犬の肉球は色が変化する?気になる犬の「肉球の色」について解説します!
ぷにぷにで可愛らしい肉球には、大切な役割や意外と知らない秘密が多くあります。その中でも特に「肉球の色」は飼い主さんの悩みにもなりやすいのではないでしょうか。本記事ではそんな「肉球の色」について、少しでも不安や悩みを取り除けるよう詳しくご紹介していきます。
犬の肉球の色が違う理由とは?
子犬のときはピンク色でだんだん濃くなる、生まれたときから黒だったなど犬によって肉球の色の変化も十人十色です。同じ親から生まれた兄弟姉妹犬でも、生活環境などによりみんな肉球の色が違う場合もあります。愛犬の成長と共に、肉球の色がどう変化していくのか観察すれば、体調や生活の変化が分かりやすくなるでしょう。
色素沈着が原因
毎日の散歩や運動で肉球が刺激されたり、成長途中に体内のホルモンが働いたりすることでメラニン色素が分泌され色素沈着が起こります。色素沈着は人間で言えばシミにあたり、病気などを疑う心配はいりません。またメラニン色素は有害物質から身体を守ってくれる役割も持っているとされています。
特に散歩コースがアスファルトや砂利道、でこぼこ道などの肉球に対して刺激が強いコースの場合、よりメラニン色素の分泌が促されて肉球の色が濃くなります。親兄弟姉妹で肉球の色に大きな違いがでるのは、生活環境などによって受ける刺激の違いが大きく関わっています。
遺伝によるもの
多くの場合、被毛が茶色や黒など濃い色の犬は肉球が濃い傾向にあり、灰色や白など薄い色の犬は肉球もピンク色など薄い傾向にあります。これらは父犬と母犬、さらにはもっと遡った祖父母などから受け継ぐ遺伝子と関わりがあります。
人間の血液型と同じように、肉球も親と必ず同じ色になるわけではありません。生まれてきた子犬の肉球が親と違う色や模様でも病気や異常ではないので安心してくださいね。
犬の肉球の色はピンクや黒?種類について
犬の鼻が黒やピンク色など何色かあるように、肉球にも色の種類があります。よく見かけるのは濃い茶色や黒、次いでピンク色、なかにはブチと呼ばれるピンクや黒のまだら模様の肉球をもつ犬もいます。
前と後ろで違うことも
犬の肉球はそれぞれの四肢で同じ色であることが多いですが、前肢と後肢で違うこともあります。特にブチの肉球をもつ犬では、黒とピンク色の割合が四肢で揃っていないことも多く、足によって多種多様な色模様になることもあります。
犬の肉球の色が赤い・白いは怪我や病気の可能性も
愛犬の肉球の色や手触りが普段と違うときや、愛犬自身が肉球や足をしきりに舐めるなど気にしている様子があれば速やかに動物病院で受診をしてください。小さい怪我や変化だからと放って置くと別の病気や怪我に繋がる恐れもあります。
赤みがかっているとき
もし犬の肉球が赤みがかっていれば特に注意が必要です。間違った肉球ケア、ストレス、アレルギー、怪我などの理由で内出血や指間炎が疑えます。肉球に怪我や異常がある場合、細菌や感染症が肉球から浸入してくる可能性もあります。
白く薄くなったとき
肉球の色がピンク色や黒から白っぽく薄くなったときは、貧血や血流に関わる循環器や内臓の異常が疑えます。
肉球は身体の末端にあり、血流に異常がでたときにすぐ変化が表れるためです。また白っぽいと同時に手触りが酷くガサガサしているときは、肉球の水分不足や乾燥の可能性があります。放置していると怪我や悪化の恐れがあるので、靴下や保湿クリームなどでケアをしてあげましょう。
犬の肉球の色は大切なサイン
犬の肉球の色が変化したり、犬によって色が違う理由のほとんどは心配の要らないものです。ところがなかには注意すべき色や変化もあります。肉球は可愛いだけでなく、愛犬の健康管理のためにとても大切なサインを出してくれる大事な存在です。ぜひ毎日のスキンシップの中で、肉球を観察してみてくださいね!
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!