基本的にトイプードルは1ヶ月に1回もしくは2ヶ月に1回の頻度でトリミングサロンを利用する飼い主さんが多いかと思います。これは秋冬も変わらないのでしょうか？

やはり理想的なのは月に1回のトリミングサロンでのカットです。トイプードルについてよく調べている人やすでに一緒に暮らしている人はご存知だと思いますが、トイプードルはカットしない限り被毛が伸び続けてしまうので、定期的にカットが必要になります。巻き毛の特性から絡まりやすく、すぐ毛玉になってしまうので毎日のブラッシングとあわせて月に1回のカットが理想的なのです。

また、冬場は静電気が発生しやすくなります。寒さ対策で洋服を着せると摩擦で静電気が誘発され、ほこりなども巻き込みやすくなるので、夏場よりもお手入れの頻度は増えるかもしれません。

子犬の場合は、ワクチンプログラムが完了して免疫がついてから（大体2週間～1ヶ月程度）トリミングができるようになります。感染症などのリスクを下げるためです。

シャンプーやトリミングができるようになるまでは、ブラッシングや爪切りなどのお手入れを自宅でしてあげましょう。

シニア犬の場合には、長時間のトリミングが負担になってしまうため、自宅でのお手入れが重要になってきます。汚れやすい部分はこまめに拭いたり、ドライシャンプーを使ってお手入れしてあげましょう。また、少し短めにカットしてもらいトリミングの周期を開けることで身体への負担を減らすことができます。口周りやお尻周りのケアもしやすくなり、清潔さをキープするうえでもメリットが大きいです。

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トリミングの頻度は寒い季節も変わりませんでしたが、トリミングするうえで秋冬ならではの注意点はあるのでしょうか？

夏によく見かけるサマーカットは、短くすることで涼しげに見え、暑さ対策としても人気ですが、寒くなる季節にはおすすめできません。トイプードルはシングルコートで小型犬ということもあり、もともと寒さに弱い犬種なので、冬場にサマーカットをすることで、寒さから体調を崩す原因になってしまうことがあります。

お手入れの楽さから冬場でもサマーカットにするという飼い主さんもいますが、冬場は通常のカットスタイルにするのがベターです。犬の被毛は必要があって生えているので、「震えているけど、ブラッシングは面倒だし洋服を着せればいいや」というのは、人間の都合になります。皮膚疾患を抱えていて治療中、高齢でトリミングの時間を減らしたいなどの理由がある場合はこの限りではありませんが、基本的には短くカットしすぎないことをおすすめします。

また、サマーカットにはメリットだけではなく、紫外線の影響を受けやすくなったり、虫に刺されやすくなるなどのデメリットもあります。

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目の大きさや耳の形、マズルの長さなどでも似合うカットスタイルは変わってくるので、愛犬がより可愛らしくなれるぴったりのスタイルを見つけたいですよね。

ここではどんなカットスタイルがあるのかをご紹介していきます。

トイプードルといえばぬいぐるみのような見た目が印象的ですが、テディベアカットはトイプードルの代名詞といっても過言ではないほど定番のスタイルです。女の子に人気の傾向があります。お手入れもしやすく、毛量の多い子におすすめのスタイルです。口の周りが汚れやすくなるので、こまめに拭いてあげましょう。

頭がまるでアフロのようにもこもこしているスタイルです。マズルの長さに関係なく似合う子が多いカットスタイルになり、男の子のトイプードルに特に人気があります。ある程度の長さが必要になるので被毛を伸ばす必要があります。そのため、毛玉にならないよう念入りにブラッシングしてあげましょう。顔周りにボリュームがあるので被毛が目に入らないよう注意してあげてください。カット後もこまめなお手入れが大切です。

頭の中央の被毛を多めに残すカットスタイルで、かっこい印象からアフロカットと同様、男の子に人気があります。毛量が多い子は高さを出すこともできるのでインパクト抜群です！ 

顔まわりを全体的に丸くカットするスタイルです。アフロ同様、ある程度の長さが必要になります。耳が短い子は特に似合います。

名前の通りきのこのようなカットスタイルで、毛量の多い子や耳が長い子に似合うスタイルです。

お尻周りにボリュームをもたせたカットで、まるでミツバチのお尻のようなスタイルになります。歩く姿がとても可愛らしいので人気がありますが、毛玉になりやすいのでお手入れが欠かせません。

これらの他にも色々なカットスタイルがあるので、トリマーさんとも相談して愛犬に似合うスタイルを見つけてあげてくださいね。

トイプードルの魅力の1つであるもこもこの毛質を維持するためには、自宅でのこまめなお手入れが必要不可欠になります。具体的にはどのようなお手入れが必要になるのでしょうか？

トイプードルはシングルコートの犬種であるため、ダブルコートに比べると抜け毛は少ないです。しかし特徴的な巻き毛はとても絡まりやすいので、毛玉ができないようにするためにも、散歩などで付着した汚れを落とすためにも、ブラッシングはなるべく毎日行うようにしてください。

毛玉は皮膚を引っ張るので痛みが生じてしまいます。酷いと裂傷となることも。フェルト状の固い毛玉になってしまうとブラッシングで取り除くのは困難となり、皮膚を傷つけないよう、ハサミで切るしかありません。愛犬に痛い思いをさせないためにも、習慣にしてしまいましょう。

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愛犬が自宅でのシャンプーを嫌がらないようであれば、月に1回はシャンプーをしてあげてください。トイプードルは臭いが少ないものの、ほこりや汚れを巻き込みやすいので、定期的にシャンプーをしてあげるのが理想的です。最近はさまざまな種類のシャンプーが販売されているので、愛犬の皮膚の状態にあったシャンプーを使ってあげてくださいね。

冬場のシャンプーは、夏場よりも間隔をあけても問題ないでしょう。空気が乾燥しているので頻繁にシャンプーしてしまうと必要な皮脂まで洗い流してしまい、かえって皮膚トラブルを起こしてしまうこともあります。部分的な汚れには濡れたタオルで拭いてあげるのがおすすめです。

定期的にトリミングサロンへ行っていても、被毛の伸び具合には個体差があります。目の周りや、排泄時に汚れが付きやすいお尻周り、食事の際に汚れやすい口周りなどは自宅でもカットが可能です。全体のカットは怪我の恐れや、思い通りにカットできない可能性もあるので、トリマーさんにお任せしましょう。

自宅でカットするときの方法はこちらの記事で解説しています

1年を通して基本的なお手入れの方法は変わらないことが分かりました。ただし、冬場は寒いので短くカットしすぎるのは控えてあげてくださいね。

毎日のお手入れは大変ですが、飼い主さんが一生懸命お世話してくれていることを愛犬は分かっているはずです。

いろいろなスタイルが楽しめるのは毛量の多いトイプードルだからこそ。魅力の1つとして受け入れ、たまにはいつもとは違うカットスタイルに挑戦してみてはいかがですか？