天然記念物に指定されている「紀州犬」はどんな犬種?性格に適したしつけ方や遊び方をご紹介
紀州犬は紀伊半島の山岳地帯で暮らしてきた犬種で、国の天然記念物に指定されています。「日本犬だから気難しいのでは?」と思われがちですが、沈着冷静で飼い主に忠実なので、適切に育てればよい関係を築いていかれます。
今回は紀州犬の性格の特徴から考える適した遊び方や、しつけのコツについて解説していきます。
紀州犬の好きなことを知っておこう
紀州犬はイノシシ猟をしていた犬種なので、身体能力が高く体を動かすことを好みます。そのため、ジョギングを取り入れた散歩なども喜びます。なお、散歩は1日2回、それぞれ1時間以上は必要です。
運動量が足りないとストレスが溜まり、無駄吠えや噛み癖、破壊的な行動といった問題行動を起こしやすくなります。心身ともに健康でいられるよう、運動欲求を満たしてあげるようにしましょう。
紀州犬のしつけのコツ
紀州犬は気の強さがあるため気難しいと言われたりもしますが、飼い主への忠誠心が強いうえ理解力があるので、適切にしつけをすれば信頼関係を築いていかれます。ここでは紀州犬のしつけのコツを解説していきます。
子犬のうちから社会性を育てる
もともと猟犬である紀州犬は警戒心が強い一面があるため、飼い主にはよく懐くものの、見知らぬ人に対しては強い警戒心を抱き、場合によっては攻撃的な態度を取ることもあります。
そのため子犬のうちから多くの人と接する機会も持ち、慣れさせるようにしましょう。社会性を育てれば成犬になったとき、見知らぬ人にむやみに吠えたりしないようになります。
指示したことができたら褒める
しつけの際は指示したことができたら、必ずその場で褒めてあげましょう。失敗したとしても叱ったりせず、再度指示を出して教えていきます。
紀州犬に限りませんが、犬はできたことに対して褒めてあげると「飼い主の言うことを聞けば楽しいことがある」と学んでいき、これをなんども繰り返す中で飼い主と信頼関係を築いていきます。そのため指示したことができないからといって、高圧的な態度で怒鳴る、叩くなどは絶対にしてはいけません。
紀州犬に適した遊び方とは
犬にとって遊びは、単に運動不足解消のためというだけでなく、飼い主とのコミュニケーションでもあります。また、犬が持っている本能「追いかける・捕まえる・振り回す・噛む」を満たしてあげる役割もあります。では、紀州犬にはどのような遊び方が適しているのかご紹介します。
ドッグランで自由に走り回れる機会を作る
運動好きな紀州犬には毎日の散歩に加え、時々ドッグランで自由に走り回れる機会を作ってあげるようにしましょう。いつもは味わえない開放的な感覚に、喜んでくれることでしょう。
ただしドッグランで遊ばせる際は、他の犬とコミュニケーションが取れる、呼んだら遊びを中断して飼い主のところに戻って来られることが前提です。他の犬に吠え立てたり、呼んでも好き勝手に遊び続けるようでは、他の犬に恐怖心を与えてしまうほか、怪我をさせる恐れもあります。しつけをしっかりと行ったうえで遊ばせましょう。
ボール遊びやロープの引っ張りっこもおすすめ
猟犬としての気質を持っている紀州犬には、狩猟本能を満たせるボール遊びやロープの引っ張りっこもおすすめです。遊んでいると夢中になり、ボールやロープを咥えたまま離そうとしないこともありますが、そのときは無理やり取らないようにしましょう。力ずくで取ろうとするとかえって離そうとしなくなり、取られたくないがために唸る、噛むなどの行動を取ることがあるからです。
よって、遊びをいったん終わらせる合図を決めておくようにしましょう。ボールやロープを離してほしいときは、「おしまい」などの言葉をかけて遊びを終わらせます。そしておもちゃを離したら、また遊びを続けます。「おもちゃを離してもまた遊べる」ということを学ばせるのがポイントです。最終的に遊びを終わらせるときは、終わりの言葉をかけて、愛犬の目の届かない場所におもちゃを片付けます。
紀州犬の性格の特徴を理解して育てよう
紀州犬は運動好きな性格なので、毎日十分に散歩をしてあげられるだけの体力や時間的な余裕がある人に向いています。また、猟犬気質を持っているため、狩猟本能を満たしてあげる遊びをしてあげることも大切です。
気の強さも持っていますが、飼い主にとても忠実で忍耐強い性格なので、教えたことはしっかりと覚えていかれます。紀州犬の性格の特徴を理解して育て、よい関係を築いていってください。
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この記事のライター
ずーこ
動物全般が大好きで現在は猫を飼ってます!犬もだいすきなのでpetanでは犬に関する様々な情報を発信していきたいと思います!!