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【獣医師監修】耳を倒す仕草に込められた愛犬の気持ち|対処が必要なケースも

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愛犬が、耳を前や後ろに倒していたりすることはありませんか?何気ない仕草に見えるかもしれませんが、このような仕草には愛犬の気持ちが隠されていることがあります。愛犬のことを更に深く理解してあげるために、耳を倒す仕草の意味と、それに対して飼い主さんがしてあげるべきことを覚えておきましょう。

【獣医師監修】耳を倒す仕草に込められた愛犬の気持ち|対処が必要なケースも
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目次

  1. 耳を倒す仕草はカーミングシグナルの1つ
  2. 耳を倒す仕草に込められている気持ち
  3. ネガティブな理由で耳を倒すときの対処法
  4. 仕草から愛犬の気持ちを汲み取りましょう

耳を倒す仕草はカーミングシグナルの1つ

犬 耳
Ivan Radic

言葉を話せない犬は、カーミングシグナルと呼ばれる、いわゆる動物のボディランゲージを出します。犬が耳を倒す仕草も、カーミングシグナルの1つです。あまり聞きなれない言葉なので、そもそもカーミングシグナルとは何か疑問に思う方のために、まずはじめにカーミングシグナルについて説明します。

カーミングシグナルとは?

カーミングシグナルとは、犬が意思を伝えるために見せるボディランゲージです。嬉しいなどのポジティブな感情によりカーミングシグナルを出す場合もあれば、恐怖心などのネガティブな感情による場合もあります。カーミングシグナルを出すことで、自分や相手を落ち着かせようとしたり、愛情や服従の意思を示したりしているのです。

耳を倒す仕草のほかに、あくびをする、口を舐める、尻尾をピンと立てる、視線をそらすなど、さまざまな仕草があります。どんなときにカーミングシグナルを発するのかを知っておくと、愛犬と意思疎通がしやすくなります。

耳を倒す仕草に込められている気持ち

犬 笑顔
harvey117

犬が耳を倒す仕草にはどんな意味が込められているのかを知っておくと、愛犬をより深く理解してあげることができ、適切な対処をしやすくなります。耳を倒すカーミングシグナルは、主に以下のようなときに発します。

1.甘えたい・撫でてもらいたい

耳を後ろに倒して、飼い主さんのことをじっと見つめている場合は、甘えたい・撫でてもらいたいというサインです。穏やかな表情をしていて、愛犬の様子から「甘えたいんだな」ということが伝わりやすいかと思います。そんなときは撫でてあげたり話しかけたりしてあげると、愛犬は喜んで、より絆が深まるでしょう。

2.不満を抱えている

耳を外側に広げるようにして横向きに倒している場合は、遊びたいのに構ってくれない、呼んでも無視されるなど、何らかの不満を抱えていることもあります。

3.信頼や友好の気持ちの現れ

耳を後ろへ倒している場合は、信頼している気持ちの表れで、リラックスした状態にあることを意味します。口角が上がり笑っているような表情や、尻尾を左右に大きく振るといった行動が見られるでしょう。

また、友好の気持ちを表している場合もあり、「敵意はないよ!だから落ちついて!」と他の犬に伝えるために耳を倒すこともあります。

4.威嚇している

耳を前方に倒している場合は威嚇のサインです。このとき、歯をむき出しにしていたら敵対心を持っているということなので十分に注意する必要があります。耳を前方に倒す仕草に加えて、マズルにシワを寄せる、低い姿勢をとるなどの様子も見られます。

5.不安や恐怖心の表れ

自分より体の大きい犬が多くから近づいてきて怖いと感じた場合や、雷などの苦手な音がして不安になった場合なども耳を後ろに倒します。このようなときは、尻尾が完全に垂れている、不安げな表情をしているといった様子も見られます。 

ネガティブな理由で耳を倒すときの対処法

犬 威嚇
simonocampo999

信頼やリラックスなどによって耳を倒すようであれば心配することはありませんが、不安や恐怖、不満や威嚇などによる場合は、落ち着かせてあげる必要があります。

不満による場合はコミュニケーションを取るように心がける

甘えん坊の性格の犬や留守番をすることが多い犬などは、「飼い主さんに構って欲しい」という気持ちが強くなりがちで、それが不満が原因になる場合も少なくありません。

そのため、優しく話しかけてあげたりするのはもちろんのこと、ロープの引っ張りっこやフリスビードッグなど、愛犬とコミュニケーションを図りながら遊んであげるのも喜ぶはずです。また、スキンシップも積極的に取るように心がけましょう。

威嚇による場合は落ち着くまで待ってあげる

威嚇によって耳を倒しているときは、喧嘩が始まってしまう恐れがあるので、何か他のことに注意を惹き、敵対している相手からそっと引き離して見えないところまで連れて行き、愛犬の気持ちが落ち着くのを待ちましょう。攻撃モードに入ってしまわないよう、冷静に対処することが大切です。

不安や恐怖の原因を探り取り除く

怯えている気持ちから耳を倒す仕草をしている場合は、何が愛犬の不安や恐怖心の原因となっているのかを探り、それを取り除いてあげましょう。

例えば、知らない犬が恐怖心の原因であれば、散歩コースを見直して他の犬となるべくすれ違わないようにしてあげるものよいでしょう。また、社会化トレーニングをする、しつけ教室に通うなどをすることで、怖がらないようになることが期待できます。

恐怖心の原因となり得るものは、車やバイクの音、分離不安によるものなどさまざまなので、愛犬の様子をよく観察して対処してあげることが大切です。

仕草から愛犬の気持ちを汲み取りましょう

犬 笑顔
paulinel Unsplash

耳を倒す犬の仕草には、さまざまな意味が込められています。ポジティブな感情のときだけでなく、ネガティブな感情のときにも見られるので、耳だけでなく体の他の部位の様子も観察することで愛犬の気持ちを察し、適切に対処してあげましょう。

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この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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