箱根湿生花園は、その名の通り湿原をはじめ、川や沼などに生息している植物や花々を楽しめるスポット。豊かな自然と四季折々の植物や花々が楽しめると箱根の人気観光地です。今回は、愛犬と訪れる際の注意点や、特に美しいと評判の水芭蕉と紅葉の見頃、またアクセス方法や園内について詳しくご紹介します。

箱根湿生花園の魅力は、なんといっても種類豊富な植物や花々が楽しめるところです。日本各地の湿地帯に植物が200種、高山植物が1100種、さらには約1700種の植物が花を咲かせます。中には海外の珍しい植物や花も見ることができます。ちなみに、所要時間はゆっくり歩いて回ると約40分。写真や動画が楽しめる展示室は約20分となっています。 

美しい水芭蕉や紅葉など、自然豊かな箱根湿生花園。犬を飼っている人なら、この自然を一緒に楽しみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。犬を飼っていると「旅行先で犬も同伴可能な施設を探すのも一苦労・・」ということもありますよね。箱根湿生花園は犬の同伴はOKなのでしょうか？

実は箱根湿生花園は、犬との入場が可能となっています！ただし、園内では犬をカートに乗せるか、抱っこして歩くという条件付きなのでご注意を。カートの貸し出しはないので、忘れずに持参するようにしてくださいね。箱根湿生花園は四季折々の植物や花々が沢山咲いているので、愛犬と一緒にその季節ならではの自然の美しさを楽しんでください。

箱根湿生花園の開園期間は3月上旬から11月30日まで。花が少なくなる12月1日から3月上旬あるいは中旬までは閉園期間となっています。開園時期の詳しい日程は公式HPやSNSで確認しましょう。入園時間は9時から17時で、最終入園は16時30分までとなっています。開園期間中は無休です。 

箱根湿生花園の入園料は大人700円、小学生は400円です。1組5枚つづり3000円のお得な回数券も窓口にて販売しています。

90台収容できる駐車場は無料で利用できるので嬉しいですね。

箱根湿生花園では近隣の施設もお得に利用できるセット券も販売しています。施設の窓口で大人券のみの販売になりますが、例えば、「箱根湿生花園」と「箱根ガラスの森美術館」のセット券は2000円。通常より500円お得に利用できます。この他にも、箱根ラリック美術館など全部で4つの施設のセット券が販売されているので（※）、近隣施設の利用を考えている人におすすめです。

※2023年9月現在

さまざまな季節の花を楽しめる箱根湿生花園ですが、その中でもとりわけ人気なのが水芭蕉です。箱根湿生花園ではなんと2万株の水芭蕉が植えられており、その美しい景色に多くの人が魅了されています。ちなみに、水芭蕉というと尾瀬も有名ですが、「箱根湿生花園でも楽しめる！」と足を運ぶ人も多いようです。

箱根湿生花園の水芭蕉は、寒い冬を終えた3月下旬から4月上旬に見頃を迎えます。水芭蕉による春の訪れを楽しみましょう！暖冬の場合はピークが早まることもあるので、水芭蕉を見に行きたい！という人は公式HPなどで、詳しい開園時期を調べてから行くことをおすすめします。

ちなみに、水芭蕉とは山地の湿地に生息するサトイモ科の植物。可憐な白い姿が美しいと言われていますが、実はこの白い部分は花ではありません。中心の黄色い部分についているのが花の部分です。花のように見える白い部分は仏炎砲といい、葉が変形したものなんです。 

また、水芭蕉とともに見頃を迎えるのがカタクリという花です。ピンク色をしたかわいらしい花が咲きます。こちらも水芭蕉同様、春を告げる花として人気です。その名の通り、昔は片栗粉の原料として使われていました。箱根湿生花園に水芭蕉を見に行った際は、カタクリもお見逃しなく！ 

箱根湿生花園では季節の花々だけでなく、秋の紅葉も見物です。徐々に寒くなり花々が少なくなっていく中、園内の木々が色づいていく姿は秋ならではの景色です。暑い夏も終わり過ごしやすい天気の中、園内をゆっくりと歩きながら秋の紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。  

そんな箱根湿生花園の紅葉は、11月中旬から12月上旬が見頃です。気温もぐっと低くなり始める頃なので、防寒着などを忘れずに持っていくようにしましょう。ちなみに、近くの仙石原のススキの高原も秋ならではの景色を楽しめると人気のスポットです。こちらは10月頃に見頃を迎えます。1本道なので突き当りまで行ったら引き返す形になります。砂利道なので犬用カートで進むのは少々大変かもしれません。片道700ｍほどの距離なので、愛犬と一緒にキラキラ輝くススキの間をお散歩するのも気持ちがよさそうです。

近くのお食事処「ごはんと板前料理　銀の穂」ではテラス席で愛犬と一緒にご飯を食べることができますよ。

箱根湿生花園は、箱根の温泉地としても有名な仙石原温泉の中心部にあります。アクセス方法としては、愛犬のことを考えると車がベストです。電車利用の場合、最寄り駅からバスで30分はかかりますので、電車と徒歩移動でのアクセスはなかなか難しいかもしれません。では、箱根湿生花園までの詳しいアクセス方法を見ていきましょう。

箱根町内から箱根湿生花園までバスで行きたい場合、箱根登山鉄道線「強羅駅」か「小涌谷駅」からがおすすめ。この2つの駅からは箱根湿生花園までの直通のバス（箱根登山バス「箱根湿生花園」行き）が出ているので、アクセスが便利です。「強羅駅」から終点の箱根湿生花園まではバスで約30分、「小涌谷駅」からは約35分です。

東名高速道路方面からのアクセス方法は、3通りあります。まず、車の場合は御殿場ICから国道138号線を箱根方面に約20分走ります。「仙石原」交差点を右折し、花屋が見えるY字路を右へ入ると箱根湿生花園です。路線バスの場合、JR東海「御殿場駅」で降り、箱根登山バスの「仙石」行きに乗ります。「仙石案内所前」で下車後、徒歩8分で到着です。

都内からであれば、要予約となりますが高速バスでのアクセスが便利です。新宿駅南口バスタ発、御殿場経由の小田急ハイウェイバス「箱根桃源台」行きに乗ります。下車駅は「仙石案内所前」で、徒歩8分で箱根湿生花園に到着です。 

最後に小田原方面からのアクセス方法をご紹介します。車でアクセスする際は、「宮ノ下」で国道1号から国道138号線に入り、15分ほど走ります。その後、信号がある「仙石原」交差点を左折します。花屋が見えるＹ字路を右へ入れば、箱根湿生花園に到着します。

次に電車とバスでのアクセスもご紹介します。JR線「小田原駅」下車後、東口4番バス乗り場から「湖尻・桃源台」行きのバスに乗り、「仙石案内所前」下車し徒歩8分。小田急線だと「箱根湯本駅」で下車し「湖尻・桃源台」行きに乗り、上記同様「仙石案内所前」で下車してください。小田原駅からは約45分。箱根湯本駅からだと約30分かかります。

愛犬と公共交通機関を利用する際にあれこれについてはこちらの記事をチェック！

箱根湿生花園の駐車場奥には、ランチにおすすめな「Restaurant35-サンゴ」というお店があります。こちらは、地元の食材を使ったイタリアン料理がメイン。以前は小田原市で営業していたお店ですが、現在は移転して営業しています。旬の食材をふんだんに利用した料理は、老若男女問わず人気です。

「Restaurant35-サンゴ」のランチメニューは、1800円のオムライスランチと1650円の日替わりパスタランチ。2200円の日替わり肉ランチと日替わり魚ランチがあります。どのメニューにも日替わり前菜とドリンク付きと、ボリューム満点な内容です。

ホームページにはワンちゃんの同伴が可能かどうかの記載はありませんでした。愛犬と行ってみたいという場合には事前に電話でお問い合わせするのが安心です。

水芭蕉や紅葉の見頃、アクセス方法やランチスポットなど箱根湿生花園について詳しくご紹介しました。今回は水芭蕉や紅葉について紹介しましたが、その他の季節にも美しい花々や植物の景色を楽しめます。沢山の植物や花が楽しめる園内は、ゆっくりと歩いているだけでも心がリフレッシュすること間違いなしです！ぜひ愛犬と一緒に四季折々の花々を楽しんでみてはいかがですか？

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