愛犬にぴったりなシャンプーの選び方!全身シャンプーの手順も紹介
「愛犬にはどのシャンプーが合うか分からない」と悩んでいませんか?犬用のシャンプーは、犬種用シャンプーや美容シャンプーなど種類が豊富ですが、愛犬の皮膚の状態や年齢、性格に合わせたものを選ぶのがおすすめです。今回は、肌質に合わせたシャンプーの選び方や、正しいシャンプーの手順、シャンプーを嫌がる際の対処法についてお伝えします。愛犬の皮膚や毛の健康を保つためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。
犬もシャンプーが必要
犬も人間と同様にシャンプーが必要です。
室内で飼っていても散歩時に汚れがついたり、ほこりがたまったり、皮膚や毛の汚れは日々溜まっていきます。
シャンプーをせず放置してしまうと、雑菌が増え臭いが強くなります。
また、ほこりやフケが原因で、家族が犬アレルギーを発症してしまう可能性もあるのです。
しかし、人間のように毎日シャンプーをする必要はありません。
犬の被毛や皮膚の状態にもよりますが、1ヶ月に1回か2回の頻度でシャンプーをして清潔に保ってあげましょう。
犬の皮膚は人間よりも薄く刺激に敏感なため、洗いすぎないように注意してください。
適度にシャンプーをして、清潔に保つことが大切です。
皮脂や汚れを落とし美しい毛並みにするためにも、定期的にケアをしてくださいね。
何歳頃からシャンプーしてもいいの?
シャンプーデビューは、最後の予防接種が終わって7日〜14日過ぎたあたりがおすすめです。
生後2~3ヶ月の子犬の場合は抵抗力が弱いため、予防接種が終了するまで全身シャンプーはしないようにしましょう。
汚れた場合は濡れたタオルで拭くか、汚れた部分のみをシャワーで流してあげてください。
はじめてのシャンプーの場合はいきなり全身を洗うのではなく、部分的にシャンプーをするようにしましょう。
少しずつ慣れさせることで、シャワーやドライヤーに対しての恐怖心がなくなり、シャンプーがしやすくなります。
シャンプーとお風呂の違いは?
シャワーで洗ってあげるだけの場合と、ぬるめのお風呂に入れてあげた場合では、少し効果が変わってきます。
シャワーのみの場合は早く洗ってあげられるため、愛犬にかかる負担が少ないです。
お湯をためてお風呂に入れてあげた場合は、ぬるめのお湯につかることで、血行がよくなる、リラックスできるといった効果が期待できます。
しかし、お風呂に入ることで体温が上昇し、心臓や体に負担がかかる可能性もあるので、温度や入浴時間には注意しましょう。
トリミングサロンに通っていても自宅シャンプーは必要?
トリミングサロンに通っている場合は、シャンプーの回数に注意してください。
1ヶ月に1度サロンに行くのであれば、その2週間後~3週間後に自宅でシャンプーしてあげるのが良いでしょう。
月に2回以上サロンに通っている場合は、自宅でシャンプーをする必要はありません。汚れたときのみ部分的にシャンプーをしてあげましょう。
ただし、皮膚病で1週間に1度の頻度でシャンプーが必要な場合は、回数を守りシャンプーをしてあげることが大切です。
犬のシャンプーの選び方
シャンプーの選び方を4つの種類に分けて紹介します。
愛犬にはどのシャンプーがぴったりか考えながら、チェックしてみてくださいね。
敏感肌の犬におすすめ:オーガニック・無添加タイプ
防腐剤や香料、着色料などができるだけ使用されていないオーガニック・無添加タイプは、肌への刺激が少なく負担もかかりにくいです。
特に、犬のシャンプーには香料は必要ありません。
香りが強いシャンプーを使用すると、嗅覚が鋭い犬のストレスになる場合があります。
優しい成分で愛犬を洗ってあげたい方や、敏感肌の犬には、オーガニック・無添加タイプのシャンプーがおすすめです。
乾燥肌の犬におすすめ:保湿タイプ
犬にも乾燥肌になりやすい子がいます。
肌が乾燥してカサカサしているときや、毛のパサつきが気になったときは、保湿タイプのシャンプーがおすすめです。
ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が含まれているので、乾燥を防ぎ肌の潤いを保ってくれます。
しかし、植物由来のシャンプーや硫黄成分が含まれた商品は、乾燥が酷くなることもあるので、乾燥肌のワンちゃんは使用を避けるようにしましょう。
水嫌いの犬におすすめ:無水タイプ
愛犬が水嫌いでシャンプーができないときや、老犬で体力がないときは、無水タイプのシャンプーを使用してみましょう。
水を一切使わず愛犬の体をキレイにできるため、負担が少なく済みます。
ドライシャンプーの使い方はとっても簡単です。
シャンプーの泡を手に取り犬の体にまんべんなく伸ばします。
泡が十分体になじんだら、タオルでふき取って終了です。
口周りの汚れをふき取ったり、散歩時の足のふき取りのときにも手軽に使用できるのでとても便利です。
皮膚トラブルのある犬におすすめ:薬用シャンプー
アトピーや皮膚病など肌のトラブルがある犬は、薬用シャンプーを使用しましょう。
薬用シャンプーは抗菌、フケや皮脂によるベタつき、かゆみを抑えるなど、商品によって効果はさまざまです。
皮膚病といっても症状は犬によって異なるため、症状に合った薬用シャンプーを使用することが大切です。
どれを使用していいか分からないときは、一度病院へ行き獣医さんに相談してみましょう。
犬の全身シャンプーを行う手順
愛犬に合ったシャンプーが見つかったら、正しく全身シャンプーをしましょう。
間違った手順でシャンプーをしてしまうと、汚れが取れなかったり、皮膚や被毛を痛めたりすることがあります。
用意するものや手順などを再度確認してからシャンプーを行うと、効率よくシャンプーができますよ。
用意するもの
効率よくシャンプーをするために、以下のものを事前に用意しておきましょう。
- シャンプーとリンス
- タオル(1〜2枚)
- ドライヤー
- スリッカーのようなブラシ
洗い終わった後は、サッと拭けるようにタオルを手の届く位置に置くのがおすすめです。
乾かす場所を事前に決めて、すぐに乾かせるようにドライヤーをセッティングしておきましょう。
体が濡れたまま放置をしてしまうと、犬が風邪をひくこともあるため事前に準備をしておくことが大切です。
また、シャンプーをするときはお風呂に入る前に全身をブラッシングをして、毛のもつれやほこりを取ってからシャンプーをしましょう。
手順①:全身をぬらす
まずは、全身をシャワーで濡らしてあげます。
そのときのお湯の温度は、人間の手で触ってみて少しぬるいくらいに設定しましょう。
シャワーで全身を濡らす際は、片手で体を支えながらシャワーヘッドを体に押し付けてお湯をかけることがポイントです。
シャワーの音にびっくりしたり、怖がったりする可能性があるのでこのポイントはしっかり守りましょう。
また、頭や顔をぬらされるのを嫌がる子もいます。
その場合は、スポンジに水を含ませてゆっくりと濡らしてあげましょう。
手順②:シャンプーを泡立てる
全身を濡らしたら、シャンプーを桶に泡立てることから始めてください。
しっかり泡立っていないまま洗うと、汚れが落としきれなかったり、皮膚や被毛を傷つけてしまったりする原因になります。
事前に泡立てることで時間短縮にもなり、きめの細かい泡で毛穴の中の汚れを落とすことができます。
うまく泡立たない場合は、市販の泡立てスポンジを使うのも効率的です。
シャンプーを始める前に、しっかり泡立てることからスタートしましょう。
手順③:シャンプーの泡で全身を洗う
シャンプーが泡立ったら、全身を洗っていきます。
顔を嫌がる子もいるのでお尻→腰→頭の順番に、指の腹でマッサージしながら優しく洗ってあげましょう。
頭や顔を洗う際は、目や鼻、耳に泡が入らないように注意してください。
足の裏やおなかなどもしっかり洗って汚れを落としましょう。
手順④:シャンプーをしっかりすすぐ
全身を洗い終えたら、シャワーを体に押し当てながらすすいでいきます。
すすぐ際は、泡が残ってしまうことがあるため、頭→首→腰と上から順番にすすいでいきましょう。
顔や頭をすすぐ際は、手でお湯をすくい優しく泡を流してあげるか、水を含んだスポンジですすいであげるのがおすすめです。
脇や足の裏はすすぎ残しが多い部分なので、確認しながら全身をしっかりすすいであげてください。
手順⑤:タオルドライしてドライヤーをする
すすぎ終わったら、タオルドライでしっかり水気を取ることが大切です。
水気を取ることで、ドライヤーの時間を大幅に短縮できます。
ドライヤーで乾かすときは、やけどをしないように犬からドライヤーを40cmほど離して毛の根元から風を当ててください。
乾かしながらスリッカーブラシを使うと、毛並みがよくなり乾かすのも早くなります。
手足や脇の下など、濡れている部分がないかしっかり確認しながら乾かしましょう。
犬が全身シャンプーを嫌がるときの対処法
犬が全身シャンプーを嫌がるときは、いきなりシャンプーするのではなく少しずつ慣らしていくことが大切です。
水を怖がって暴れたり、噛みつかれたりすると、飼い主さんもシャンプーが億劫になってしまいます。
犬がシャンプーを嫌がるときは、これから紹介する対処法を試してみましょう。
水遊びで水に慣れさせる
いきなりシャンプーをするのではなく、水に慣れさせることからスタートするのがおすすめです。
シャワーの勢いは弱めにして、慣れてきたら少しずつ水の勢いを強めていきましょう。
水に慣れてきたら足元に少し水をかけてあげる、ゆっくり体にかけてみるなど少しずつのステップアップが大切です。
飼い主さんと一緒に水で遊んでいるうちに、シャワーに対する恐怖心が減少していきます。
お風呂場は楽しい場所だと思わせる
お風呂場に行ってお気に入りのおもちゃで遊ぶ、大好きなおやつをお風呂場に置くなどして「お風呂場は楽しい場所だよ!」と思わせてあげましょう。
お風呂場が嫌な場所だと覚えてしまうと、犬は近づこうとしないため楽しい場所であると理解してもらうことが大切です。
少しずつお風呂場に慣れてきたら、シャワーの水を出して愛犬の様子を観察してください。
ただし、お風呂の床が濡れている状態で遊ぶと滑ってケガをする恐れがあるため、遊ぶ場合は床が乾いている状態のときのみにしましょう。
シャンプー後にごほうびをあげる
シャンプーができるようになったら、思いっきり褒めてあげてください。
おやつやおもちゃで遊んであげるのも効果的です。
「シャンプーをしたらいいことがある」と犬が覚えると、スムーズにシャンプーができるようになります。
シャンプー後は普段より明るい声で「よくできたね!えらい!」と声をかけながら褒めてあげましょう。
まとめ
愛犬の身体を清潔に保つためにも、シャンプーは月に1~2回くらいの頻度で行うことが大切です。
定期的にケアをしてあげましょう。
シャンプーを選ぶときは、愛犬の性格や皮膚の状態をしっかりチェックしてから選んでくださいね。
シャンプーを嫌がる子の場合は、無水シャンプーを使うか、短めにすばやく終わらせると負担が少なく済みます。
ケアがしやすいように、シャンプーをする習慣を子犬のうちからスタートさせておきましょう。
この記事のライター
nana
泳ぎも走りも得意な運動神経抜群のゴールデンレトリバーと暮らしています!今は愛犬とタンデムサーフィンの練習中。いつまでもアクティブに楽しく過ごせるような情報を発信していきます。
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