ロシアの犬事情|とにかく寒い国ロシアで暮らす犬たちの生活を覗いてみよう
日本に比べて、ペットに対する考え方が発展している国が世界にはたくさんあります。 また、国土の広さも違えば、法律・生活スタイルも違うので、飼育頭数なども大きく異なります。 今回は、秋田犬が贈呈される話題となった「ロシア」の犬事情をクローズアップしていきます。寒さで凍える国・ロシアでは、犬たちはどのように暮らしているのでしょうか?
ロシア原産の代表犬種は?
ロシアと聞くと、真っ白な雪が降り凍える寒い国で、ファーのロシア帽をイメージする人も多いのではないでしょうか。では、ロシア原産の犬と聞くと、どんな犬種を思い浮かべますか?
ロシアにルーツがある代表犬種
ロシア原産の犬種は、ボルゾイ、シベリアン・ハスキー、サモエドなどが有名な犬種となります。その他にも、ロシアン・トイ・テリア、ブラック・ロシアン・テリア、コーカシアン・シープドッグ、イースト・ヨーロピアン・シェパードなど実に様々な犬種がいます。
代表的なロシアの犬は、ボルゾイなど7〜10種類ほどです。そのうちのほとんどが寒い地域に適応した身体のつくりをしており、その国に適した犬種と言えます。
しかし、有名どころのボルゾイ、シベリアン・ハスキー、サモエドは、高温多湿なこの日本でもしばしば目にすることのできる犬種ですね。
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ロシアの犬やペットを取り巻く現状
ロシアはとにかく寒い国です。日本で「夏」と呼ばれる5〜9月頃は比較的過ごしやすい時期と言えますが、その他の時期は平均最高気温が10℃以下となっており、1年を通して寒さを感じる地域と言えます。ちなみに、ロシアは高緯度に位置するので、冬は日照時間が短く、シベリア地方だと1〜2月頃の平均気温はマイナス15〜35℃にもなります。
ほとんどの住居がペット可!
日本では、賃貸物件をはじめとしてペットの飼育が不可とされている住居が多くなっていますが、ロシアではほとんどのアパートやマンション等の住居でペットの飼育が可能だと言われています。このような住居の自由度の高さもあり、1人暮らしの学生や年配の方・独身の方などを含めて、多くの方が何らかのペットを飼育しています。
2015年に世界的な調査会社「GfK」が実施したペット飼育に関する調査によると、ロシアでのペット飼育率は約73%となっています。同調査で日本のペット飼育率は約37%となっており、その数字から見てもロシアのペット飼育への寛容度の高さが伺えます。
ロシアでは珍しいペットを飼育する方も
ペットの飼育に対する寛容度が高いロシアでは、なんとペットとしてヒグマを育てている方もいらっしゃいます。クマの中でもヒグマであれば許可なく購入することが可能で、年齢が幼い頃から迎えれば、肉を食べていない可能性も高く、しつけもしやすいため、需要が高いのだそうです。
日本では「人里にクマ出没!」というニュースが出るなど、恐ろしい動物として認識されているだけあって驚きですよね。
ロシアで犬をお迎えするには?
ロシアで犬をお迎えする方法は、日本とほとんど変わりません。ブリーダーから迎える・保護シェルターから引き取るという方法があります。ロシアのブリーダーは特定の犬種の繁殖をしている、犬種ごとのスペシャリストが多くなっています。
犬の運動量の確保が難しい
また、ロシアは1年を通して寒い時期が多いため、寒い時期の犬の運動量を確保するのが難しいという現実もあります。マイナス15度の道路を素足の犬が歩くと、怪我をしてしまうこともあるようで、犬の靴が必要不可欠となっています。
一方で、ロシアという国は犬やペットのルールがあまりなく、のびのび過ごせる国とも言えるかもしれません。
野良犬も多いので注意
ロシアは、野良犬も多く存在し、狂犬病などの感染病の危険性もあるため、旅行の際などには注意が必要です。愛犬家が多い国である反面、こういった安全面や衛生面には多少気になる点がある国といえます。
犬も人も快適に暮らすために
日本は、少しずつですが、犬と共生できる世の中を目指して発展し続けています。しかし、まだまだ不十分な点も多くあり、愛犬家の皆さんは苦労することも少なくありません。特に、不動産の賃貸物件においては、ペット可物件は非常に少なく、物件探しに苦労しますよね。その点ロシアは、ほとんどの物件でペットの飼育が許されていて、容易に犬を飼育することができますが、犬の保護活動や衛生管理が不十分なため、そういった危険と隣り合わせとも言えます。他国の良いところを見習って、愛犬との心地良い暮らしを実現していきたいものです。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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