犬をドライヤーでスムーズに乾かすコツを紹介!おすすめや手順を解説
犬をシャンプーした後のドライヤーは大切なお手入れです。
しかし、愛犬がドライヤーを嫌がって暴れてしまうと、長時間かかってしまい少し面倒に感じてしまうこともありますよね。
この記事では、ドライヤーを使った、犬の基本的な乾かし方や時短テクニック、注意点などを紹介します。
ドライヤーの選び方や早く乾かすコツも紹介するので、ぜひご覧ください。
目次
犬にドライヤーは必要?
そもそも犬にドライヤーが必要なのかと疑問に思う方もいるかもしれませんね。
犬のドライヤーは、しっかりと乾かすことで愛犬の健康を守れるため大切です。
犬にドライヤーが必要である理由を2つ紹介します。
風邪を予防する
成犬にもいえることですが、特に子犬の場合はドライヤーで乾かすことが必要です。
免疫力がまだ低い子犬は少し濡れていても体が冷えて、体調を崩してしまう原因となります。
また、シニア犬は免疫力が落ちているので、子犬同様に注意が必要です。
皮膚病を予防する
犬は被毛が密集しているため、自然乾燥やタオルドライだけでは乾かしきれません。
生乾きの状態だと細菌が繁殖してしまい、皮膚病の原因になります。
しっかりと乾かすようにしましょう。
犬を乾かすのにおすすめなドライヤー
犬を乾かすためにドライヤーを使用した方がいいのですが、どんなドライヤーを使うべきか迷いますよね。
ここでは、犬を乾かすのにおすすめなドライヤーについて紹介していきます。
人間用のドライヤーでも問題ない
犬を乾かすために使用するドライヤーは普段、人間が使用するものでも問題はありません。
しかし、温度調節が難しかったり、音がうるさかったりと犬にとってはストレスになることもあります。
犬を飼い始めたばかりの方や、よりスムーズに乾かしたい場合には犬用のドライヤーがおすすめです。
犬用ドライヤーは便利
犬を乾かす際は、犬用のドライヤーを使用すると便利で楽に乾かせます。
ここでは、犬用のドライヤーを選ぶポイントを紹介します。
温度調節がしやすいもの
人間用のドライヤーの温度調節は2~3段階のものが一般的です。
しかし、それだと犬には温度が高く、やけどや皮膚のトラブルを起こしてしまう可能性があります。
特に小型犬は体が小さく、全身に風を当てることになるので負担が大きいです。
より低い温度まで調整可能なものを選ぶのがおすすめです。
音が静かなもの
犬は人間よりも耳がよい動物で、人間の4倍もの聴覚を持っているといわれています。
人間にとってもうるさく聞こえるドライヤーの音は、犬にとってはかなりの騒音になります。
人間よりも聴力がある犬にとって、静かな犬用ドライヤーを選ぶことが大切です。
置型のもの
置型の犬用ドライヤーは、ハンズフリーで使用できます。
本体を持たずに使用できるため、ブラッシングしながら乾かします。
初めて犬用ドライヤーを使用する方におすすめです。
犬をスムーズに乾かすコツ
犬をスムーズに乾かすために、必要な道具と乾かし方の手順を紹介します。
道具を用意する
効率よく乾かすために、以下のものを事前に用意しておきましょう。
- ドライヤー
- 吸水タオル
- スリッカー
吸水タオルとスリッカーを選ぶポイントを紹介します。
吸水タオル
家にあるタオルでも問題ありませんが、ペット用の吸水タオルだと、よりしっかりと水分を拭き取れます。
特に犬用タオルは吸水性が高く、洗濯物を減らせるのでおすすめです。
タオルドライのときにしっかりと拭くことで、その後のドライヤーで犬をより素早く乾かせます。
スリッカー
スリッカーブラシは、犬の抜け毛やホコリ、ゴミを取り除き、毛並みをきれいに整える犬用のブラシです。
犬種に応じたスリッカーブラシを用意しましょう。
普段のお手入れのほか、ドライヤーでブラッシングしながら乾かす際に使用することで、ふわふわときれいな毛並みに仕上がります。
体をプルプルとさせて余計な水分を飛ばす
犬を洗ったあと、体をプルプルさせます。
水滴が飛び散るため、シャワーをした直後のお風呂場、もしくは外でするとよいでしょう。
プルプルしない場合は、耳に息を吹きかけてみてください。
犬に体をプルプルさせることによって、余計な水分を飛ばします。
タオルドライで水分を拭き取る
シャワーの後は全身をタオルで包んで、上から押さえるように毛の根元からしっかり水分を拭き取っていきます。
大きめの吸水性のいいタオルを使用すれば、より素早く水分を拭き取れます。
タオルドライのときに、できる限り水分を拭き取っておくことがポイントです。
ドライヤーで乾かす
犬から30cm以上離れた場所から、ドライヤーで温風を当てます。
はじめは強い風や大きな音にびっくりしてしまうかもしれません。
弱風から様子をみて、慣れてきたら強風にし、徐々にドライヤーに慣れさせるとよいでしょう。
顔を乾かすときは目や鼻に直接風が当たらないように注意してください。
乾かしたい箇所をドライヤーで当てながら2、3回スリッカーでブラッシングすると乾きます。
乾いたらすぐに別の個所へ移動し、同じように乾かします。
根元から毛をとかしながら、しっかり乾かしましょう。
ドライヤーをかけ忘れがちな体の部位を紹介
ドライヤーをしっかりかけているつもりでも、つい乾かし残してしまう箇所があります。
しっかりと乾かすためにも、乾かすのを忘れがちな体の部位を紹介します。
特に毛の長い犬種は、より注意しながらドライヤーをかけるとよいでしょう。
指の間
特に乾かし残してしまいやすいのが、指の間です。
犬の指の付け根を軽く押すと指が開きます。
1か所ずつしっかりと開いて、乾かすようにしましょう。
わきの下
わきの下は、毛が長い犬や足が短い犬種は特に乾かしにくい箇所です。
前足を交互に持ち上げながら乾かしましょう。
足が短い犬種は、寝転がらせて足を持ち上げると、楽に乾かすことができます。
内また
左右の後ろ足を交互に持ち上げながら、乾かします。
皮膚が薄いので、必ず離してドライヤーを当ててください。
温風を長時間当て続けないために、手早く乾かしましょう。
お腹
前足を持ち、ばんざいをさせた状態でドライヤーを当てると乾かしやすいです。
お腹は面積が広い分、乾かし残しがあると冷えやすくなります。
スリッカーでとかしながら根気よく乾かしてあげましょう。
犬がドライヤーを嫌がる理由
ドライヤーが苦手な愛犬に困っている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
なかにはドライヤーを見るだけで吠えたり、暴れたりする犬もいます。
犬がドライヤーを嫌がる理由と対処法について紹介します。
音が大きい
犬は人間よりも耳がよいです。
犬によっては人間の4倍もの聴覚をもっている犬種もいます。
ドライヤーの音は、犬にとっては人間よりもかなりうるさく聞こえ、強い恐怖や不快感を与えている可能性があります。
音が小さめのドライヤーを使うとよいでしょう。
風が強い
ドライヤーの風は外で自然に吹いてくる風と異なり、小さな吹き出し口から急速に吹きます。
犬の皮膚は人間の皮膚よりも1/4も薄く、感覚も敏感です。
強風を部分的に当てられることが、犬にとっては違和感や不快感を感じるようです。
特に目や鼻には、直接当てないように注意しましょう。
風が熱い
人間用のドライヤーは、吹き出し口の温度が80℃近くになるためかなりの高温です。
近い距離で温風を当て続けられると犬にとっては熱く感じ、嫌がる理由となります。
まずは冷風から慣れさせるのが、おすすめの方法です。
「冷風→温風の弱風→冷風→温風の弱風」とこまめに温度設定を切り替えながら乾かすと、犬もだんだんと慣れていきます。
ドライヤーを見慣れていない
犬にとってドライヤーは大きい音や熱風を出し、シャワーの後しか見かけずよいイメージを持っていないかもしれません。
飼い主さんが使っている様子を愛犬に見せ、普段からドライヤーを目につくようにするとよいでしょう。
ドライヤーを見慣れさせて、嫌なものじゃないと思ってもらうことが、ドライヤーへの抵抗を少なくする対策のひとつです。
犬を早く乾かすコツ
犬を早く乾かすことは、愛犬にも飼い主さんにとっても負担が少ないです。
手際よくドライヤーをするコツを紹介します。
30cm以上離してから乾かす
手ぐしではなく、スリッカーブラシで毛をとかすと乾きやすいです。
犬は人間よりも皮膚が薄いので、同じ箇所にずっと当てないようにしましょう。
顔以外の部分から乾かす
顔まわりに風が当たるのを、嫌がる犬は多いです。
ドライヤーに慣れてもらうために、背中や腰など顔以外の部位から乾かし始めるようにするとスムーズです。
顔まわりを乾かすときは、目や耳に直接風が当たらないようにしましょう。
毛を逆立てるようにして乾かす
犬の毛を乾かすときは、スリッカーでブラッシングしながら毛の流れとは反対方向から風を当てます。
毛と毛の間に風を通すイメージで、乾かしたい箇所をドライヤーで当てながら2、3回スリッカーでブラッシングすると乾きます。
根元から毛をとかしながら、しっかり乾かしましょう。
ご褒美を与える
ドライヤーを嫌がる犬にとって、ドライヤーをする時間は「怖い時間」「嫌なもの」と思っているかもしれません。
ドライヤーが終わった後におやつをあげて、犬が喜ぶようにするとよいです。
「ドライヤーがおわったら、おやつをもらえる」と犬に覚えてもらうと、ドライヤーの時間を「嫌なもの」から「好き」に変えられるでしょう。
犬にドライヤーを使うときの注意点
犬にドライヤーをするときにいくつかの注意点があります。
最後までしっかりと乾かす
乾かし残しがあると、皮膚のトラブルや体調不良の原因となります。
最終チェックは必ず行いましょう。
毛の流れに沿ってコームを通し、全体的に乾かし残しがないか確認します。
コームとは、細長い歯が一直線に並んだ毛をとかすブラシです。
冷風を当てて毛の流れ方を見ると乾いているか見分けやすいです。
毛がしっかりと散ったら乾いてる証拠です。
こまめに温度確認をする
人間用のドライヤーは犬にとっては高温です。
犬の皮膚が熱くなっていないか、こまめに触って確認するといいでしょう。
ドライヤーを近づけすぎないようにする
ドライヤーの風は、犬の皮膚から30cm程離して乾かすようにしましょう。
犬の皮膚は人間のよりも薄いため、近づけすぎると熱くて負担になります。
慣れていないうちは弱風で乾かし始め、優しい温風を当ててあげましょう。
同じ位置にずっと温風を当てないようにする
同じ場所をずっと乾かしていると、熱くなって犬もびっくりしてしまいます。
スリッカーで2、3回ブラッシングをしながら素早く乾かし、位置を変えながら乾かすようにしましょう。
手で熱くなっていないか確認するとよいです。
毛のお手入れも同時にする
ドライヤーで毛を乾かすと同時に、毛のお手入れも同時にするとよいです。
コームやスリッカーブラシを使うと、速く乾き、毛並みもきれいに整います。
犬の毛の長さに応じたアイテムを使うことがポイントです。
まとめ
愛犬の健康を守るためにも、シャワーのあとはドライヤーでしっかりと乾かして清潔に保ってあげることが大切です。
成犬にもいえますが特に子犬やシニア犬は、乾かし残しがないようにすることで、風邪や皮膚のトラブルを予防できます。
ドライヤーを嫌がる愛犬には、抵抗が少ないようにしてあげると飼い主さんの負担も少なく済みます。
道具を選ぶときは愛犬の犬種に応じて用意しましょう。
この記事のライター
nana
泳ぎも走りも得意な運動神経抜群のゴールデンレトリバーと暮らしています!今は愛犬とタンデムサーフィンの練習中。いつまでもアクティブに楽しく過ごせるような情報を発信していきます。
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