飼ってはいけない小型犬って?初心者が避けるべき犬種をランキング形式でご紹介します
犬を迎えるならまずは小型犬!と考えている人も多いのではないでしょうか。小柄な体型と愛くるしい見た目で、初心者でも飼いやすそうなイメージがありますよね。しかし、はじめて犬を飼うのであれば、しつけの難易度からできれば避けた方がいい小型犬も存在します。今回は、犬を飼ったことのない人が小型犬をお迎えする際に避けたほうがいいと言われている犬種をご紹介します。
飼育が難しい犬の特徴って何?
一括りに小型犬といってもたくさんの種類の犬がいます。トイプードルやチワワなどの小さくて可愛らしい犬種もいれば、小柄でも番犬気質で勇敢な犬種や、大型犬並みの運動量が必要な犬種もいます。
どんな犬でもしつけは大なり小なり大変な面があるため、飼いやすいと言われている犬種であったとしても、個体差によってはうまくいかない場合があることも事実です。しかし、たくさんの犬種が存在する中で、はじめて犬を飼う人には飼育の難易度が高い上級者向けの犬種も存在します。
一般的に、初心者でも飼いやすい犬の条件としては、
- 社交性があること
- しつけやすいこと
- 運動量が多くないこと
- お手入れが楽であること
などが挙げられます。飼いやすさは人によって条件が異なるのでこの限りではありませんが、飼いやすいと言われている犬種は上記のうちのどれかに該当することが多いです。
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では、飼うのが難しい犬とは具体的にどんな犬なのでしょうか?
①しつけにくい
犬が人間社会で快適に生きていくには必要最低限のしつけは必須ですが、性格傾向によってしつけにくい犬もいます。
気が強い性格や頑固な性格をしている犬はしつけにかなりの根気が要るケースがほとんどです。
プライドが高い犬の場合、飼い主さんよりも自分の方が立場が上だと思うと自らの意志で行動する傾向が強く、かといって厳しくしつけると信頼関係を築くことが難しくなり言うことを聞かなくなります。
好奇心が強すぎる犬は、気が散りやすくなかなか集中できないのでしつけが入りにくい傾向にあり、同じことを繰り返し伝えなければいけません。動くものなどの刺激に敏感に反応するので追いかけるために脱走したり、いたずらに悩まされることも多いです。
頭の良い犬はしつけは入りやすいものの、甘やかしてしまったりしつけに一貫性がないと飼い主さんの言うことを聞かなくなり手に負えなくなるため、注意しなければいけません。
犬のしつけに慣れていない場合、上記のような性格傾向のある犬種は飼育難易度が高いと言えるでしょう。
②運動量が多い
小型犬はお散歩しなくてもOK!と紹介されていることもありますが、どんなに華奢な子であってもお散歩は必要です。中には大型犬と同じ量のお散歩が必要な犬種もいます。
仕事などの都合で日中家を空けることが多い場合、限られた時間の中で十分なお散歩時間を確保することが難しくなりますが、犬は運動不足になるとストレスから物を噛んで破壊したり無駄吠えしたりといった問題行動に発展する可能性が高いです。
そのため、小型犬だから軽めでいいというイメージでお迎えしてしまうと「こんなはずじゃなかった・・」と思ってしまうこともあるでしょう。毎日お散歩に行くのは苦ではない!お散歩の時間も十分に取れる!という方であれば、運動量の多さは気にならないかもしれませんね。
③警戒心の強い犬
番犬や猟犬など、使役犬としてのルーツを持っている犬は警戒心が強く、神経質であることが多いです。そのため、聞きなれない物音に反応して吠えたり、見知らぬ人に対して威嚇吠えすることも珍しくありません。警戒心の強さから他者を攻撃してしまうケースもあります。
社会化期にさまざまな経験をさせることで吠え癖を予防することもできますが、飼い主さんの言うことを聞くようにしっかりしつけることも重要なので、はじめて犬を飼う方にはやや難易度が高いかもしれません。
初心者が避けるべき小型犬は?
前述した飼うのが難しい犬の特徴に当てはまる犬種を上位から見ていきましょう。
飼育難易度が高い犬:1位.ミニチュアピンシャー
ドーベルマンを小さくしたような凛々しい見た目で、小柄ながらも筋肉質な身体が特徴です。かっこいい小型犬に憧れて愛玩犬として迎えてしまうと、苦労してしまうかもしれません。
ミニチュアピンシャーのピンシャーとはドイツ語で「テリア」という意味を持ちます。ネズミやアナグマ、キツネなどの狩猟に従事していたり番犬として活躍していたため、運動能力が高く毎日30分以上のお散歩が必要です。運動不足になるとストレスが溜まって吠えたり物を破壊したりします。そのため、お散歩の時間が確保できない人や、体力に自信のない方には向いていません。
番犬としてのルーツを持つことから神経質で警戒心の強い面もあり、見知らぬ人に吠えかかることもあります。きちんとしつけなければ他の犬や人に対して攻撃的になる恐れもあるため注意が必要です。
頭は良いのでしつけは入りやすいですが、頑固な一面も持ち合わせており、厳しくしつけると飼い主さんに対して反抗的な態度をとることもあります。また、しつけに一貫性がないと言うことを聞いてくれません。
好奇心旺盛で、動くものに反応して追いかける習性があるので、脱走・暴走することもあります。子犬期は特にいたずらも多い犬種です。
これらの要素から、犬をはじめて飼う人には難易度が高い犬種と言えるでしょう。
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飼育難易度の高い犬:2位.ジャックラッセルテリア
ミニチュアピンシャーに次いで飼育難易度が高いと言える犬種はジャックラッセルテリアです。特筆すべきはその運動量にあります。小型犬ながら、大型犬と同等の運動量が必要なジャックラッセルテリアは、1回1時間ほどのお散歩をしてあげなければいけません。毎日のお散歩だけでなく、休日はドッグランなどの広い場所を走らせてあげられるかも重要です。
そのため、なかなかお散歩に連れて行ってあげられないと運動欲求が満たされず、吠える・噛むなどの問題行動に発展します。小型犬だからお散歩時間は少ないだろうと思って迎えてしまうと、飼い主さんにとってもジャックラッセルテリアにとっても辛いことになります。
性格面ではとても気が強く、飼い主さんを下に見てしまうと言うことを聞かなくなることも珍しくありません。頑固で、負けず嫌いな一面も持っているため、犬同士で遊んでいるときにトラブルになることもあり、目を離さないように注意が必要です。
頭はよく、比較的しつけやすいと言われていますが、吠えたり噛んだりすることも多いので、子犬のうちにしっかりしつけなければいけません。
ジャックラッセルテリアと暮らすうえでは、運動欲求を満たしてあげられるか、主従関係を築くことができるかがポイントになるでしょう。
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【番外編】テリア気質の強い他の犬種
■ノーフォークテリア
ノーフォークテリアは小さいながらエネルギッシュな犬種で、運動が大好きな犬種です。そのため、毎日のお散歩はもちろん定期的に思いっきり走りまわれる場所に連れて行ってあげるのが望ましいでしょう。エネルギーが発散できないと家具を噛んだりカーペットを掘ったりするような問題行動が見られます。警戒心の強さから無駄吠えが多く、集合住宅で飼う場合は注意が必要です。典型的なテリア気質と言われており、頑固な一面を持っているため根気よくしつけなければいけません。
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■ウエストハイランドホワイトテリア
可愛い見た目とは裏腹に気が強くプライドが高いので、強く叱ると言うことを聞かなくなる恐れがあります。自尊心が強く、頼りないと認識すると飼い主さんに対して強気に振舞うようになるため、甘やかさず毅然とした態度でしつけることが重要です。いたずらも好きなので、知的好奇心や運動欲求を満たしてあげることが重要になります。
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飼育難易度の高い犬:3位.パピヨン
上品な見た目をしているパピヨンですが、身体を動かすことが大好きで、一緒にアジリティやドッグスポーツを楽しみたい人向けの犬種です。そのため、大人しい愛玩犬をイメージして迎えてしまうと、そのやんちゃさにギャップを感じて「想像と違った・・」となってしまうでしょう。
また、気が強い面もあり、可愛さから甘やかしてしまうとわがままになって要求吠えをしたり偏食をするようになります。人には友好的ですが、犬に対しては吠えることも多く、留守番は苦手です。
とても賢いのでしつけは入りやすいと言われていますが、賢いがゆえに良いことも悪いことも覚えるのが早いです。一貫したしつけが大切になります。
パピヨンと暮らすのであれば、エネルギーを発散する機会をしっかり作ってあげることと、知的好奇心を満たす工夫をすることが大切です。
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人気があるからと言って飼いやすいわけではない
犬をはじめて飼う人にはおすすめできない犬種をご紹介しました。しかし、だからといって多くの人が飼っている犬種であれば飼いやすいというわけでもありません。
たとえば日本で1番人気のあるトイプードルは、抜け毛が少なく頭もいいですが、賢いがゆえにしっかりしつけることができなければ飼い主さんの言うことを聞かなくなります。また、被毛は伸び続けるので毎日のブラッシングや定期的にトリミングサロンに通わなくてはいけません。日々のお手入れが手間だと思う人であれば、トイプードルは手放しに飼いやすいとは言えないでしょう。
また、大きな瞳が印象的なチワワは、警戒心が強く臆病な性格の子も少なくないため、吠え癖がつきやすかったり、恐怖心が限度をこえると噛みつくなどの攻撃に出ることもあります。見た目の可愛さから甘やかされて育った子も多く、わがままになって手に負えないというケースも珍しくありません。しつけで予防・改善できるとはいえ、吠え癖や噛み癖がつきやすいならしつけるのが難しそうだし飼いたくないと考える人もいるはずです。
もちろん犬の性格傾向的に知識や経験がない人には飼育が難しいこともあります。しかし、どんな犬種であっても気をつけなければいけないことはあり、飼い主さんがしっかりしつけられるかどうかが1番重要なのです。
犬種についてよく調べてからお迎えしよう
生き物を飼うことは少なからず大変なこともあるため、初心者だから絶対に飼えないというわけではありません。上級者でも苦戦するケースもあります。一方で、飼育に関する知識や経験が浅い人が飼うには難易度が高いと言われている犬種を安易に迎えて、こんなはずじゃなかったと捨てる人がいることもまた事実です。
小型犬だから飼いやすいと思い込まず、犬種の特性についてよく調べ、飼育の時間をしっかりとることができるのかをよく考えましょう。
一般的に飼いやすいと言われている犬種でも、個体差があるので、この犬種であれば絶対に飼いやすいとは言い切れません。その逆もまた然りです。お迎えした子が飼育の難しい犬種であっても根気よくしつけてあげてください。時にはプロの力を頼っても良いでしょう。心を通わすことが出来たら、きっと良いパートナーになってくれるはずですよ。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!