レバーって犬が食べても大丈夫?食べさせ過ぎには要注意!
私たちが普段食べているレバー。そのレバーを犬に食べさせてもいいのかと疑問に思ったことがある人は少なくないのではないでしょうか?レバーはスーパーや肉屋さんで手軽に購入することができ、私たちにとって身近な食材の一つです。
ここでは、レバーに含まれている栄養素や与える際の注意点、愛犬のためのレバーを使ったおすすめレシピについてご紹介します。
犬はレバーを食べても大丈夫!
レバーは犬が食べても大丈夫な食材です。スーパーでは鶏レバー、豚レバー、牛レバーなど様々なレバーがありますが、基本的にどのレバーも栄養素はよく似ており、与え方に注意すれば犬に食べさせても大丈夫です。
レバーに含まれる嬉しい3つの栄養素・成分
レバーは栄養素が非常に豊富な食材です。そのため、健康のために人の食事に取り入れられることもよくありますよね。
ここでは、レバーに多く含まれている栄養素と、その効果について詳しく解説していきます。
鉄分
鉄分は血液のヘモグロビンに含まれるミネラルの一つです。血液中のミネラルが足りないと貧血の原因になってしまうので、鉄分を含んだ食事を心がけることは非常に大切です。
また、鉄分には吸収しやすいヘム鉄と、そうではない非ヘム鉄の2種類があります。レバーに含まれているのは吸収しやすいヘム鉄であり、貧血予防に最適です。
そのため、貧血気味の犬もレバーを食べることで、貧血予防に取り組むことができます。
ビタミンA
レバーにはたくさんのビタミンが含まれていますが、その中でも特に多いのがビタミンAです。
ビタミンAは体の調子を整えるのに欠かせない栄養素の一つで、視細胞に必要な成分となります。特に暗闇への慣れを正常に保つために必要です。また、皮膚の健康を保ったり、妊娠中の犬にも必要な栄養素です。
犬は、β-カロテンからある程度ビタミンAを合成することができます。
ビタミンB群
ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種類の総称です。粘膜や皮膚の健康維持、脳や神経を正常に保つ働き、貧血を予防する効果があると考えられています。
ビタミンB群は水溶性ビタミンで、身体に余分なものは尿として排出されます。そのため、体内の量が多くなり過ぎることはあまりないと考えられています。
レバーの基本情報
牛の生レバーの場合、可食部100g当たりに含まれる成分は以下の通りです。なお、100gのレバーはだいたい焼肉屋での一人前分に当たります。
- エネルギー:132kcal
- 水分:71.5g
- たんぱく質:19.6g
- 脂質:3.7g
- 炭水化物:3.7g
- カリウム:300mg
- カルシウム:5mg
- マグネシウム:17mg
- リン:330mg
- 食物繊維:0g
犬にレバーを食べさせる際の注意点
レバーの1日の摂取量目安は?
レバーに限らず、犬に慣れない食べ物を与える際は、犬が喜んでも食べさせすぎないようにすることが大切です。レバーの食べ過ぎは嘔吐や下痢を引き起こしてしまう可能性があるので、特に初めのうちは少量ずつ食べさせるように心がけましょう。
また、犬に不調がみられたら、直ちにレバーを食べさせるのをやめましょう。
レバーの調理法は何がおすすめ?
最近では犬の生食が流行っていますが、犬に生肉を食べさせるにはいくつかのリスクも伴います。そのため、犬の生食についての知識があまりない人や、生食をあげるのが不安な人はレバーをしっかりと加熱して食べさせるようにしましょう。レバーを加熱することで表面の細菌を殺し、安心して犬に食べさせることができます。
レバーに含まれる注意が必要な3つの栄養素・成分
レバーに含まれている栄養素があまりにも豊富なため、レバーを犬に食べさせすぎてしまうと、鉄分やビタミンAの過剰症を引き起こしてしまう可能性が考えられます。
ビタミンA
レバーを与える上でもっとも注意すべき成分は、ビタミンAです。ビタミンAは犬の身体とって無くてはならない大切な成分ですが、脂溶性ビタミンであるため、過剰摂取すると犬の体内に蓄積してしまいます。
犬がビタミンA過剰症になると、骨の奇形や赤血球数減少、結膜炎、肝臓・腎臓機能の低下などの症状が現れます。
コレステロール
レバーには、脂肪分やコレステロールも比較的多く含まれています。
食べ過ぎてしまったり、おなかの弱い子の場合は下痢をしてしまう可能性があります。肥満気味の子や、血液検査でコレステロール値が高い子には与えない方が良いでしょう。
タンパク質
アレルギー体質の犬の場合、レバーのタンパク質によってアレルギー反応を引き起こしてしまうことがあります。レバーを与えた後は、犬の体調に異常が無いかよく観察しましょう。
レバーを加工した食品「レバージャーキー」は与えてもいい?
犬用のおやつとして販売されているレバージャーキーは、添加物や原材料を確認して選びましょう。
人用のレバージャーキーもありますが、調味料や香辛料が使用されていることが多いので与えないようにしましょう。
愛犬のためのレバーを使ったおすすめレシピ
愛犬の身体に優しい、レバーを使ったおすすめレシピをご紹介します。
おやつにあげたいレバークッキー
簡単な材料で作れるレバークッキーをご紹介します。
材料
- 豚レバー・・・100g
- 強力粉・・・120g
作り方
- レバーをフードプロセッサーにかけ、ペースト状にします。
- ボウルに移し、粉を入れて混ぜ合わせます。
- クッキングシートを2枚用意し、間に挟んでめん棒で伸ばします。
- 上のシートを外し、包丁で切込みを入れます。
- 余熱しておいたオーブンでこんがりとするまで焼きます(目安として160℃で25分)。冷めたら完成です。
鶏レバーのふりかけ
レバーをふりかけにすれば、ドッグフードにトッピングして与えることができます。愛犬に食欲が無いときにおすすめです。
材料
- 鶏レバー・・・適量
作り方
- 鍋にお湯を沸かし、レバーを2分ほど茹でます。
- 粗熱を取り、一口大に切ります。
- 細かくなるまでフードプロセッサーにかけます。かけすぎるとペースト状になるので注意しましょう。
- 熱したフライパンに移し、パラパラになるまで弱火で煎って完成です。
無添加で安心、牛レバージャーキー
添加物が気になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。自家製ジャーキーなら、愛犬に安心して与えることができます。
材料
- 牛レバー・・・200gくらい
作り方
- 牛レバーを薄くそぎ切りにします。
- 天板の上にそぎ切りにしたレバーを並べます。
- オーブンを160℃に予熱し、40分ほど焼いたら完成です。
注意点を理解して犬にレバーを与えてみて
ここでは、犬にレバーを食べさせることについて詳しく解説しました。犬にレバーを与えることにはたくさんのメリットがあると同時に、よく加熱する、与えすぎなどの注意すべきこともあります。
また、体質によってはレバーを与えない方が良いこともあるので、与えた後には愛犬に異常がないかよく観察してくださいね。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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