犬の足の形や肉球の役割について|足の形に特徴のある犬種もご紹介!
犬の祖先はオオカミだと言われています。もともと犬はオオカミと同様に群れを作り、狩りをして暮らしていました。
犬の足は、効率よくエネルギーを使い、獲物を長い時間追い回すのに適した形なのだそうです。現在では犬種も増え、足が長い子・短い子、外見や足の形の特徴も様々になりました。この記事では犬の足や、足に特徴のある犬種について簡単にご紹介していきます。
犬の足はどんな形状?人と犬の歩き方の違い
犬の足の形状はどうなっているのでしょう。 犬の足は、クッションの役割を果たす肉球(英語:pad)を有しています。犬種等によって猫足・うさぎ足・水かき足と呼ばれる足の形状に分類されます。
犬が立った状態をよく見てみると、つま先立ちしているような足の形になっています。また、人の足にある土踏まずのようなものは犬には存在しません。
そして人と犬の歩行の仕方は全く異なります。人は足の裏やかかとをしっかり地面につけて歩く【蹠行性(せきこうせい)】という歩行の仕方をします。それに対して犬は、つま先部分だけを地面につけて歩く、【指行性(しこうせい)】という歩行の仕方になります。
足が短い犬、長い犬、太い犬など、その足の形はさまざまですが、犬の歩行は全て【指行性】になります。そしてつま先の部分には肉球があり、歩行時の衝撃を吸収する役割をしています。
足の短い犬種|ダックスフントの場合
足の長さが短い犬種の代表はダックスフントです。その足を一生懸命動かしている姿がとても愛らしい犬種です。
ドイツ原産のダックスフントは、胴体が長く足が短いとても人気の犬種ですが、では何故足が短いのでしょうか?実は、ダックスフントはアナグマを捕まえる狩猟犬として誕生した犬で、土の穴の中に逃げ込むアナグマを追いやすいように手足が短くなることを望まれていたようです。
ダックスフントの足は意外にがっしりとした、太めの足になります。よく観察すると、後ろ足より前足の方が太い傾向があります。これは他の犬も同様です。
犬は前足に重心がかかります。そのために体を支える必要があり、後ろ足より前足の方が太くなるのです。
そんな足の短いダックスフントですが、走るのがとても速いことも特徴です。
そして胴が長い分、足への負担も多くなるため、ヘルニア等の病気にかかりやすいと言われています。日頃から適度な運動をさせて、足の筋肉をしっかり鍛えてあげると良いでしょう。
その他の足の長さが短い犬の種類は?
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- ペキニーズ
- バセット・ハウンド
- ダンディ・ディンモント・テリアなど
足が長い犬種|ボルゾイの場合
ロシア原産の大型犬のボルゾイという犬種をご存知でしょうか。日本でも時々ボルゾイを見掛けることがありますが、その美しい足の形や長さには目を見張るものがあります。インパクトのある外見には誰もが驚かれるのではないでしょうか。スラっとした長く細い足には豊かな被毛があり、その美しい立ち姿には気品さえ感じます。
体高がオスで75〜85cm程あり、足の長さが際立って見えます。また足が速く、時速50キロで走れるそうです。
そんなボルゾイですが、体の大きさや体重に比べ足が細いため、ケガには注意が必要です。
その他の足の長い犬の種類は?
- サルーキ
- イングリッシュ・グレイハウンド
- アフガンハウンド
- スルーギ
- ウィペットなど
愛犬の足に負担をかけないために
犬は走ることが大好きな動物です。
小型犬から大型犬まで、犬の足はしっかり筋肉がついていて丈夫ですが、足が短かかったり、長かったりと足に特徴のある犬には気をつけたいことがあります。
例えば、関節に負担がかかるために高いところから飛び降りるような行動はなるべく避けた方がよいでしょう。また、肥満が原因で足に負担がかからないように、日頃の体重管理が大切になります。意外にデリケートな肉球のケアもしてあげるといいですね。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!