ペットの葬儀利用に関する現状はどのようになっているのでしょうか？ここでは、ペット葬儀ご利用シェア率No.1（楽天リサーチ調べ）であるシェアリングテクノロジー株式会社に寄せられた案件に基づいた調査結果をご紹介します。 

 ペットの葬儀に関する相談事例の、動物種ごとの割合と件数をみると、集計対象3067件のうち犬が1867件（60.9％）、猫が896件（29.2％）、うさぎが155件（5.1％）となっています。

 犬種に関する調査では、ペット火葬を利用する多くは小型犬で、1278件の調査データのうちミニチュアダックスフンドが395件（30.9％）、チワワが176件（13.8％）、柴犬が104件（8.1％）となっています。これは、そもそも現代の日本では小型犬種の人気が高いため、葬儀案件も小型犬が多くなるものと考えられます。

 ペットの葬儀形式は、大きく「個別火葬」と「合同火葬」に分けられます。 

 ペットの遺骸を一体ずつ個別に火葬し、収骨します。希望をすれば、費用は高くなりますが火葬から収骨まで家族立ち会いのもと行う「立会火葬」も可能です。 

 他家の遺骸とともに、数体をまとめて火葬します。遺骨の判別は難しいため、返骨はせずに共同墓地へ埋葬されます。 きちんと供養したいけれど費用は抑えたいという人や、ペットが寂しくないように他の子と一緒にしてほしいと考える人が選ぶケースが多いようです。 

 遺骨保管には、業者に依頼する方法や自宅で保管する方法などがあります。 

 ペットの遺骸は、ペット霊園や自宅に埋葬することができます。 

 ペットの葬儀を行う業者に依頼し、火葬した後ペット専用の墓地に埋葬します。 

 遺骸は法律上一般廃棄物の扱いになるため、自宅などの私有地への埋葬が可能です。大型動物の場合、そのままの状態での埋葬は難しいので、火葬してお骨を埋葬しましょう。 

 ペットの遺骨を自宅で保管することは、法律上全く問題ありません。昨今では人の場合も「手元供養」といって、故人の遺骨を手元に保管して供養している例もあります。 

 動物の骨には見た目では分からない小さな穴が無数に空いており、湿気が多い時期には穴が湿気を吸収し、カビが生えてしまうことがあります。遺骨を自宅で保管する場合、骨壺に除湿剤(シリカゲル)をいれてしっかり密閉しましょう。 

 骨を細かく砕いて粉状の状態にし、庭やペットのゆかりの地、海などに散骨する方法があります。私有地以外の土地に散骨する場合は、地主の了解を得たり、自然環境に配慮する必要があります。また、粉骨した遺骨を専用の遺骨カプセルに入れ、ペンダントやキーホルダーに加工していつも身に付けておく、という方法もあります。 

 ペットの法事は必要なのか、服装やお布施はどのようにしたらいいのかをご紹介します。 

 大切な家族の一員であるペットが亡くなったとき、人と同じように手厚く供養したいと考える飼い主さんも多いことでしょう。特段の決まりはありませんが、悲しみを癒やしていくためにも、飼い主さんが必要と思う場合には法事を行なうといいでしょう。 

 葬儀では、あまり派手な服装は避けましょう。お坊さんを呼ぶなど、きちんとした形式の場合は黒基準の服を着用しましょう。 お布施は多くの場合、葬儀料金に含まれていますが、飼い主さんの気持ちの問題で渡しても良いでしょう。お布施の相場は3,000～5,000円程度です。 

 近年では「ペットを大切な家族の一員」と考える飼い主さんが圧倒的に多く、亡くなったときには葬儀を行う方も増えています。葬儀を依頼する際にはどのような形式があるのかよく確認し、飼い主さんやご家族が納得できる形でお見送りしてあげましょう。

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