プードル図鑑大公開!プードルの歴史や種類ごとに大きさや特徴を解説!
みなさんが「プードル」と聞いた時、最初に思い浮かべるのは小型犬の「トイプードル」ではないでしょうか?お人形のような可愛いらしさで日本では圧倒的な人気を誇るトイプードルですが、実は元を辿るとプードルは大型犬だったことをご存じでしょうか?今回はプードルのルーツを紐解きながら、それぞれのプードルを種類ごとに大きさや特徴などについて解説していきたいと思います!
目次
プードルの歴史・ルーツについて
プードルの歴史は古く、その起源はハッキリとしていない部分が多いのですが、原産国はドイツやフランスではないかと言われています。
紀元前30年頃ローマ皇帝の記念碑にスタンダード・プードルに似た犬の姿が彫刻されていることから、ドイツ生まれという説が有力で2000年以上前から存在していたと言われています。
ただ、プードルは、16世紀頃からフランスの上流階級の貴婦人たちの間で人気を博したことからフランス原産という説もあります。プードルは泳ぎが得意で、元々は水鳥の狩猟に特化した水猟犬として育種されました。
プードルの名前の由来もドイツ語で「水中でバシャバシャ音を立てる」という意味の【Pudeln(プーデルン)】が語源という説が有力なようです。
そして愛玩犬としての需要が進み小型化の改良が進められ現在定められた、すべてのサイズのプードルが18世紀頃には存在していたと言われています。
JKC公認の犬種は4種類!非公認を含めると6種類!
一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)は現在プードルをサイズに応じ4種類を公認としていて、非公認を含めると全部で6種類です。
大きい順に「スタンダード」「ミディアム」「ミニチュア」「トイ」の4種類で、近年人気が高い「トイ」より小さい「タイニー」「ティーカップ」が存在しますが、タイニーとティーカップは正式なサイズとしては公認されていないため、JKCの血統書での犬種では全て「トイプードル」の1種とされています。
プードルが日本にきたのは江戸時代の鎖国政策終了後の1870年頃で、オランダから長崎の出島に移送されたと言われています。家庭犬として登場したのは1950年頃、人気が高まってきたのは1970年頃になります。
それではさっそく「プードル」を種類ごとに詳しく見ていきましょう!
一番大きい!【スタンダード・プードル】(JKC公認)
スタンダードプードルはジャパンケネルクラブで公認されているプードルの中では一番体が大きく大型犬に分類されます。大型犬ですが気品漂う優雅で美しいその姿はとても魅力的です。
・サイズ:大型犬
・体高:約45~60cm
・体重:約16~28kg程度
・平均寿命:12〜14歳
・子犬の平均価格:20~50万円前後 ※血統や品質、カラーコートなどの要素によって価格が大きく変動します。
・性格:明るく穏やかで6種の中でも1番賢く理解力に優れています。優雅な見た目とは裏腹に意外と活発で軽やかに動けることから、アジリティ競技に参加している子も多いです。
賢く穏やかな性格から海外では盲導犬や警察犬として活動するスタンダードプードルもいます。
大型犬でありながら活発なため毎日1時間程度の散歩が必要です。また、泳ぎが得意なので暑い日はプールや水辺に連れていっても喜んでくれるでしょう。
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日本では希少!【ミディアム・プードル】(JKC公認)
見た目はほぼスタンダードプードルと同じで、より小さくしたのがミディアムプードルです。
ミディアムプードルはジャパンケネルクラブの認定を受けたのが2003年なので日本での歴史は浅く、国によってはミディアムというサイズを認めていないところもあります。日本ではあまり馴染みがありませんが、気品ある外見で世界的に愛好家が多い犬種です。
・サイズ:中型犬
・体高:約35〜45cm
・体重:約8〜15kg
・平均寿命:12歳
・子犬の平均価格:30万~50万円前後 ※血統や品質、カラーコートなどの要素によって価格が大きく変動します。
・性格:スタンダードプードルと同様賢く愛情深い子が多いです。好奇心旺盛で活発なため十分な運動が必要です。
ミディアムプードルは寒さに弱いので、寒い時期はお散歩の時間帯を昼間の暖かい時間にするといった工夫や配慮が必要です。
また、ミディアムプードルはペットショップでの取り扱いが少ないので、基本的にブリーダーから購入します。インターネットでもブリーダーと購入希望者の仲介サイトがあるので、ミディアムプードルのお迎えを検討している方は利用してみてください。
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さらに希少!【ミニチュア・プードル】(JKC公認)
ミディアムプードルの次に小さいプードルです。日本での飼育頭数はミディアムよりも少なく、小型が好まれる日本では、ミディアムやミニチュアなどの中間タイプはなかなか見かけることがありませんが、フランスの上流階級に愛好されるようになった時に生まれたサイズで、今でも海外ではミニチュアプードルの愛犬家が多くいます。
・サイズ:小型犬
・体高:約28~35cm
・体重:約5~8kg
・平均寿命:15歳
・子犬の平均価格:25万~45万円前後 ※血統や品質、カラーコートなどの要素によって価格が大きく変動します。
・性格:スタンダードプードル同様社交的で賢い犬種ですが、やや神経質なところがあり感受性が強いため少々怖がりなところがあるので、性格を考慮してしつけをしてあげることが重要です。
ミニチュアプードルはスタンダードよりも小柄で扱いやすいことから「サーカス犬」として活躍したり、嗅覚も優れておりトリュフ狩りに出ているミニチュアプードルもいたそうです。
不動の人気!【トイ・プードル】(JKC公認)
私たち日本人が一番馴染みのあるプードルがトイプードルではないでしょうか?
一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)が毎年出している、「犬種別犬籍登録頭数 (※)」の最新版(2022年版)でも1位はトイプードルで2008年度の登録数から、14年間も1位を堅守しているほど人気犬種です。
※「犬種別犬籍登録頭数」とは日本国内での純血種の犬籍登録数
・サイズ:小型犬
・体高:約25~28cm
・体重:約3~4kg
・平均寿命:14〜17年
・子犬の平均価格:20〜30万円前後 ※血統や品質、カラーコートなどの要素によって価格が大きく変動します。
・性格:基本的には他のプードル同様賢く、社交的で明るく甘えん坊な一面があります。また犬は小型になるほど警戒心が強くなり神経質になる傾向がありますので飼い始めは注意が必要です。
トイプードルは人気が故、国内ではパピーミルが後を絶ちません。パピーミルとは「営利目的のために劣悪な環境で子犬を乱繁殖している業者」のことです。
そのため何らかの疾患や欠点を抱えた子犬も多くなっているのが現状です。トイプードルをお迎え予定の方は信頼できるブリーダーさんやペットショップで購入することをオススメします。
トイプードルについてはこちらもチェック!
一番新しいサイズ【タイニー・プードル】(JKC非公認)
ここ10年くらいで認知されてきたタイニープードルは、JKCでは犬種としては正式に認められてないため血統書上では「トイプードル」として登録されます。
トイプードルより更に小さいサイズで、どのような背景で作出されたかは所説ありますが、次に紹介するティーカッププードルを作出する過程で生まれたのではないかと言われていてプードルの中では一番新しいサイズのようです。
・サイズ:超小型犬
・体高:約20〜25cm
・体重:約2〜3kg
・平均寿命:15年
・子犬の平均価格:30~45万円前後 ※タイニープードルは繁殖が安定していないので上記より高額になるケースも少なくありません。
・性格:基本的にはトイプードルと同じで賢くフレンドリーな子が多いですがタイニープードルは体が小さいことからトイプードルに比べると精神的に幼く未熟な傾向にあるようです。メンタルケアなどにも気を配りましょう。
タイニープードルは作出が難しく、生体価格も高めです。サイズも不安定なため、成長過程で思ったよりも大きくなることがあるので、飼うときは信頼できるブリーダーさんから購入するようにしましょう。
タイニープードルについてはこちらもチェック!
プードル界の最小!【ティーカップ・プードル】(JKC非公認)
ティーカッププードルもJKCでは非公認のサイズでタイニープードル同様血統書上では「トイプードル」として登録されます。
タイニープードルよりも更に小さく、ティーカップに入るほどの小ささからその名がついたそうです。
・サイズ:超小型犬
・体高:約20cm
・体重:約1.5~1.8kg
・平均寿命:12~15年
・子犬の平均価格:35~45万円前後 ※ティーカッププードルは繫殖が安定していないので上記より高額になるケースも少なくありません。
・性格:基本的にはトイプードルと同じ性格を持ちますが、一番小さいこともあり、神経質さがどのサイズのトイプードルより強く、怖がりな傾向にあります。そのため飼い主さんへの依存心が高まり過ぎることがあるのでメンタルケアを気を付けましょう。
ティーカッププードルはとっても小さいので骨や関節が弱い場合があります。散歩や遊ぶ時は段差や階段などに注意が必要です。
また、超小型犬には先天的な呼吸器疾患や骨の形成不全などの発症リスクがあるとされているので定期的な健康チェックはかかせません。
【まとめ】どのサイズのプードルもとっても魅力的!
今回はプードルの歴史やJKC非公認の犬種含め、全6種類のプードルについてご紹介させていただきました!
「プードル」がサイズで様々なバリエーションがあることに驚きですよね。
日本では群を抜いてトイプードルが人気ですが、プードルはどの種類であっても基本的にとても賢く社交的な性格で、比較的飼いやすい犬種と言われています。
今は非公認のタイニープードルやティーカッププードルも、とても人気のある犬種ですので、いつか将来的にはJKCに公認される日も来るかもしれませんね。
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この記事のライター
ずーこ
動物全般が大好きで現在は猫を飼ってます!犬もだいすきなのでpetanでは犬に関する様々な情報を発信していきたいと思います!!
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