黒い豆柴について|毛色で性格は違う?価格はどのくらい?
柴犬よりも小さいサイズで、成犬になっても子犬のような可愛らしさから人気の豆柴。柴犬と同様、豆柴にも黒い毛色を持つ子が存在しますが、毛色によって性格は変わるのでしょうか?また、赤柴(茶色い毛色の柴犬)などの他の毛色と価格に差はあるのでしょうか?今回は黒い豆柴に焦点をあてて、性格や価格、毛色の種類などをまとめました。
豆柴について
豆柴は一般的には犬種として認められていないため、スタンダードが定められていません。しかし、豆柴を犬種として公認し、血統書の発行も行っている団体もあります。ここでは豆柴を犬種として認めている団体、日本社会福祉愛犬協会(KCジャパン)と日本豆柴犬協会の豆柴のサイズをご紹介します。
豆柴のサイズ
■日本社会福祉愛犬協会(KCジャパン)の基準
【体高】
- オス:約30~34㎝
- メス:約28~32㎝
■日本豆柴犬協会の基準
【体高】
- オス:約25~34㎝(理想は30㎝)
- メス:約25~32㎝(理想は28㎝)
どちらの団体も体重については定めていませんが、だいたい4~6㎏程度であることが多いようです。一般的な柴犬の体高はオスが38~41㎝、メスが35~38㎝、体重はオスが9~11㎏、メスが7~9㎏とされているので、豆柴が柴犬よりもひと回りほど小さいことが分かります。
豆柴のサイズについて詳しくはこちらの記事で紹介しています
被毛
豆柴は柴犬と同じダブルコートで、換毛期があるコートタイプです。トイプードルやマルチーズのように被毛が伸び続けるわけではないので、トリミングが絶対に必要なわけではありませんが、汚れやすいお尻周りは短めにカットしているという飼い主さんもいます。
ジャパンケネルクラブ(JKC)では赤、黒褐色、胡麻、黒胡麻、赤胡麻の5種類、日本犬保存会では赤、黒、胡麻、白の4種類を柴犬のスタンダードな毛色として認めています(ただし、「白は好ましくないので減点する」と記載があります)が、豆柴の毛色も大きく分けると赤、黒、白、胡麻の4種類になります。ここも柴犬と同じですね。
先述した日本社会福祉愛犬協会や日本豆柴犬協会では、「柔らかい毛質や、ウェーブしたものは好ましくない」、「赤、黒、胡麻は裏白(※)でなければならない」など細かく基準が定められています。
黒い柴犬、黒い豆柴ともに、目の上には白~茶のブチが入っており、目が4つに見えることから「四つ目」とも呼ばれ、人気の理由の1つとなっています。
※裏白とは…顔の下部やお腹、足先、尻尾の裏側が白い被毛で覆われていることを指し、JKCではすべての毛色において裏白でなければならないとされています。
顔つき
豆柴にはキツネのような顔つきの子と、たぬきのような顔つきの子がいます。成長するにつれて顔つきが変わるケースも珍しくないため、子犬の段階で将来どちら寄りの顔になるのか予想することは難しいですが、キツネ顔であってもたぬき顔であってもかわいいことに変わりありません。また、ポメラニアンでもキツネ顔の子とたぬき顔の子がいます。
詳しくはこちらの記事をチェック!
毛色によって性格は変わる?
豆柴には柴犬と同じ4種類の毛色がありますが、毛色によって性格は変わるのでしょうか?
毛色は違っても性格は同じ
基本的に、毛色によって性格が大きく異なることはありません。もちろん個体差はありますが、豆柴は柴犬と同じで、飼い主さんに忠実でちょっぴり頑固、独立心が強いのでベタベタしたコミュニケーションが苦手な傾向にある子が多く、黒い豆柴にも同様の特徴が見られます。
柴犬はかつて猟犬として活躍していたので、警戒心が強く吠えやすいです。そのため、豆柴も育て方によっては警戒心が強く、見知らぬ人や犬、聞きなれない音などに敏感に反応して吠え癖がついてしまうケースもあります。社会化期にいろいろな経験をさせてあげることで、新しい刺激にも動じない落ち着きのある子に育つので、子犬のうちに社会化トレーニングをしっかり行いましょう。
柴犬の性格についてはこちらの記事で解説しています
黒い豆柴の価格はどれくらいなの?
黒い柴犬、通称黒柴は柴犬全体の1割と言われているほど数が少ないため、黒い豆柴も同様であれば比較的高い価格がつけられる傾向にありそうですが、黒い豆柴の価格は一体どれくらいなのでしょうか?ブリーダーサイトやペットショップにいる子犬を検索できるサイトなどで黒い豆柴の価格を調べてみました。
ブリーダーサイト
ブリーダーサイトに掲載されている黒い豆柴の価格は2024/4/26時点で、約15~60万となっていました。中でも25~35万の価格帯の子が多い印象です。
ちなみに赤い豆柴は約13~50万の幅がありましたが、1番安い子は95,000円、1番高い子では81万円の価格がつけられていました。
胡麻は数が少なく約13万~30万、白は約18〜40万で、4種類の毛色の中で1番数が多いと言われている赤い豆柴が、掲載されている子犬の中で最も高額という結果に。
ペットショップ
続いて現在ペットショップで販売されている黒い豆柴の価格は、約14~99万とかなり幅があり、50万円以上の価格がつけられている子も多く、ブリーダーサイトと比べると高額となっていました。
赤は約11万~82万で、20万円台よりも50~70万円台の子が多いです。白は約33~99万で、取り扱いも少なく、全体的に高めの価格となっています。現時点では(2024/4/26)胡麻の豆柴はいないようで、サイトには掲載されていませんでした。
犬舎
豆柴を専門にブリーディングしている犬舎のホームページを見てみると、毛色による大きな差はなく、ある犬舎では約25~37万円、またある犬舎では約40~70万円の価格となっていました。
黒い豆柴は珍しい毛色!
柴犬の毛色は約8割が赤だと言われています。そのため、黒い柴犬は比較的珍しいです。価格は他の毛色と比べて群を抜いて高いというわけではありませんが、その希少性から無理な繁殖が行われているケースもあるので、お迎えする際には信頼できるペットショップ、ブリーダーなのかどうかを見極めましょう。
基本的な性格傾向は柴犬と変わりません。黒い豆柴はマロ眉のような模様から愛嬌のある表情をしていますが、子犬の頃からしっかりしつけることができないと吠え癖や噛み癖のある子に育ってしまう可能性があります。
また、運動量もそれなりに確保する必要がありますし、換毛期のあるダブルコートの犬種なので被毛のお手入れもそれなりに手間がかかります。豆柴だからと言ってしつけやすいというわけではないので、珍しさや身体の小ささから飼いやすいだろうと衝動的に迎えるのではなく、自分のライフスタイルや生活環境と照らし合わせてからお迎えしてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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