ぬいぐるみのような可愛さで人気のトイプードル。あたたかみのある茶色っぽい毛色が印象的ですが、クリームとはどのような色なのでしょうか？そもそも、よく見かけるトイプードルの毛色は何色になるのでしょう。ここではトイプードルの毛色の種類について見ていきましょう。

トイプードルといえば、テディベアのような茶色の子を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか？街中でよく見かける子は茶色が多い気がしますが、あの毛色は「レッド」という赤毛よりの茶色で、1番人気のあるカラーです。色の濃さにかなりの幅があることもしばしば。レッドと言うと鮮やかな赤を想像してしまいますが、犬の毛色を表すレッドは茶色を指すというのは驚きですよね。

レッドを薄くした茶色の毛色です。こちらもぬいぐるみのような愛らしさのあるカラーで、人気があります。 

薄い黄色のような優しい色合いのカラーです。アプリコットとホワイトの中間のような毛色になります。全身綺麗にクリーム色の子もいますが、それは珍しく、耳や背中に濃い目の同色が混ざっている子が多い傾向にあります。

名前の通り白い毛色を指します。プードルと言ったらこの色！という方もいらっしゃるかもしれませんね。汚れが目立ちやすいのでこまめなお手入れが欠かせない毛色です。

鼻や爪まで真っ黒の子がブラックになります。色がはっきりとしているので、退色や白髪が目立ちやすい傾向にあり、白髪は特にマズル（口周りや鼻のあたり）が顕著です。同じブラックでも、艶のあるタイプと艶のないタイプが存在します。

あまり見かける機会もなく、なかなかイメージが難しい毛色ですが、ホワイトとブラックの中間の色になります。はじめはブラック寄りの色味ですが、成長とともに薄くなり美しいシルバーの毛色になっていきます。このような毛色の変化は「毛色の発現」と言われています。

毛色の種類についてはこちらの記事で紹介しています

トイプードルの毛色は種類が豊富で、これらの他にも、グレーやブラウン、ブルーなど全部で14種類もの毛色があると言われています。

また、トイプードルは単色が基準とされているので、2色以上が混ざっている子はミスカラーと呼ばれます。毛色が単色でない＝犬種スタンダードとして認められていないということになるので、血統書の毛色の前に×印がつき、犬種のスタンダードを守るために繁殖は推奨されていませんが、遺伝子上何か問題がある個体という訳ではないので、お迎えして一緒に暮らす分には何も悪いことはありません。

一口に〇〇の毛色といっても、その幅は広く、アプリコット寄りのレッドや、ホワイト寄りのクリームなどということも大いにしてあります。また、トイプードルは退色することも珍しくはなく、成長や老化、シャンプーのし過ぎなどその要因は様々です。生後1年後～3歳くらいまでが退色のピークであり、この時期を越えると緩やかに落ち着いていくことがほとんどです。ストレスなどが原因でなければ重く受け止める必要はないので、毛色の変化も楽しみましょう。

では次に、毛色によって性格が変わるのかについてご説明していきます。

上述した通りトイプードルには様々な毛色が存在していますが、被毛の色による性格の違いはほとんどないとされています。レッドは元気いっぱい、ブラックは忠実で賢いなどと言われることがあるものの、トイプードルは基本的にフレンドリーで好奇心旺盛、人に従順などの気質を持っており、それは毛色によって大きく変わることはないと言えます。この毛色の子は他の子よりも〇〇というのは個体差によるものでしょう。

毛質に関しても、毛色が要因で異なるということはありません。柔らかくふわふわな被毛なので、どのカラーでも毛玉ができないよう、こまめにブラッシングをしてあげましょう。カットしないと伸び続ける特徴があるので定期的なトリミングが必要になりますが、トイプードルは様々なカットスタイルが楽しめる犬種でもあります。トリマーさんと相談して、愛犬に合ったスタイルを見つけましょう。

毛色による違いを敢えて言うのであれば、薄い毛色の子は涙やけやよだれが目立ちやすいです。目やには拭き取る、目にかかりそうな被毛はカットする、食事を変えるなどのケアで悪化することを防止できます。日頃からのお手入れと健康的な食事でしっかりケアしてあげることで可愛さに磨きがかかりますよ。

涙やけのケアに関してはこちらの記事で詳しく解説しています

沢山の毛色の種類があるトイプードルですが、両親犬の色の組み合わせによる子犬の被毛の規則性は特にないとされています。ある程度の予測は可能ですが、トイプードルに限らず、犬の毛色は複雑な遺伝により決まるので、断言することができないのです。犬は毛色に関する遺伝子を複数持っており、実際の毛色とは違う遺伝子同士が結びついた場合には、両親犬の色がそのまま子犬に受け継がれる訳ではありません。そのため、この組み合わせであれば必ずこの色が生まれるとは言い切れないようです。

柔らかい色味が可愛いクリーム色のトイプードルですが、この色の魅力は何と言っても優しい印象と珍しさではないでしょうか。淡い色合いは、わたあめのようなふわふわさとトイプードルの愛らしさをより一層際立たせ、思わず甘やかしてしまいそうになってしまいます。

また最近では、レッドやアプリコットのトイプードルが非常に多く、淡い色合いの子は見かけることが少なくなりました。現に筆者はクリーム（～ホワイト）の毛色のトイプードルに出会ったことがありません。ブラックやホワイトなどの色よりも新しく、上述した犬の毛色が複雑な遺伝によって決まることも理由の1つでしょう。

涙やけなどの痕は目立ちやすいですが、かえってケアに力が入りますし、年齢を重ねても白髪が目立ちにくいところも魅力の1つと言えるかもしれないですね。

クリーム色のトイプードルの性格についてご紹介しました。毛色によって基本的な性格が大きく異なるということは考えにくいものの、色ごとにこんな性格傾向があるという情報も、全く参考にならないわけではないと思います。しかし、両親犬からの遺伝や個体差、育った環境でも性格は変わってくるものです。お迎えする際は、事前に触れ合ったり、ご自身のライフスタイルに合った子を選ぶと相性がよいかもしれません。

今後、プードルの毛色の呼び名は変わることが決まっており、クリーム色は「ペール・フォーン」という呼び名に変わります。

しかし、何色であってもどんな性格でも愛らしい存在に変わりはないですよね。毎日の健康管理としっかりとしたしつけで、良好な関係を築き、素敵な日々を送りましょう。

【参考】JKC：犬種標準の改正に伴う毛色とサイズバラエティーの取り扱いに関する事項

トイプードルに関する記事はこちらもチェック！