【獣医師監修】犬も肩が凝る?自宅でできる簡単なマッサージ方法を教えます
つらい肩こりは人間の悩みですよね。そんな肩こりは犬もなることをご存知ですか?なんだか愛犬の動きがおかしいな、と感じたら、それは肩こりが原因かもしれません。
本記事では、犬が肩こりになる原因と、その改善方法を紹介していきます。自宅でできる簡単なマッサージ方法についても解説しているので、ぜひ真似してみてください。
犬の肩こりの症状とは?
肩こりは病気と違い、これといった症状が見られないため、飼い主さんが見極めるのは非常に難しいといえます。また、犬自身も肩こりの自覚症状がない場合も多いので、些細な行動の変化から読み取るしかありません。
犬の肩こりのチェック項目
愛犬にこれらの症状が見られたら、肩こりを引き起こしている可能性があります。
- 歩幅がいつもより狭い
- 歩くスピードが遅くなった
- どことなく動きが鈍い
- 上を向きづらそうにしている
普段から愛犬の行動をよく観察し、些細な変化にも気づけるようにしておきましょう。
肩が凝ってしまう原因
犬が肩こりを引き起こす主な原因を5つ紹介していきます。原因を知ることで、それに見合った対処がとれるようになるので、心当たりがないかをチェックしてみてください。
犬の肩こりの原因|1.身体の構造上の問題
犬には鎖骨が無いため、胴体と前脚を筋肉が中心となって支えています。そのため、筋肉への負荷がかかりやすく、普通の生活をしているだけでも肩がこりやすい状態となっています。
身体の構造上の問題はどうすることもできませんが、犬は人間に比べて肩がこりやすいのだということを理解しておくだけでも、ちょっとした異変に気づくための足掛かりになるでしょう。
犬の肩こりの原因|2.ご飯を食べているときの姿勢
ご飯のお皿を直接床に置いていると、犬は首を大きく下げる必要があるため、肩こりを引き起こしやすいです。台を使って高さを調整し、食べるときにかかる首や肩の負担を減らしてあげましょう。特にシニア犬は、食べるときの姿勢を楽にしてあげることが重要です。
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犬の肩こりの原因|3.飼い主さんをよく見上げる
犬が飼い主さんを見上げる動作は、肩や首に大きな負担がかかります。見上げる仕草が可愛いからといって頻繁に名前を呼びすぎると、肩こりの原因になってしまうということです。
犬より人間の方が背が高い以上、予防することは難しいですが、肩や首を痛がる場合、不用意に名前を呼ばないなどの対策をとり、肩や首への負担を減らしてあげましょう。
犬の肩こりの原因|4.肥満
肥満によって身体が重くなることで筋肉に負担がかかり、肩こりを引き起こすこともあります。バランスの良い食餌と適度な運動を心がけ、適正な体重を保ってあげるようにしましょう。
犬の肩こりの原因|5.ストレス
人間と同様に、心理的な緊張状態が肩こりを引き起こす場合もあります。緊張により身体に力が入ると、筋肉がこわばり、肩こりにつながってしまう可能性が高いです。引っ越しによって新しい環境で暮らすことになったり、家族が大声で喧嘩をしている際に、犬はストレスを感じやすいです。
したがって、散歩やスキンシップをしっかり行い、日ごろから愛犬のストレス解消に務めることも大切です。
整体も利用してみよう
犬の整体を行うクリニックやサロンが数多くあることはご存知でしょうか?整体では犬の筋肉や関節をほぐし、身体のバランスを整えてくれます。
犬も人間と同様で、身体全体のバランスが整うことで、歩き方や体調の改善が期待できます。犬の身体の動きに違和感を感じている場合は、ぜひ整体に連れて行ってみてください。
犬の整体にかかる費用
クリニックやサロンによって料金は変化しますが、5,000~10,000円程度で犬の整体を受けることができることが多いようです。ただし、事前にホームページをチェックしたり、電話をして問い合わせるなど、念のため確認していただいた方が安心です。
注意点として、整体は治療ではないため、保険が適用されない場合があります。気になる方は、事前にクリニックやサロンへ確認することをおすすめします。
自宅でできる簡単なマッサージ方法をご紹介
わざわざ整体に連れて行くのも、という方のために、犬の肩こりを改善できるマッサージの仕方を紹介します。自宅で簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
背中の皮膚を引っ張るマッサージ
犬の背中の皮膚を軽く引っ張るだけでも自然とツボが刺激され、マッサージの効果が期待できます。
手のひら全体で背中の皮膚を掴み、軽く持ち上げましょう。その後は、ゆっくり下へ戻します。これを繰り返し行うことで血流が良くなり、肩こりの改善に繋がるでしょう。
マッサージの際は、強く引っ張ったり、毛だけを掴んで引っ張らないように注意してください。
指圧によるマッサージ
背中側の首の付け根あたりを、親指で円を描くように優しく指圧してあげます。
マッサージの目的は血流を良くすることにあるので、強く押す必要はありません。摩るよりも少し強い程度の力で大丈夫です。ツボを刺激し、血管の血を流して上げるようなイメージで行いましょう。
犬が嫌がる時はやめよう
犬がマッサージを嫌がるときは、無理やり行う必要はありません。マッサージ中は、犬が気持ちよさそうにしているかを観察しながら行うようにしましょう。
普段からマッサージを取り入れてみよう
犬の肩こりは犬種や年齢問わず起こります。愛犬の動きに違和感を感じた場合は、一度肩こりを疑ってみましょう。
あまりにも動きがおかしい場合は、骨や筋肉、神経などの異常を起こしている可能性もあるので、動物病院の受診をおすすめします。
また、日ごろからマッサージしてあげることで肩こりを改善することもできます。マッサージは愛犬との絆を深めるためのスキンシップにもなるので、ぜひ試してみてください。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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