犬の口先の白い斑には名前があった!マズル・バンドについて詳しく解説!
愛犬の表情や印象を大きく左右する顔の色や模様。同じ犬種でも、模様の入り方や色によって全然違う犬種に見えたりもします。そんな犬の顔の模様のパターンの1つに、『マズルバンド』と呼ばれるものがあるのをご存知でしょうか?あまり耳慣れない言葉ですが、犬に詳しい方なら言葉の意味から類推できるかもしれませんね。今回はこのマズルバンドについて詳しくご紹介します。
犬の毛色パターン、マズルバンドとは
マズルバンドとは、犬の口の周りにある白い斑のことを指します。マズル(鼻から口にかけての部分)にあるバンド(帯)というところからこう呼ばれています。口の周りが白いコは、単色のコに比べてちょっと愛嬌のある顔に見られがち。また、優しい印象を持つ人もいらっしゃるかもしれません。
マズルバンドが純血種の条件とされている犬種とは
ジャパンケネルクラブによると、マズルバンドが純血種の条件となっている犬種は、バーニーズ・マウンテン・ドッグや、セント・バーナードといった超大型犬種に加え、ツートンカラーがかわいいボストンテリアもマズルバンドを持つ犬種として挙げられています。
マズルバンドが見られる犬種たち
先程ご紹介した犬種以外にもマズルバンドを持つ犬種がいます。ここでは、その代表犬種たちをご紹介します。
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- ボストン・テリア
- セント・バーナード
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- ビーグル
- ボーダー・コリー
1.バーニーズ・マウンテン・ドッグ
白・黒・茶の3色のトライカラーが特徴的なバーニーズマウンテンは、口の周りからおでこにかけて白い斑が入っています。口の周りの白はマズルバンド、またその上の鼻からおでこにかけての白い模様をブレーズと呼び区別されています。
ジャパンケネルクラブの規定では、マズルバンドは口の端をすぎてはいけないとありますが、それはあくまでショードッグとしての規定。規定外であっても、それはそのコの個性です。家庭での生活の中では特に気にする必要はないでしょう。
2.ボストン・テリア
愛嬌のある顔立ちのボストン・テリアは、ブラックベースの毛色に白のマズルバンドがよく映えます。ホワイトのマズル・バンド、目の間のホワイトのブレーズ、ホワイトの前胸が必要なマーキングとされていて、ボストン・テリアのチャームポイントでもある鼻ぺちゃもマズルバンドの白が引き立ててくれています。
3.セント・バーナード
スイスの国犬であるセント・バーナードもマズルバンドのある代表犬種です。アルプスの少女ハイジに出てくる「ヨーゼフ」でお馴染みですよね。
大きいコだと体重はなんと100kgを超えることもある超大型犬種で、もちろん顔も巨大!顔や体が大きいと恐怖感を与えてしまいがちですが、セント・バーナードを見てもあまり怖いと感じないのは、ブルンと垂れ下がった口元のマズルバンドのおかげかもしれません。白い模様が優しい印象に見せてくれていますよね。
4.キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
キャバリアは、様々なカラーのコがいることから、特にマズルバンドが必須とされているわけではありませんが、マズルバンドのあるコも多い犬種です。優雅な見た目でありながらどこか愛嬌が感じられるのは、くっきりとしたマズルバンドのせいかもしれません。
5.ビーグル
ビーグルもマズルバンドが印象的な犬種です。犬のイラストとしてよくビーグルが使われるのは、白と茶色のコントラストがかわいく特徴的だからかもしれません。ビーグルの丸っこい鼻のマズルバンドも私たちに柔らかい印象を与えてくれますね。
6.ボーダー・コリー
ボーダー・コリーもキャバリアと同じくマズルバンドが必須な犬種ではありませんが、ブラックやレッド、ブルーマールなど様々な毛色のコがいる中で、マズルバンドをもつコも多くいる犬種です。毛色によって印象もかなり違いますが、ホワイトのマズルバンドがキリっと引き締まった印象にしてくれているような気がしませんか?
犬の毛色パターン、マズルバンドは犬種によって印象も違う
マズルバンドをもつ犬種たちをご紹介してきましたが、比べてみると犬種によってその印象も違ってくることが分かります。目や耳の形の違いもそうですが、一番の違いはマズルの長さ。マズルが短ければ優しい印象に、逆にマズルの長いコはキリリとした印象に感じられました。次のお散歩では、ぜひ皆さんもマズルバンドに注目して、周りにいる犬たちを観察してみてくださいね。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!