banner

banner

【獣医師監修】犬が甘噛みをするのはなぜ?癖にさせないためのポイントと噛んできたときの対処法

お気に入りに追加

「愛犬の甘噛みがなかなか直らない」と困っている飼い主さんは多いのではないでしょうか。そこまで痛くないからとそのままにしてしまいがちですが、甘噛みは自然に直るものではないので、放っておくと思わぬ事故を起こしてしまう恐れがあります。

この記事では、噛み癖がつかないようにするために、甘噛みをする理由とやめさせる方法について解説していきます。

【獣医師監修】犬が甘噛みをするのはなぜ?癖にさせないためのポイントと噛んできたときの対処法
話題/ 犬用ベッド徹底比較 犬用ベッドなんでも良いって思ってない?愛犬の寿命にもつながるベッドの選び方教えます。

目次

  1. 犬が甘噛みをする理由とは
  2. 犬の甘噛みを癖にさせないようにするには
  3. 愛犬が甘噛みをしてきたら
  4. 甘噛み対策は子犬のうちからはじめよう

犬が甘噛みをする理由とは

犬 

はじめに、犬が甘噛みをしてくる理由から見ていきましょう。

本能的に噛みたい欲求が備わっているから

もともと犬には、噛みたいという欲求が備わっているので、どんな犬でも甘噛みをします。新しい物がそばに来たときは、まず噛んでみて確かめようとする傾向があります。狩猟本能を持っている犬は、動くものを追いかけて噛みたいという欲求があり、噛む行為が好きです。そのため、気になったものがあると甘噛みをしてしまうのです。

歯がかゆくてムズムズするから

乳歯から永久歯に生え変わるタイミングである、生後半年位の時期は歯がムズムズするので、その違和感をなんとかしたくて噛まずにはいられなくなります。そのため、ソファやスリッパなどをガシガシと噛んでしまうことがあります。色んなものを破壊して飲み込んでしまう誤飲事故が起こりやすいのも、この時期が多いです。 

遊びたい・構ってもらいたいなどの要求のため

遊びたい、構ってもらいたいとして飼い主さんの手を甘噛みすることもよくあるケースです。特に子犬は好奇心旺盛なので、いろんなものを噛んで遊びたがります。

また、甘噛みをしたときに飼い主さんに遊んでもらった経験があると、甘噛みをすれば構ってもらえると思い、甘噛みが癖になってしまうことがあります。

犬の甘噛みを癖にさせないようにするには

犬 甘噛み

犬の甘噛みは、「それほど痛くないから……」と許していると、本気噛みに発展してしまう恐れがあります。そのため、以下のような方法により、やめさせるようにしましょう。

甘噛みをしようとしたら手を引っ込める

甘噛みをしようとしてきたら、まずは噛まれないように手を引っ込めましょう。それでもまた噛もうとしたら、再び同じように手を引っ込めます。そして、無視をします。

このように噛まないで」「噛んだら無視するよ」という意思表示を繰り返していくと、「飼い主さんが嫌がる行為なんだ」「甘噛みをしてもいいことがない」と学習していきます。そして、落ち着いてからそっと撫でたり遊んだりしてあげましょう。

甘噛みをしてきたときに、飼い主さんが「痛い」と言えばやめる犬もいますが、そのまま噛み続けてしまう場合も少なくありません。「やめて~」と言いながら無理に引き離そうとすると、犬は遊んでもらっていると勘違いして、甘噛みを続けてしまいますそのため、噛んでから対処するのではなく、そもそも甘噛みをさせない状況に導くことが大切です。

甘噛みのしつけ方を実践で解説している動画をチェック!

甘噛みのしつけをしても、なかなか直らなくて困っているという飼い主さんも多いのではないでしょうか。もしかしたら、やめさせるためのやり方が正しくないのかもしれないので、プロのトレーナーが実践でしつけ方を解説している動画などをチェックしてみることをおすすめします。

エネルギーを発散させる

たくさん運動をしてエネルギーを発散させてあげると、犬の噛みたい欲求を減らすことができます。特に、かつて狩猟犬として活躍していた犬種などは、運動欲求が高くエネルギーを持て余すと甘噛みしやすいので注意が必要です。たくさん遊んで、エネルギーを発散させてあげられるように心がけましょう。

  • 商品名:VOOPH ノーズワーク用訓練毛布でストレス解消
Amazonで見る

噛んでいいおもちゃを与える

ロープのおもちゃやコングなど、噛んで遊べるおもちゃを与えてあげると、犬の噛みたい欲求を満たしてあげられるので、飼い主さんの手やスリッパなどをガシガシ噛むのを防げます。加えて、歯の生え変わりによる甘噛み対策にも役立ちます。

ただし、おもちゃを破壊して誤飲したりといった事故が起きないよう、よく見ておきましょう。留守番中におもちゃを与えたままひとりにするのも、やめておいた方が良いですね。

  • 商品名:Kong(コング)犬用おもちゃ
Amazonで見る

噛み癖防止スプレーを吹きかけておく

甘噛みをしてほしくないものに、噛み癖防止用のスプレーを吹きかけておくのも1つの方法です。噛み癖防止用スプレーには、犬が苦手な苦み成分が含まれているので、甘噛みをしなくなっていくはずです。ただし、スプレーの効果の持続性は長くないので、こまめに吹きかける必要があります。

  • 商品名:ビターアップル犬用
Amazonで見る

愛犬が甘噛みをしてきたら

犬

飼い主さんの手を甘噛みしてしまったときの、適切な対処の仕方を覚えておきましょう。

やってはいけないことだと意思表示をする

飼い主さんの手を甘噛みしたときは、「痛い」「ダメ」などと伝えて、やってはいけないことだとわかるように意思表示をしましょう。犬が理解しやすいように、禁止のコマンドは、短い言葉で一言だけ伝えるようにします。犬が甘噛みをしようと興奮している間は無視してください。そして、噛むのをやめて落ち着いたら褒めてあげてください。

また、一貫性を持ってしつけをすることも重要なポイントです。甘噛みをして叱るときもあれば、叱らないときもあると犬は混乱してしまいます。甘噛みをしてしまったら、その都度コマンドを出して、それ以上続けさせないようにしましょう。

マズルを掴んで叱るのはNG

マズルを掴んで甘噛みがいけないことだと叱るやり方(マズルコントロール)はNGです。というのも、犬にとってマズルは急所のひとつで、触られるのを嫌がるので、威嚇して噛んでくることがあるからです。

また、信頼関係が崩れる原因にもなります。「飼い主さんの手=嫌なことをされる」と紐づいてしまい、飼い主さんの手が近づくと逃げるようになってしまうこともあります。

マズルコントロールは賛否両論ありますが、逆効果になってしまうケースも多々あるので、やらないようにしましょう。

甘噛み対策は子犬のうちからはじめよう

子犬 噛み癖

犬の甘噛みを許していると、本気噛みに発展しかねないので、子犬のうちからやめさせるようにしましょう。甘噛みは犬の本能的な行為なため、すぐに直らないかもしれませんが、「噛まないで」「噛んだら無視するよ」という意思表示を繰り返したり、噛んでもいいことがないと教えたり、エネルギーを発散させてあげたりすることで次第に落ち着いていきます。根気よく対処していきましょう。

こちらの記事もチェック

【獣医師監修】犬が甘えているときの鳴き方や仕草を解説|愛犬の気持ちを理解してあげられるようになろう

あわせて読みたい

【獣医師監修】犬が甘えているときの鳴き方や仕草を解説|愛犬の気持ちを理解してあげられるようになろう

「ワンワン!」「クーン!」「クンクン」など愛犬の色々なパターンの鳴き声を聞いていると、どんな気持ちなのか気になったことはありませんか?鳴き声が表す愛犬の気持ちを理解してあげられれば、コミュニケーションをより深めることができます。 この記事では、犬が甘えているときに発する鳴き声や仕草などについてご紹介します。

【獣医師監修】子犬の噛み癖を直すしつけ方が知りたい|甘噛みの理由と正しい対処法

あわせて読みたい

【獣医師監修】子犬の噛み癖を直すしつけ方が知りたい|甘噛みの理由と正しい対処法

新しく家族として迎えた子犬が無邪気にじゃれてくれると嬉しいですよね。ですが、それと同時に噛み癖があるとどうすればいいのか悩んでしまうもの。本気で噛んでいるわけではないので、「痛くないからまぁいっか」「成犬になれば落ち着くだろう」と、ついついしつけを後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか。 子犬期の甘噛みは成長とともに解消されていくものですが、癖として残ってしまうこともあるため、しっかりしつける必要があります。 この記事では、子犬の噛み癖の対処法について解説していきます。

愛犬の寿命に繋がる!?犬用ベッド徹底比較 2024年最新版 床ずれの防止、腰の負担予防など愛犬の健康のために考え抜かれた犬用ベッドを徹底比較!
choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

【petan編集部企画】ペットベッド「DoggyBaseとは?」

あわせて読みたい

【petan編集部企画】ペットベッド「DoggyBaseとは?」

獣医師監修に関する記事

【獣医師監修】犬の健康診断は何歳から受けたほうがいい?受診費用や検査内容について解説

健康管理/病気

【獣医師監修】犬の健康診断は何歳から受けたほうがいい?受診費用や検査内容について解説

皆さんの愛犬は、病気でない時に動物病院を定期的に受診する習慣はありますか? 大切な家族の一員...

2023年8月7日

【獣医師監修】放っておくと危険な犬の会陰ヘルニア(えいんへるにあ)という病気について|原因や治療法を解説します

健康管理/病気

【獣医師監修】放っておくと危険な犬の会陰ヘルニア(えいんへるにあ)という病気について|原因や治療法を解説します

皆さんは、会陰ヘルニア(えいんへるにあ)という病気をご存知でしょうか?排便や排尿が困難となって...

2023年7月28日

【獣医師監修】犬の尿毒症は早期発見がカギ|知っておきたい症状や原因・予防法など

健康管理/病気

【獣医師監修】犬の尿毒症は早期発見がカギ|知っておきたい症状や原因・予防法など

犬の尿毒症は、腎不全により体内に毒素が蓄積されることで全身に様々な障害をもたらす、危険度の高い...

2023年7月14日

【獣医師監修】犬が快適に過ごせる湿度を知っておこう|愛犬の健康のための湿度管理

飼い方/育て方

【獣医師監修】犬が快適に過ごせる湿度を知っておこう|愛犬の健康のための湿度管理

愛犬のための熱中症対策や寒さ対策など、温度管理をしっかり行っている方は多いと思いますが、見落と...

2023年6月6日

【獣医師監修】犬のいびきは何が原因?動物病院に行くべきかどうかは「いびきレベル」で判断しよう

健康管理/病気

【獣医師監修】犬のいびきは何が原因?動物病院に行くべきかどうかは「いびきレベル」で判断しよう

愛犬が寝ている時に「ググググー」や「ガガー」などの音を出しているのを聞いたことがありますか?こ...

2023年6月1日

もっと見る

関連するキーワード

カテゴリー

人気記事ランキング

Petan独自調査

獣医師監修記事

おすすめ記事

人気のキーワード