと落ち着きがなくなる、寝床や床を引っ掻く、神経質になるなどの兆候があれば、出産は間近です。
妊娠期間中にしておきたい出産準備
犬の出産は、犬にとっても飼い主さんにとっても一大事です。いざ分娩が始まったときに慌てなくて良いように準備を万端にしておきましょう。
安心できる出産場所の確保
母犬が落ち着いて出産できるよう、出産場所を準備してあげましょう。家族があまり通らない静かな場所が理想とされていますが、中には飼い主さんの姿が見えた方が安心する子もいます。出産する子に適した場所を確保してあげましょう。
難産になる可能性を考えておく
「犬は安産」と言われていますが、実際には難産になることも珍しくありません。特にフレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種、肥満の犬、超小型犬、高齢犬などは難産になるリスクが高く、計画的な帝王切開が必要になる場合もあります。
夜中の出産になる可能性も考え、かかりつけの動物病院が夜中でも対応できるのか確認したり、夜間でも受け付けてもらえる病院を探しておきましょう。
妊娠期間中の体調の変化に注意しましょう
妊娠中の犬には、ストレスをかけないことが大切です。なるべく犬の生活環境を変えず、安心して過ごせるように配慮しましょう。妊娠期間中の犬の身体には、様々な変化が起こります。あまり食欲が低下したり、気になる症状が見られるようであれば動物病院を受診しましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!